STORY×パーソナルスタイリスト®協会のライセンス講座「パーソナルスタイリスト®PREMIER」講座で見事資格試験をクリアし、その後、STORY認定パーソナルスタイリストに認定された第2期生の久保友紀さんをご紹介します!
Instagram:@yuki.uk417
ーこの講座を受講したきっかけは?
私は中学生の頃からファッションが好きで、漠然とでしたが自分のお店をいつか開きたいと思っていました。そのため新卒時は大阪のアパレル卸の企業に就職しました。小売店向けに商品を紹介し、販売する仲介のような役割を担う会社でした。そこで、営業を2年、その後はアシスタントバイヤー、そしてバイヤーとして働き、トータルで11年間、業界で経験を積みました。
就職活動の際、大手企業に内定をいただいたこともありましたが、地方で自営業の家庭で育った私は「大手で働けば歯車になってしまう」と思い、自分らしさを発揮できる場を選びました。お客様との関係を近くで感じられる環境で学んだことは大きく、仕入れや経営の感覚を肌
で学ぶことができました。しかし時代の流れとともに服は売れなくなり、個人経営のセレクトショップも次々と閉店していきました。ファストファッションの台頭により、業界は大きく変化していったのです。
私は「セレクトショップのバイヤー経験をもしてみたい」と思いましたが、店舗での接客経
験がなければ雇ってもらえない現実に直面しました。一から挑戦しようかどうか迷ってい
たとき、友人から「パーソナルカラー」や「イメージコンサルタント」という仕事を教
えてもらったのです。
2007年、大阪にイメージコンサルティングを学べる学校がありました。そこで資格を取得しました。接客経験がなくても「似合う」を理論的に伝えることができるのは大きな武器だと思ったのです。
ただ、その頃はリーマンショックにより業界全体が景気悪化に直面し、勤めていた会社も業績不振に陥りました。20代の経験を生かして、自分でファッションに関わるビジネスを始めたい気持ちはありましたが、今は勝機ではないと諦め転職を決意。大手カタログ通販会社でファッションカタログのMD兼バイヤー業務やEC業務に携わることになりました。アナログな接客からデジタルの世界に移り、違和感もありましたが、ECの仕組みやデータに触れられたのは良い経験でした。
結婚を機に東京へ移り、出産後復帰した部署はアパレル製品の取り扱いが少ない部署で、以前よりファッションから離れる環境となりました。そんな中、雑誌でパーソナルカラーや骨格診断が取り上げられているのを見て、「自分も資格を持っているのに活かせていない」と気づかされたのです。
そして、たまたまSTORYの講座を知り、「今こそ学び直そう」と決心しました。自分自身のキャリアを棚卸しし、これから何をしたいのかを考えるタイミングでもありました。
実際に受講してみると、トータルで外見を見立てる「イメージコンサルティング」と似
ていました。骨格や顔立ち、全体のバランスを見ながら「首が短い人にはこう」「ゴー
ルデンプロポーションに近づけるためにこう」と具体的なアドバイスができる。これま
で学んできたことと地続きであり、違和感なく吸収できました。
ーこの講座ならではのメリットはありましたか?
長年勤めた会社を辞め、子育てと両立しながら「資格を活かすなら今しかない」と思い
、サロンを開く決意をしました。
骨格診断など、追加の資格も取得し、準備期間を経て46歳でサロンをオープンしました。
インスタやホットペッパーで集客を試み、最初の1年は模索の連続でした。正直、以前
より集客が難しくなっており、無料診断イベントがあふれる中で差別化は容易ではあり
ません。それでも「STORY認定」という看板は強く、お客様から「STORYと書いてあ
ると安心感がある」と言われることもありました。
ー今後はどのような活動をしていきたいですか
売上増加に伴いサロンの規模を少しづつ拡大できたらと思っていますが、東京は診断サロンが集中しており、差別化は難しいのが現実です。ゆえに地方での展開に可能性も感じています。お客様にとって「似合う」を知ることは自分身を知ること。棚卸しのように自分を振り返るきっかけになります。また自分と向き合う時間はその人の内面の充実感にもつながります。そのサポートをするのが、これからの私の役割だと思っています。
20代からアパレル業界で働き、景気の波に翻弄され、結婚・出産を経てサロンを開くま
で、本当に多くの転機がありました。決して順風満帆ではありませんでしたが、振り返
ればすべてが糧になっています。
資格を取った当初は使い道が見えず、何年も眠らせていましたが、40代半ばで「もう一度学び直そう」と行動したことで、新しい道が開けました。行動すれば景色は変わる。それを実感しています。
今、私にとって一番大切なのは「自分の強みを活かし、人の役に立つこと」。アパレル
での経験、紙媒体やECでの学び、資格で得た知識、そして人生の転機すべてが、今の自分を形作っています。
これからも学び続け、時代に合わせてアップデートしながら、多くの人に「似合う」を
届けたい。それが、私のこれからの目標です。
*「STORY認定パーソナルスタイリスト」はSTORYとパーソナルスタイリスト®協会によるコラボライセンス「パーソナルスタイリスト®PREMIER」を取得後、オプションのSTORY認定講座を受講された方々に与えられる資格です。
STORY認定パーソナルスタイリストになるための養成講座【第5期生】募集中!
撮影/光文社写真室 取材/山崎智子





















