休ませるべきか、励ますべきか、どんな言葉をかけたらいい? 子どもの「学校行きたくない」問題。読者アンケート&専門家のお話を伺いました。
「学校行きたくない問題」をSTORY読者に調査!
Q.「学校に行きたくない」 と言われたことは ありますか?
・特に理由があるわけではないが、クラス替えや長期休み後、月曜日に行き渋りが多い。(M.Sさん・46歳・マーケティング)
Q.言われた時は、どのような対応をしましたか?
・ある朝突然「今日はお母さんと一緒にいたい」とポツッと言ったので理由は聞かずに休ませました。(K.Mさん・42歳・金融関係)
・友達とのトラブルで行きたくないという時がありました。困るので行かせましたが、辛かったら保健室に行くように伝えました。(H.Tさん・39歳・公務員)
・先生との相性の悪さが原因で行き渋るように。3月だったので、もう少しだけ頑張ろうと言い聞かせていました。(S.Wさん・44歳・法律事務)
Q.子供の不登校によって親に起きた変化は?
子どもの不登校は親自身の心身にも大きな影響が。親のケアも待ったなし、1人で抱え込まないためにも知識とサポートが必要です。
※出展:小学4年生から中学3年生の不登校の子供をもつ保護者にインターネット調査を実施。2024年8月24日~9月2日/複数回答/オンラインフリースクール「SOZOWスクール小中等部」
【専門家に聞いた】魔法の声掛けなんてない
お話を伺ったのは……石井しこうさん

◇ 肯定も否定もせずに、寄り添ってあげて
朝食の準備に自分の身支度、子どもを起こして……慌ただしい朝に、突然「学校に行きたくない」と言われたら、親が戸惑うのは当然です。でも、まず大事なのは、その言葉を子どもなりのSOSとして受け止めること。
私はよく、街中で人が倒れて救急車を呼んでいる場面に例えます。必死に助けを求めている人に「なぜ倒れたの」「もう少し頑張れないの」とは言いませんよね。子どもが「学校に行きたくない」と打ち明ける瞬間も、それと同じ。そこには、誰にも言えずに抱えてきた苦しさがあります。だからこそ、まず「そうか、つらかったね」と受け止めてほしい。
受け止めてもらえてはじめて、子どもは次へ進む力を持てます。「休ませたら、このままずっと行かなくなるのでは」「自分の育て方が悪かったのでは」と次々に不安が浮かぶのも親心。でも実は、子どもが「行きたくない」と言い始めるのは、心の回復が始まったサインでもあります。風邪をひいたとき、体は熱を出したり眠ろうとして、休んで回復しようとします。それと同じで、長い間ストレスに耐えてきた心と体が、ようやく「もう限界だ」と声を上げられるようになった。
不登校の始まりが問題の始まりではなく、回復の第一歩だと捉えられると、親の焦りも少し和らぐはず。親に求められるのは正解を急ぐことではなく、まずは受け止めてから、一緒に次の一手を探すことです。
撮影/吉澤健太 取材/羽生田由香、香取紗英子 デザイン/秋穂佳野 ※情報は2026年6月号掲載時のものです。
































