長かった外出自粛期間は終わりましたが、でもまだしばらくはおうち時間も増えそうな予感。
普段は忙しくて本をゆっくり読む時間を取れない人も、こんな時だからこそ読書タイムを作って有意義な時間を過ごしてほしい。STORYモデルのみなさんにも心に残る1冊を教えてもらいました。
★高垣麗子さんの「心に残る1冊」
『限りなく透明に凜として生きる』佐藤初女 ダイヤモンド社
「日本のマザー・テレサ」と言われ、青森県の岩木山山麓に「森のイスキア」と称する癒しの場を主宰した佐藤初女氏が、51 の気づきから揺れ動く心をおだやかに整える。混迷深まる社会、生きにくい社会で、「生きる指針」を求める人に人気。
◆ 透明に生きる、とは 無垢な子供の心を思い出すこと
★SONOMIさんの「心に残る1冊」
『ハーフ・ザ・スカイ』 ニコラス・D・クリストフ&シェリル・ウーダン 英治出版
1億人の女性が消えたーーー。売られる少女、焼かれる妻、見捨てられる母。私たちの時代にはびこる驚愕の「不正義」の真実と、あきらめない人々の強さと美しさ、そして希望を描き、感動を覚えるノンフィクション。全米ベストセラーに。
◆ 全ての女性に平等な権利を願いたいと思える啓発書
★畑野ひろ子さんの「心に残る1冊」
◆ 『「やさしさ」へのレッスン』海原純子 朝日ソノラマ
精神科医・海原純子氏が紡ぐ6章からなる、「やさしさ」が詰まった1冊はささくれだった自信喪失の心に染み入る魔法の言葉集。1ページに短い文章が優しい格言のように書かれ、どれも心に響き、気持ちがどんどん穏やかに。
◆ 必ず癒される言葉がある、やさしさに包まれる隠れ名著
★野沢和香さんの「心に残る1冊」
『幸福論』アラン 日経BP社
教師でありながら戦争最前線にも志願、行動する哲学者と言われたアランがフランス・ルーアン新聞で連載していたコラムをまとめた1 冊は古典哲学とも言われるロングセラー。特にこの村井章子氏訳は読みやすくお洒落で生き方指南本として愛されている。
◆ 人間の幸せのありかを考えさせられる、優しい古典哲学
★芳川あずささんの「心に残る1冊」
『みんなの臓活』尹 生花 ワニブックス
人間は見た目や症状に目を奪われがち。でも大事なのは内側に根幹をなしている「五臓」、つまり肝・心・脾・肺・腎だと説き、五臓からのサインや適したケアを教えてくれる東洋医学の入門書。季節や臓器ごとに見たいところを気軽に開ける実用書。
◆ 東洋医学で見る臓器の辞典は、読むだけで心身のデトックスに
★HARUKOさんの「心に残る1冊」
『妄想銀行』星 新一 新潮文庫
初版は1978年。40年以上経ち、世界が大きく様変わりした今読み返すと「時代や環境が変わっても人にとって一番必要なものとは何か」を深く考えさせられる。人間の本質、欲、大切なもの、読んだ後に気持ちが緩む示唆に富んだショートショート32編。
◆ 40年前の作品が今私たちに突きつけてくる、人間の本質
取材・文/柏崎恵理 ※情報はSTORY2020年8月号掲載時のものです。