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石原燃作品集『夢を見る 性をめぐる3つの物語』がアジュマブックスより発売に! 新作『彼女たちの断片』は2022年3月23日~3月27日、TEE東京演劇アンサンブル劇団により上演。

有限会社アジュマ

小説『赤い砂を蹴る』が芥川賞候補となった劇作家石原燃による「慰安婦」、性暴力、中絶をテーマとした待望の作品集!

シスターフッドの出版社アジュマブックス(所在地:東京都文京区、代表取締役社長:北原みのり、正式社名:有限会社アジュマ)は、劇作家・石原燃による、性にまつわる3作品を収録した書籍『夢を見る 性をめぐる3つの物語』を2022年3月16日(水)に全国の書店・ネット書店等で発売いたします。 新作『彼女たちの断片』は、TEE東京演劇アンサンブル劇団により2022年3月23日から3月27日まで、渋谷区文化総合センター大和田伝承ホールにて上演されます。

身体売るしかなかったんだ。

あんたから見りゃ、もっとうまい生き方があるんだろうけど、
できなかったんだよ、あたしには。 ─『夢を見る』より

初の小説『赤い砂を蹴る』が第163回芥川賞候補となった劇作家・石原燃による待望の性をめぐる3つの物語。

元「慰安婦」の女性を描き話題となった『夢を見る』、男性の性暴力被害者を描いた『蘇る魚たち』、日本では2022年に承認予定である中絶薬を使用した一夜を描いた新作の『彼女たちの断片』の3作に加え、著者による書き下ろし解説を収録。

『彼女たちの断片』は2022年3月23日~3月27日、TEE東京演劇アンサンブル劇団により上演されます。

夢を見る

 1971年の暮れ、電車への飛び込み自殺を見る野次馬のなかで、「私」はヘルに出会った。ヘルは言った。「私は将校さん専門の「慰安婦」だったんだ。その日から「私」はヘルの元に通い始めた。「歴史」の暴虐に踏みにじられ、それでも生き、自分と、自分の「場所」を取り戻し、守ろうとする女と、彼女を取り巻くどうしようもない世界、そして、そこに居るしかない「私たち」の物語。

蘇る魚たち

 特班記者のコースケは、ベランダに金魚を飼っている。ノゾミの影響だ。ある日、コースケが勤める編集部に子どもの頃、ノゾミの父親から性暴力を受けたという男性がやってくる。甦る過去の記憶。ノゾミとともに過去に立ち向かおうとするコースケに、弟のリオはリスクを問う。妨害。迷い。そして次第に、彼らは空中分解してゆく…。

彼女たちの断片

 ある夜、広告デザイナーの晶と、その母で、仏語翻訳者の葉子が暮らす家に女たちが集まっていた。大学生の多部が妊娠し、中絶に付き添うことになったのだ。晶とともにデザイン事務所を経営する天野と、その娘のみちる。デザイン事務所の後輩である涼。そして、葉子の友だちのまゆみ。女たちに見守られ、海外の支援団体から手に入れた中絶薬を多部が飲む。女たちは語り合う。歴史について。政治について。それぞれの経験について。その言葉は、互いに響き合い、いつしか社会そのものを映し出していく。

 フランスや中国での承認から遅れること33年。2022年の今年、ようやく日本でも承認が予定される経口中絶薬。実際に服用した場合にどのような症状が現れるのかなどのファクトチェックは『中絶がわかる本 MY BODY MY CHOICE』(アジュマブックス刊)を翻訳者された塚原久美さんが担当しています。金沢大学非常勤講師・塚原久美さんが主宰するRHRリテラシー研究所のサイト: https://www.rhr-literacy-lab.net/

著者プロフィール

著者:石原 燃(いしはら ねん)
劇作家。小説家。東京生まれ。武蔵野美術大学建築学科卒業。2007年より戯曲を書き始め、書き下ろしの依頼を受けるようになる。2011年の夏に大阪に移住し、演劇ユニット燈座(あかりざ)を立ち上げる。2016年に東京に戻り、現在はフリーで活動している。

2010年、日本の植民地時代の台湾を描いた『フォルモサ!』が劇団大阪創立40周年の戯曲賞にて大賞を受賞。2011年には原発事故直後の東京を描いた短編『はっさく』がNYの演劇人が立ち上げたチャリティー企画「震災 SHINSAI:Thester for Japan」で取り上げられ、2012年3月11日に全米で上演された。その他の主な戯曲作品に、義足を盗まれる事件に遭遇した母娘を描いた『人の香り』、NHK番組改編事件を扱った『白い花を隠す』などがある。

2020年、自身初の小説『赤い砂を蹴る』が出版され、第163回芥川賞候補となった。

戯曲
短編『はるか』
初演:2010年 ユニットえりすぐり(渡辺えり主宰)第1回公演「乙女の祈り」にて
掲載:「せりふの時代」Vol.56/2010夏号

『笑うハチドリ』
初演:2010年 ユニットえりすぐり(渡辺えり主宰)第2回公演にて

『フォルモサ!』 劇団大阪40周年記念戯曲公募 大賞
初演:2011年 劇団大阪 第69回本公演にて

短編『はっさく』
初演:2011年 Pカンパニー番外公演その2「岸田國士的なるものをめぐって」にて
掲載:「テアトロ」2011年10月号
※抜粋版が英訳

『父を葬る』 第24回テアトロ新人戯曲賞 佳作
初演:2012年 マルハンクラブ(半海一晃主宰)番外公演にて
掲載:「テアトロ」2011年10月号

『人の香り』 第18回劇作家協会新人戯曲賞 最終候補
初演:2013年 燈座 旗揚げ公演にて
掲載:「優秀新人戯曲集2013」劇作家協会編

『沈黙』 第22回OMS戯曲賞 最終候補
初演:2014年 Pカンパニー第14回公演シリーズ罪と罰 CASE-1にて
掲載:「テアトロ」2014年11月号

『夢を見る』 第23回OMS戯曲賞 最終候補
初演:2015年 燈座×占部、勝手に巣づくり企画 @SPACE 梟門オープン予定地にて

『界境に踊る』
初演:2015年 燈座×虚空旅団 協力公演にて

『白い花を隠す』 第25回読売演劇大賞優秀演出家賞(演出:小笠原響)
初演:2017年 Pカンパニー第19回公演シリーズ罪と罰 CASE-3にて
掲載:「テアトロ」2017年5月号

『花樟の女』
初演:2021年 Pカンパニー第32回公演シリーズ罪と罰 CASE-9にて
掲載:「悲劇・喜劇」2021年3月号

『蘇る魚たち』
初演:2021年 O企画 1st stage

『彼女たちの断片』
初演:2022年 TEE東京演劇アンサンブル劇団公演にて

小説
『赤い砂を蹴る』 第163回芥川賞候補
初掲載:文學界2020年6月号
出版元:文藝春秋

『スピルカと墓』月刊・掌編小説
初掲載:東京新聞2021年1月31日

東京演劇アンサンブル「彼女たちの断片」上演情報

日時:2022年3月23日 (水) ~3月27日 (日)

会場:東京・渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
作:石原燃
演出:小森明子
出演:洪美玉、原口久美子、山崎智子、志賀澤子、永野愛理、
仙石貴久江、奈須弘子
公式サイト:http://www.tee.co.jp/?p=1814

発売イベントも開催予定!

一冊一冊を丁寧に出版していくアジュマブックス。おかげさまで多数のメディアに取り上げていただきました。

これまでの4冊『咲ききれなかった花 ハルモニたちの終わらない美術の時間』、『ハヨンガ ハーイ、おこづかいデートしない?』『根のないフェミニズム フェミサイドに立ち向かったメガリアたち』『中絶がわかる本 MY BODY MY CHOICE』は、すべて発売イベントを行ってきました。

本書についても、多彩なゲストを交えた発売記念イベントの開催を予定しております。参加方法はアジュマブックスのサイトやSNSなどでお知らせします。

書籍概要

書名:夢を見る 性をめぐる三つの物語
著者・解説:石原 燃
判型: 四六判/ソフトカバー
頁数:298
価格:1980円(本体1800円+税)
ISBN:978-4-910276-05-2 C0093
装丁:松田行正
ジャンル:日本文学
発売日:2022年3月16日
発行:アジュマブックス
https://www.ajuma-books.com/

※リリース内容は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。

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