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仲良くしていたはずがいつのまにか攻撃…「フレネミー」って?狙われやすい人は?

いつも仲良くしていると思っていた女友達。でも最近なんだか私をイライラ&モヤモヤさせる……。〈この違和感は何?〉〈もしかして私って攻撃されてる?〉そんな体験ありませんか。今回は「羊の皮をかぶった狼=フレネミー」の特徴を精神科医、片田珠美先生に伺いました。

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目次 ★ 〝フレンドのふりをして実はエネミー……〟って、どういう人?

〝フレンドのふりをして実はエネミー……〟って、どういう人?

◯ 精神科医、片田珠美先生に聞きました

精神科医として臨床に携わり、臨床経験にもとづいて、犯罪心理や心の病の構造を分析。社会問題にも目を向け、社会の根底に潜む構造的な問題を精神分析的視点から分析。『他人をコントロールせずにはいられない人』『他人を攻撃せずにはいられない人』ほか著書多数。


◇ フレネミーには、他人をコントロールしたがるマニピュレーター(他者を操作する人)が多い

〝フレネミー〟というのは、正式な心理学用語ではなく、「フレンド(友達)+エネミー(敵)」を合わせた造語で、元はアメリカの大人気ドラマ「SEX AND THE CITY」で使われたのが始まりなんです。

そのフレネミーの特徴のひとつとして、いわゆる〝マニピュレーター〟が多いことが挙げられます。マニピュレーターは「何か得することがあるという思惑から、他人を一段劣った立場に留めおくよう策を弄し、意のままにコントロールしようとする人」と定義され、ただのマウンティングよりも支配欲求が強い人を指します。上辺は穏やかで人当たりも柔らかいので、フレンドのフリをして他人の不安や弱点につけこみ、徐々にコントロールしていく達人。自分が相手よりも優位に立って優越感を味わいたいという願望も、相手を思いどおりにコントロールしたいという願望も強い人です。

つまり「羊の皮をかぶった狼」。そういう人たちがフレネミーになりやすい。その手口は、ターゲットを孤立させて陰で誹謗中傷したり、SNSなどの発信元が分からないような方法で悪い噂を流したりします。また、自己保身のためには平気で噓もつき、相手が悪いと思わせるように被害者面もする。そのうち「私から離れると孤立するわよ」といった微妙なおどしのような態度を取って、徐々に支配していくようになります。相手の弱点や不安を巧妙に突くので、これがもしママ友の関係となると子どもが弱点になりやすいですよね。子どもに変なことをされるのではないか、という恐怖があるので、被害を受けてもなかなか抵抗できないわけです。

<フレネミー...マニピュレーターの特徴> 1.ターゲットを定めて相手を孤立させる。
2.上辺では良い顔をして、陰で誹謗中傷する。
3.自己保身のために噓ばかり並べ立てる。
4.SNS等で、周りに悪い噂を流す。
5.あくまでも自分は被害者。自己正当化する。
6.「悪いのは自分だ」と相手に罪悪感を抱かせる。
7.離れたら孤立すると微妙なおどしを使う。

ターゲットになりやすいのは、上に挙げたように素直でトラブル経験の少ない人たち。正直、ママ友の関係は好きで付き合っているわけではなく、子どもが絡んでいるから付き合っているわけでしょう。なので本当にフレネミーが生まれやすい土壌なんですよ。

ですから、「世の中には悪意を秘めた人が少なからず存在することを認識し、おかしいと感じたらとにかく離れること」が大切。精神科医として長年いろんな人を見ましたが、性格を変えるって、本当に難しいんです。「他人の不幸は蜜の味」という人は、裏返せば結局のところ自分自身が不幸なのですから、気の毒な人だと割り切りましょう。そんな人に好かれる必要はないんですから。

<こういう人がフレネミーに狙われやすい> 1.他人の話を真に受け、信じて疑わない。
2.社会経験や対人関係における経験不足。
3.おかしいと感じても、その直感に蓋をする。
4.他人を喜ばせたいという願望が強い。
5.自己肯定感が低く、自分に自信がない。
6.見せかけの幸福を手放したくない。
7.相談や情報交換できる相手が少ない。

取材/佐藤奈保子、竹永久美子 ※情報は2023年3月号掲載時のものです。

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