【STORY6月号 超絶男子図鑑】Travis Japan 中村海人さん撮影裏話
撮影は4月の初め、まだ桜がまだ残る気持ちのいい時季、都内ホテルの高層階スイートルームで。
ロビー階のエレベーターにお迎えに上がると、エレベーターから顔が極小で手足のすごく長い中村さんのお姿が。見る者を一瞬にして虜にする躍動感溢れるダンスは、この恵まれた体型も武器のひとつだとつくづく感じずにはいられない瞬間でした。
部屋に到着し、本日着るシャツとドレスパンツを確認しメイクルームに。しばらくすると中村さんの電話から流れる音楽とともに聞こえてきたのはケイティ・ペリーの歌を口ずさむ中村さんの歌声。それが何とも心地よいBGMに。
いつものように「年上の女性とホテルで……」とお伝えすると、動じる様子もなく淡々とベッドに上がる中村さん。カメラマンのオーダーには「はい!」と返事をされ従順にリクエストに応えてくださります。顔が小さな中村さんが腕をあげたり、手を前に出したりすると、その手がものすごく大きく見えるという、うらやまし過ぎる現象。スタッフの一人がスタイリストさんに「袖をもう少しだけまくっていただけますか。」とお伝えするその声を拾い、「ふぁ~」とあくびをしながら直ぐに袖をまくる中村さんの仕草が思わず養いたくなるチャーミングな普段が垣間見られたようで動画でおさえられないのがとても残念でした。もちろん誌面に使用する儚さすら感じさせるアンニュイなカットは言うまでもなく豊作でした。
撮影が終わるとメーク落とし用のコットンを手にし、ご自身の黒いブルゾンの前を全開にはだけさせたかなりセクシーなお姿の中村さんがリビングに登場! 大きな窓から外を眺めていらしたので、「景色いいですよね。」と声をかけると、「いや、ヤバい。脚がすくむ、高いところ苦手だから。」と意外なお答えが返ってきます。自分を取り繕うことなくありのままを見せる天真爛漫さもまた違った魅力。いざインタビューを始めると編集、ライターと同時に2人に見つめられる状況が居心地悪いのか、人見知りムーブを完全に発動。質問には真摯に答えてくださるものの、メイクをコットンで落としながら視線が合うことがほぼなし。落とし終わると今度は下を向いて頭のマッサージを開始。インタビューも終盤に差し掛かった頃からやっと視線も合うようになります。
圧倒的なオーラを発し撮影に臨んだかと思うと、「ふぁ~。」と声を上げ伸びする天真爛漫さを覗かせてみたり、真剣な眼差しで最終的にはインタビューに答え、帰りしなには愛くるしい満面の笑みで現場を後にする。こんな短い間にいろいろな表情を見せる中村海人さんの沼はつくづく深いと思わずにはいられませんでした。
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本誌取材スタッフ:撮影/笹口悦民(SIGNO) ヘア・メーク/Noa Hanai(JOUER) スタイリスト/日夏(YKP) 取材/小花有紀