佐藤さん　中学に入り、息子はスマホで友達と会話しながらゲームすることが増えましたね。コロナの影響もありますが、対面で顔を見ながら会話して、ボードゲームするっていいなと再認識しました。犬山さん　子どもたち、初対面で年も離れているのに、いつの間にか一緒に遊び始めましたね。佐藤さん　そう、みんな笑顔で顔を見ながら、穏やかな空気に包まれて遊んでる。

犬山さん　私、子どものころからゲーム好きで、妊娠前にボードゲームに引き込まれて、今となってはいろいろ集めるまでに。戦略を考えさえすれば、大人も子どもも年齢関係なく、真っ向勝負できて面白いですよね。
　

佐藤さん　ますます難しい年ごろになってきて、子どもたちも内に秘めた思いを、ボードゲームしている最中に、サラッと打ち明けてくれたらうれしいな。

犬山さん　スマホアプリでもゲームはあるけれど、対面のほうがやっぱり面白い。家族や友人と一緒にプレイして、「こういう考え方をするのね」と、今まで知らなかった一面が見えてくることも。ちなみに佐藤さん、ご家族ではどんな遊びをされますか？

佐藤さん　私自身、子どもたちと一緒に遊びたくて。夏はキャンプ、冬はスキーとか。子どもたちの周囲ではスマホゲームが盛んだけど。

犬山さん　スマホやデジタルのゲームとかって、佐藤さん一家はしないんですか？

佐藤さん　いつゲーム機を与えたらいいのか悩みました。うちは周りより遅かったので、いざ手にすると執着するようになって……。

犬山さん　わかります、私自身も中学ですごく執着しました。娘はもうゲーム機デビュー済みなのですが、時間になったらやめられる練習をしています。
　

犬山さん　私は桃鉄でお金のバランス感覚や地理を学んだので、好きなゲームから入って学びを広げることってとてもいいことだと思っています。何かを選び取ること、何かを捨てること、おいしい手札を残しておいたり、臨機応変に戦略を変えたり。特にボードゲームは、考える力や生き抜く力を育めるんでしょうね。

佐藤さん　中学受験の科目でも、ボードゲームに似たものを使った、グループワークがあるそうです。ペーパーテストで見えない子どもの性質を見てるんでしょうね。

犬山さん　従来のコミュニケーションが難しい時代、家族で過ごす時間も増えたでしょうから、ぜひ、手軽な価格で手に入るボードゲーム、いかがですか？

佐藤さん　今日一緒にプレイした「ディクシット」、帰ったらすぐポチります（笑）。
　

撮影／山田英博 ヘア・メーク／室橋佑紀（ROI） スタイリスト／MaiKo yoshida取材／羽生田由香　※情報は2021年10月号掲載時のものです。