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Lifestyle特集

うちの子はどのタイプ?4つのタイプに分かれる思春期の子どもの特徴と接し方

〈思春期の子どもには4つのタイプがあり、それによって適切な声の掛け方も変わってくる〉という説に注目してみました。わが子とコミュニケーションを深めるためのワードとは?


★ うちの子はどのタイプ?チェックリストで診断してみよう!

〜AとB、CとD、どちらが多いかで左ページのタイプに分かれます〜

◯ AとCが多い場合…「火のラッシャー」
◯ AとDが多い場合…「風のパートナー」
◯ BとCが多い場合…「水のハーモニー」
◯ BとDが多い場合…「地のクレバー」

★ では具体的に「こんな時、どう声掛けすればいい?」

Q1. YouTubeやSNSも含め、子どもに、はまっているその行為をやめさせたいとき

夜遅くまでゲームにずーっと夢中になっている……。 「もう、やめて!」と言っても、なかなかやめてくれない息子や娘。 どのように声掛けするのが効果的なのか?――R・Aさん(47歳)

「火のラッシャー」
「ゲームは次の対戦が終わったら、ひとまずやめよう。もう時間が遅いし、少し時間を置いて明日また取り組んだほうが実力が発揮できて勝てると思うよ。そのほうが強くなれる」(できるだけ優しく言う)

「風のパートナー」
「ちょっとゲームは終了して、洗濯物をたたむのをちょっと手伝って! 多すぎて私ひとりじゃ大変なのよ、お願い!」(あるいは)「ゲームをやりすぎると依存症になるらしいよ。依存症になるとイライラが止まらなくなって自分がおかしくなるんだよ」

「水のハーモニー」
「すごい! ゲーム上手だね。でも、ちょっと時間が長くない? 今すぐやめて、そのぶん明日に今日より長く遊ぶのがいいか、まだ遊び続けて明日にゲームができなくなるか、どっちがいい?」

「地のクレバー」
「ゲームをしてる時間が長すぎるんだけど、ど うしたらやめてくれる?」(「あと5分でやめる」と言ったら)「約束ね、5分だけ、5分たったらちゃんとやめようね」

Q2. 子どもに、やりたくない宿題をやらせたいとき (対・学校、対・受験、対・先生)

「いいかげん、学校の宿題、塾の勉強しなさい!」と厳しく言ってもなかなかやろうとしない。やる気になってくれる声掛けの仕方はありますか? どう言えばやる気になりますか?――M・Mさん(42歳)

「火のラッシャー」
「先生がこの前、褒めてたよ! 算数も頑張っていて、このままいけばクラスで一番になるかもしれないって。だから他の宿題もやっちゃったらどう?」(あるいは)「あともう一息でいいクラスに上がれるかもよ。スゴイね! このままの勢いで一番いいクラスを狙ってみたら? さあ、塾の宿題もやっちゃおうよ」

「風のパートナー」
「算数、得意だったよね。宿題が多いならまず算数からにしようよ」(あるいは)「三角形の面積の公式さえ覚えれば、この問題は簡単に解けるよ。算数は、建築やスマホにもいろいろと使われていて、とっても役立つ勉強なんだって。宿題をしてくれるとママも嬉しいな~。宿題やろうよ!」

「水のハーモニー」
「宿題はゆっくりでいいよ、時間に余裕を持ってやってみよう」(あるいは)「算数の問題、この前はできなかったけど、だいぶできるようになったよね! やったね!」(あるいは)「今まで宿題は2Bの鉛筆で書いていたよね。シャーペンに変えてみない? 新しい消しゴムを使ったらどんなふうになるか試してみない?」

「地のクレバー」
「やる気が出ない時もあるよね、じゃあ、一緒にやってみようか」(あるいは)「たまには図書館に行って友達と勉強してみるのもいいかもよ?」

Q3. 子どもに、続けてきた習い事を諦めてほしくないとき(前までは楽しんでいたのに)

子どもが小1から続けてきたテニスの習い事。 初めは楽しんで通っていたのに、最近は試合でも負けが続いて「やめたい」と言うようになった。親としては続けさせたい! 頑張らせるいい声掛けはありますか?――S・Nさん(48歳)

「火のラッシャー」
「あなたはこのまま続けたら一番になれるよ! あなたならきっとできるよ!」(あるいは)「テニスをやっていれば、進学のときも、就職のときも、将来的にもアピールポイントになる! だから続けてみたら?」(あるいは)「今度試合で優勝したら、あなたが食べたいお寿司を食べに行こう!」

「風のパートナー」
「ママはテニスをやっているあなたを見るのが大好き。だからママのためにも頑張ってほしいな」(あるいは)「ここでテニスをやっているのは、あなただけじゃない。あなたが頑張れば他のみんなと一緒に団体戦で勝てるかもしれない。そうすれば、もっと絆も深まるよ」

「水のハーモニー」
「一度、他の競技もやってみようか。テニスじゃないスポーツもしてみようよ」(あるいは)「テニスを続けていれば、学校の体育の授業もラクになるんじゃない? この先、中学や高校でも何か役立つことがあるんじゃない? だからもう少し続けてみない?」

「地のクレバー」
「ママはあなたがテニスをしてくれていることだけでも嬉しいよ」(あるいは)「あのロジャー・フェデラーはこうやって乗り越えたらしいよ!」(スゴイ人の乗り越え方を参考として教える)(あるいは)「ママは、自分がもうダメだと思ったときは、他のことをして思いっきり泣いた。泣ける本を読んだり、泣ける映画を観たり……。そうすればすっきりするよ。泣いてもいいんだよ」(自分の気持ちの切り替え方を話す)

Q4. 子どもに、自分が望んでいることやモノを諦めさせたいとき(おねだり対策)

「火のラッシャー」
「スマホって、どんどん進化してるよね。だから、来年、再来年に今よりもっといいスマホを買ってあげるから我慢してね。今買ったらしばらくは買ってあげられないんだから」

「風のパートナー」
「スマホを持つと、知らない人と繋がって犯罪に巻き込まれることが多いようだから、今はやめておこうよ」(あるいは)「スマホを持つ前に、うちのPCでできることにもっと取り組んでみない?」(あるいは)「スマホは受験が終わって、ひと段落してからもう一度考えてもいいんじゃない?」

「水のハーモニー」
「スマホで友人トラブルになるより、嫌なことは知らないほうがいいと思わない? キッズ携帯があるなら、仲のいい友達とメールするだけでいいと思う。変な悩みはしんどいよ」(あるいは)「みんなが持ってるスマホもいいけど、相手と連絡を取るなら、逆に手紙のほうがオシャレじゃない? みんながやってないことだって面白いかもよ」

「地のクレバー」
「今ほしいスマホは、どんなスマホ? もう少ししたらもっとすごいスマホが出てくるかもしれないから、本当にほしいものを探して調べまくってみたら?」(あるいは)「ほしいかもしれないけど、みんながみんな持っているわけじゃないよね。持っていない子もいるよ。そんな人はどうしてる? 一度その子にどうしてるか聞いてみたりしたらどう?」

*上記の声掛けの仕方は、あくまでも、飯山さんとSTORY編集部による提案例です。 この声掛けをすれば絶対にうまくいくというものではありませんので、ご了承ください。

★ 効果的な言い方や気をつけることについて、まとめてみました

「火のラッシャー」

「こうすべき」「とにかくやれ!」の押しつけや、指図されるのを嫌う。 強く叱るとカッとなりやすい。「君ならできる!」「あなたに向いてる!すごい」「一番になれる」などストレートで前向きな言葉が◎。

「風のパートナー」

「あなたはコレがダメ!」などみんなの前でダメ出しをしない。恥をさらすことに抵抗あり。必ず一対一で話し合い、叱るより意見交換。「○○上手!」など具体的に褒めるとわかってもらえた!と喜び伸びる。

「水のハーモニー」

「早くやって!」と急かされれば、やる気がなくなり嫌がる。イヤだと一度思うとずっと繰り返して思い込んでしまうため、何度もしつこく言わないこと。余計なことを言わずに、見守ってあげる姿勢が大事。

「地のクレバー」

「今すぐやめて!」は反発する。やめる理由や、その場で約束を作り責任感を持たせる。「なんでできないの?」もNG。基本ネガティブ思考で「どうせダメだ…」となる。「やれただけすごい」の切り替え言葉を。

撮影/吉澤健太 取材/東 理恵 イラスト/德丸ゆう ※情報は2022年6月号掲載時のものです。

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