複数の仕事を掛け持ちしていても一方をメインにはせず、「どちらも本業」と捉える”複業”。あえて一つに絞らずに精神のバランスをとる働き方には、今らしさがありました。
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【作業療法士/インスタグラマー】平野まなみさんの場合
◯ 平野まなみさん (40歳)
夫、10歳男の子、6歳女の子の4人家族。作業療法士として患者のケアに熱意をもつ。土日は息子のサッカーに付き合うパワフルママ。Instagram@ma_anmi
<副業の良さは?> 全力で一つに 注ぎ込むより、分散させることが自分らしさ
長く続けられる仕事 ★★★★☆
楽しめること ★★★★★
昇進 ★☆☆☆☆
結婚前から大学病院で作業療法士として働いていましたが、勤務年数が長くなるにつれて管理職の話が持ち上がるように。私は現場で働くことは好きですがマネジメントは苦手で、長男が小学校に上がるタイミングで退職しました。
その後は週3回のパートタイムとして大好きな現場で患者さんの役に立てることに意義を感じています。友人に誘われて気軽に始めたインスタグラムは、投稿するコーデが何度かバズったおかげで、その頃にはフォロワーが6万人に。企業からの依頼も増え個人事業主になり、それ以降はダブルワークを続けています。
ファッションが好きなのでインスタももちろん楽しいですが、安定している作業療法の仕事が私のベース。どちらの仕事も気分転換になり、バランスがとれています。2つとも生計を立てるためのライスワークではなく、私に潤いを与えてくれるライフワークなんです。
親子リンクコーデは娘も楽しんで撮影しています。パパも渋々ながらお手伝い(笑)。
【コミュニティマネージャー/ITエンジニア】竹井真奈美さんの場合
<副業の良さは?> 生活のための本業と、心の本業 両方あって自分軸
安定した収入 ★★★★★
やりたい仕事 ★★★★★
仕事のストレス ★★★☆☆
ITエンジニアとコミュニティマネージャーの2つの肩書きで働いています。収入はITの仕事がほとんど。かたや、コミュマネの仕事は「楽しい」が100%! もともとやりたいことは全部やってみたい趣味人間だったのですが、コロナ自粛中に改めて残りの人生で何をやりたいのかを考え、生きるための仕事と、ずっとやりたかった人と関わる仕事を選びました。
その時に出合った仕事がコミュニティマネージャー。同じ「好き」を持つ人が集まる場を作り、育てる仕事で、海外でも注目されています。人とのつながりを求め、そのつながりの中で商圏が成立する今の時代、場を成立させる、醸成させるコミュマネはこれからますます必要になると思います。実は今、次にやりたいことは模索中なのですが、ワクワクすることを常にやっていたい。2つの仕事の両立ではなく、両方あるというのが私には合っていると思います。
撮影/河内彩、BOCO ヘア・メーク/只友謙也、谷口結奈<ともにP-cott> 取材/小菅祥江、竹永久美子、角田ひかる 取材協力/片岡かこ ビービット東京オフィス「UX Square Tokyo」 ※情報は2022年9月号掲載時のものです。