お母さんが変われば子供が変わる⑳
こんにちは。子育てスマイルナビゲーターのたかみほです。
前回の記事では、
●学校説明会で聞いておくべきポイントは何か?
●学校の先生たちの話は、どこに注目して聞いたか?
●兄弟それぞれの学校の選び方
について、お伝えさせていただきました。
今回は「学校選び」と「これからの人材教育」をテーマに、お話しさせていただきます。
● 学校選びについて 〜通いやすさ〜
前回、「それぞれの子どもにとって、どこの学校が合うのか?」を見極めるために、学校説明会や公開授業やオープンスクールなどに参加しましょう、という内容をお伝えしました。
我が家の2人の息子は、結局同じ中・高一貫校に通学することになりましたが、自然豊かで広いグランドがあり、学校自体が個性を尊重し肯定してくれる学校であり、キャパシティが大きいと感じ、兄弟どちらのタイプにも合うと思い、その学校を選びました。
ただし、自宅から学校まで70分かけて通学していましたので、今思えば、6年間通う子ども達にとって、乗り換えなども含め「通いやすさ」は考慮する必要があったと感じております。
大学受験を視野に入れているのであれば「通いやすさ」は大切です。
学校は鎌倉市にありましたが、高校生になると塾に通うお子さんも多くなり、大手の塾がある横浜に通塾しているお子さんも多くいらっしゃいました。
我が家の場合は、長男は自宅近くの塾を選びましたが、次男は長男が東大に合格したことを見受け、「東大一択」という目標を設定し、都心の塾に通うことを自分で選びました。週に数回鎌倉から新宿の塾に通うスタイルとなり、大変そうでしたが、なんとかこなしておりました。
学校選びは、「自宅から学校までの通学は大丈夫だろうか?」とまずは考えますが、大学受験をするのであれば、最終的には「塾も併用できる場所にある学校であるか?」も考えた方がいいと思います。
中には、中・高一貫校の6年間で、鎌倉市近郊に住んでいるご家族が、途中で都心寄りに引っ越すご家庭もいらっしゃいました。
● 学校選びについて 〜文系・理系で選ぶ〜
「理系に強い学校なのか?文系に強い学校なのか?」を選択肢の基準にした上で、オリジナル教材やプリント、先取り授業のペースなど、その学校のカリキュラムや教材をチェックしてみてください。
息子たちが通った学校は、高校3年生に文系・理系のクラス編成が行われますが、高校2年生より、数学や理科で文系・理系を意識した科目選択をするというシステムをとっておりました。
文系に強い息子さんを持つママ友から聞いたお話ですが、
通っている学校が、高校3年生時には文系・理系志望別クラス編成は行われますが、高校2年生までは文系・理系関係なく同一教材を使っていく方針なので、「文系向きの息子さんにとっては理系の授業についていくのが大変そうだ」ということを伺ったことがあります。
● 学校選びについて 〜試験問題の傾向で選ぶ〜
中学受験の際に、読書好きで国語が好きなお子さんにとっては、国語が強い学校の方が点数が取りやすいと思いますし、本人にとっても自分の得意なことを、国語が強い学校に入学してから更に伸ばしてくれるかもしれません。そういうところを見極めていくのも一つです。
そこは、普段の成績を把握している塾や学校の先生に相談して、試験問題の傾向などのアドバイスを受けて決めるのもよいと思います。
● 文系と理系を分ける必要がない?
ただし最近は、算数や国語が思考力を重視した内容を出題する傾向になっています
それは、「理系に進んでも、国語的素養が必要」ということが重視されてきたからでしょうか。
また、2018年5月18日に掲載された日本経済新聞の記事の抜粋ですが、(https://www.nikkei.com/article/DGKKZO30644090X10C18A5EE8000/)
亡くなられた安倍晋三元首相が、下記のように述べられており、
政府は17日に開いた未来投資会議で、大学入試センター試験に代わって導入される「大学入学共通テスト」に、プログラミングなどの情報科目を導入する方針を確認した。第4次産業革命を推進する上で人工知能(AI)などを使いこなせるIT(情報技術)人材は不可欠。将来的な不足が見込まれており、人材の育成を急ぐ。
安倍晋三首相は「AIやビッグデータなどのIT、情報処理の素養はこれからの時代の『読み書きそろばん』」とした上で、「大学入試において国語・数学・英語のような基礎的な科目として情報科目を追加し、文系・理系を問わず学習を促していく」と述べた。
その結果、大学入試センターは、大学入学共通テストの教科・科目の再編案を公表しました。
※2021年3月24日 日本経済新聞の記事の抜粋
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODG23A6I0T20C21A3000000/
大学入学共通テストの教科・科目の再編案の内容としては、プログラミングやデータサイエンスに必要な統計処理、情報リテラシーの知識などを試す「情報」が導入されます。
これにより「情報」は「国語」や「数学」などと並ぶ基礎教科になります。
こうなると、『情報』が国語や数学と同じ扱いになるということですから、文系と理系を分ける必要がなくなっていきます。
そして、ITと聞くと理系のイメージがありますが、 これからは文系理系問わず、情報技術を使いこなす人材が求められていくことになるでしょう。
とかく男子の方が理系に強いと言われており、理工系分野の学部に女子が進学することは少なく、専攻分野の男女比に偏りがあるのが現状となっていますが、これからは、男子・女子に関わらず理科に対する関心を持っていってほしいと感じます。
「まだお子さんが小学生だから」と思っているご家庭でも、今から大学受験の傾向やこれから求められる人材についての情報を早目につかみ、我が子の子育て・教育について、ぜひご夫婦で話し合う機会をたくさん作っていってください。
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こちらは余談ですが、noteブログに、次男が学校に通うことを作文にした内容を載せていますので、お時間ある時に読んでいただけたら嬉しいです。
😊SMILE子育て[43]😊 息子の通った高校生活紹介シリーズ 〜その3〜
https://note.com/takasemiho/n/nad47cf3c9e8b
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次回の連載も楽しみにしていただけたら嬉しいです。