撮影は８月の初め夜、都内ホテルの高層階スイートルームにて。

いつもとは違いロビーエントランスでのお出迎え。車から我々スタッフの姿を見つけ、つけていたイヤホンを素早く外そうとした瞬間、イヤホンの片方が落ちてしまうというハプニング。ご本人が拾おうとしているところに我々スタッフと一緒に待っていたマネージャーさんがマッハの速さで駆け寄りイヤホンを拾い、薮さんに手渡します。それを笑顔で「ありがとう！」とエレガントに受け取り、「本日はよろしくお願いします！」とさらなる笑顔を我々に向ける薮さんは、手足の長いモデル体型も手伝い、その立ち振る舞いはまるでマンガのワンシーンのスターの登場のようにキラキラされていました。

そして部屋までの道のりで、「今日のスケジュール見て、絶対にこのホテルだと思ってた。しかも絶対高層階でしょ」と薮さん。前回の撮影のことを覚えてくださっているのが嬉しい。部屋に入ると、「流石にどっち向きの部屋かまでは把握できなかったなぁ（笑）」と笑いながら、最高の眺望が広がる窓際へ。「何か雑多な街づくりだよね。計画して作られた感じがまったくないよね。でも、それがいいのかなぁ」そこからこの街のルーツの話に。「えっ、薮さん、その頃はまだ生まれていない話ですよね？」と伝えると、「もちろん初期の開発の頃は生まれてないけど、僕が小さい頃にもまだニュースでやってたよ」と、とてつもない記憶力を披露。ただただ尊敬です。その後も「あそこが◯◯で、あっちが◯◯かぁ」と位置関係を確かめたり、スタッフとのお喋りに花が咲き、ついタイムスケジュールを忘れ、舞台のPR会社の方から「そろそろメーク始めますか」と促され、ひとしきり反省。

この日は舞台音楽劇『MONDAYS』の取材日。朝から取材が続いていたので、すでにメーク済みだったため、STORY用にヘアを少し変えていただき、メークリタッチをして用意は完了。ボッテガ・ヴェネタの衣装に身を包んだ薮さんはとてもスタイリッシュ。思わずスタッフが「手足が長いから服が似合う！！ このシルバーのアクセも似合っていて素敵です！」とお伝えすると「普段こんなアクセ付けないから、何か落ち着かない。」とおっしゃりながらベッドへダイブ。誌面を見せ、「もう今日の撮影内容把握してらっしゃるとは思いますが」とお伝えしながら、９月号の五関さんの誌面をお見せし「年上の女性とホテルで……」と説明をすると、「おっ、ごっちだ！ ごっちに負けないセクシー頑張りま〜す！」と屈託のない笑顔で言い「まず、どうする？」とカメラマンにポーズを確認。脚を立てポーズをとる薮さん、とにかく手足が長く、ポーズもファションモデル並みに決まります。「手足長いからカッコいい！ポーズが完璧に決まる〜！」を連発するスタッフに「普段、そこまでスタイルいい〜って連発されないから、何か恥ずかしい〜。ちょっと、見せて」とPCを覗きこむ薮さん。お喋りする際の笑顔を封印した薮さんは大人の魅力たっぷりで、どのカットも最高にカッコ良かったです。

撮影を終えると、白シャツにパンツ姿のまま窓の外を眺め、アクセサリーを外す薮さん。その姿はまるでドラマのワンシーンのよう。「こんな上からこの景色を眺めること、そうそうないから、つい見入っちゃう」と言いながら、インタビューのためにソファへ腰掛けます。スタッフも「今日はこの向きのお部屋が取れて、本当に良かった」と実感した瞬間でした。モデル並みの手脚の長い薮さんはSTORY10月号をぜひチェックしてください。

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