令和の皇后さまとして、未来を担う若者や子供たちへの強い「思い」をもたれている雅子さま。上皇ご夫妻から「こどもの日」関連の施設訪問を引き継がれるなど、これまで天皇陛下と共に全国各地の学校を訪問され、数多くの学生たちと交流を続けられています。そんな両陛下のお背中を見て成長された愛子さまも、お一人で初めて伊勢神宮を参拝され、三重県明和町を訪問された際には、出迎えた地元の小学生たちに歩み寄り声をかけられる場面がありました。
雅子さまが子供や学生たちと交流される際、その温かく優しい表情と共に注目を集めるのは、やはり品格のあるお召し物。今回は、雅子さまの学校訪問での着こなしをプレイバックします。
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★ 学校行事は〝パンツ派〟が真似したい! 気品ある全身ベージュコーデ
★ 全身ホワイトコーデは、ノーカラージャケットと素材感で柔らかさをプラス
★ 学校訪問時は、動きやすい素材と柔らかいアクセサリー選びをポイントに
★ 季節に合わせた淡いカラーコーデには、控えめなジュエリーを合わせて
小物は黒で統一! 脱ベーシックカラーな学校訪問ファッションのお手本スタイル
近年の学校訪問では、淡いカラーのテーラードカラーのジャケットに、ボトムスはパンツもしくはペンシルスカートを選ばれることが多い雅子さまですが、鮮やかなお色を選ばれることが多かった時代も。華やかな雰囲気をもつ雅子さまだからこそ着こなせるフーシャピンクのスーツには、黒ではなくネイビーのブラウスを合わせフェミニンなピンクに知的なエッセンスを。バッグ、靴は黒で配色のバランスをとり、リップをスーツとさり気なくリンクされているのも印象的です。
学校行事は〝パンツ派〟が真似したい! 気品ある全身ベージュコーデ
東日本大震災の後、被災地の復興に永く心を寄せられている両陛下。この日は、生徒たちに向けて語られる場面もありました。雅子さまの定番スタイル、テーラードジャケットのパンツスーツは、ベージュを。クラッチバッグも、写真には写っていない足元もベージュを選ばれ、軽やかな全身ベージュの着こなしに。首元のジュエリーは、白ではなく黒蝶貝のネックレスを合わせてシックにまとめられています。
全身ホワイトコーデは、ノーカラージャケットと素材感で柔らかさをプラス
雅子さまが長く愛用されているノーカラーの白いジャケット、ワンピースのセットアップに、アコヤパールのステーションネックレスを添えて。スタイリッシュな雰囲気になる全身白スタイルですが、表情のあるツイードの素材感に温もりと柔らかさがあり、子供たちを見守られる雅子さまのお優しい表情、雰囲気とリンクしています。
学校訪問時は、動きやすい素材と柔らかいアクセサリー選びをポイントに
「こどもの日」にちなみ、東京都内の幼稚園を訪問された両陛下。これは恒例の行事ですが、2021年、2022年はオンラインで行われ、実際に訪問されたのは2019年以来、実に5年ぶりだったそう。まだ小さい子供たちと目線を合わせて交流するためにしゃがまれているご様子もあり、シワになりにくい素材感のパンツスーツは、そのために選ばれたのかもしれません。また、白に近いベージュのスーツと、柔らかいアコヤパールのステーションネックレスで顔まわりを彩った着こなしには、子供たちへ向けられた温かなお気持ちとお心遣いが感じられました。
季節に合わせた淡いカラーコーデには、控えめなジュエリーを合わせて
今年5月26日にジップアリーナ岡山にて開催された「第74回全国植樹祭」。この植樹祭で演奏する高校生のオーケストラの練習を、前日に岡山工業高校で見学された両陛下。植樹祭当日はグリーンのスーツをお召しになっていましたが、この日は天皇陛下がサックスブルーのシャツを、雅子さまがペールブルーのパンツスーツをお召しになり、ご夫妻で初夏の青空を思わせる、爽やかなブルーのグラデーションカラーがリンクしたコーディネートが印象的でした。雅子さまは、まるで植物の葉のような形のバロックパールのネックレスをアクセントに。学校訪問という場を考えて大ぶりなものは避け、控えめなジュエリーを選ばれたのではないでしょうか。
文/味澤彩子