Lifestyle特集

心療内科医が教えてくれた「子育てロス」の原因や克服の仕方

いま増えている〝子育てロス=空の巣症候群〟――その原因や克服の仕方についてひめのともみクリニック 姫野友美先生に伺いました。

STORYライターの子育てロス報告はこちら


◯ 教えてくれたのは…

ひめのともみクリニック 姫野友美先生

心療内科医。院長としてクリニックで診察を行うかたわら、テレビ出演や講演会、著書も多数。心身医学、東洋医学、栄養医学を3本の柱とし、心と体の両方へ働きかける医療を行っている。

〜 “空の巣症候群”  脳内ホルモンを高めて「ときめく」ことが大切 〜

Q. 医学的には、どのような仕組みで空の巣症候群になるのでしょうか? 更年期も関係ありますか?

A.
実は、5月の連休明けから体や心に異変が起きる母親は多いです。3月、4月は子どもの引っ越しや新生活準備などで忙しい。それが一段落して家の中には誰もいなくなり、寂しさを感じ「空の巣症候群」になる方もいます。

子育てが終わった、子どもが巣立ったという対象喪失感です。症状として、心が空っぽになり、やる気が起きない、だるい、朝起きられない、食欲がない……など。良妻賢母型、自分よりも子どものために尽くすタイプの人や、他人が喜ぶことに喜びを感じる人が陥りやすい病気です。

男性は、巣を作らない“巣の一員”なだけで、この病気にはなりにくく、食べ物を与えてくれるお母さんが巣の中心となります。ちょうど更年期と子どもが大きく育つ時期が重なることが多く、症状的には似ていて、女性ホルモンの乱れや鉄分不足などから、立ちくらみや動悸、疲れやすさといった身体症状や、軽いうつ状態になる方もいて、放っておくと孤独になり、足腰が弱り、虚弱体質のフレイルになってしまう場合もあります。

話さないと言葉を忘れ、時には声が出なくなってしまう方もいて、ひどくなると認知症になってしまうこともあります。

Q. 予防や治療のためには、どのような手があるのでしょうか?

A.
これからは子どもが学校へ行っている時間に、自分の好きなことをしましょう。昔、何がしたかったかを思い返し、別の楽しみを探すこと。家庭とは違う別の世界を持っておくことが大事。

また、一卵性親子のようなべったりはしない方がいいと思います。母親は首に巻きつく蛇であってはいけない。思春期、反抗期は子育てが成功している証拠です。

困ったことがあれば、子どもから近づいてくるので大丈夫。心も栄養から成り立っているので、まずはお肉、お魚、卵などタンパク質や鉄分をしっかり摂って脳内ホルモンを増やしましょう。脳内ホルモンのGABAは安定、ドーパミンはやる気や元気、セロトニンは安心感、メラトニンは眠りに関係します。

姫野先生からメッセージ

この時期は、今まで自分を支えてきた枠組みがすべて無意味に見え、家庭を築くために捨ててきた様々な可能性が思い起こされて悩む「第2の情緒的青春期」と言います。

青春期さながら、アイドルや韓流ドラマにときめいたり、介護ヘルパー資格を取ったり、朗読の会に参加して友人を作ったり等、新しい生きる道を見出していくことが大切です。

撮影/杉本大希 ヘア・メーク/川村友子 取材/東 理恵 ※情報は2021年6月号掲載時のものです。

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