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Lifestyle大特集「Junior STORY」

小倉優子さん×尾木ママ対談「シングルマザーは一人二役こなさなきゃ、だめですか?」」

シングルマザーで3人の子育てをしながら、タレントとしても第一線で活躍中のゆうこりんが、一念発起し、今年、白百合女子大学に見事合格。現役大学生として大学にも通う超多忙なゆうこりんが、Junior STORYでも数々のリアルな子育て悩みに寄り添ってきた尾木ママに、今、ぶつかっている子育ての様々な“壁”を相談しました。(全4回の3回目)

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小倉  シングルマザーだから当然ですけど、子ども達に怒るのも常に私だから、子ども達は「ママ、また言ってる」くらいの感じで、効果がないんです。

尾木 シングルのママ達は父親と母親、一人二役で頑張ろうとするけれど、そんな風にあまり思わなくていいのよ。父親の役割なんてできっこないもの。地域のボランティアサポートとか、頼れるものにはどんどん頼っていってね。一人で抱え込んだらダメ。パンクしてしまうわよ。

小倉  幸いなことに千葉に住んでいる親にはいろいろ助けてもらっているし、私の兄にも弟にも男の子がいるので、母も男の子の孫の扱いには慣れてはいるんですけど、さすがに3人は大変って言ってます(笑)。

尾木  ゆうこりんは男兄弟に挟まれているのね。じゃあ、家の中に男の子がいる状況というのは慣れてるわね。

小倉 そうですね。でも兄は典型的な男の子の遊びをしていたので、一緒に遊んだりはしていなくて、弟は私と一緒に人形遊びをするような子だったので、男の子同士の激しさみたいのはなかったんです。それに、チャンネル争いでも父親が私を優先にしていたり、兄たちは自転車移動で、私だけ車で送迎してもらったりしていたので、兄たちは「ウチには差別がある」って言ってました(笑)。自分が送迎してもらって嬉しかったというのもあるので、私も子ども達はできる限り送り迎えをしてあげたい。

尾木  女の子ひとりですものね、それはお姫様状態になるのは想像できます。送迎に関しては、少しも間違いじゃないと思いますよ。日本は平和だから一人で学校に行ったりしますけど、海外では親の送迎が子どもを危険から守るために当たり前になっていますものね。

小倉  ただ、シングルだからちゃんと子ども達のことを見れていないんじゃないか、手が届いていないのではないかと心配になるんです。

尾木  過干渉にならないから、そのくらいがいいと思いますよ。シングル家庭のお子さんの共通の特徴として、ママを助けようとしたり、気遣いができたり、自分の事を自分でできる生活力もある。過干渉は自律と自立を妨げますから。

小倉  そうなんですね。確かに、私が週末、疲れすぎて朝、どうしても起きられないときに、長男が料理をして、「(弟たちに)食べさせておいたよ」って言ってくれたりします。

尾木  ママのできない部分をさらけ出すというのも時には大切よ。子どもも「自分がママの役に立っている。ママを守ってる」って思えるのはすごく嬉しいんですよ。

小倉  当たり前に父親と母親がいる状況ではないから、子ども達に足りないっていうことを感じて過ごしてほしくない。常にふたつからもらえる愛情がひとつになることで、半分になっちゃったっていう感覚があるのかなって心苦しくなってしまうんです…。

尾木  わかるわよ。でも父親がいるからって必ずしもプラス1になるわけではない。必ずしも父親がいるということで愛情が満たされるわけでもないですから、そこは単純な足し算・割り算では考えなくていいと思う。それよりも、ママが自分たちのために一人で頑張ってくれているというその姿が子ども達にとっては何よりも素晴らしいモデリングになるからそこは心配しなくて大丈夫。

小倉  そう思うと気持ちが楽になります。すごく助けてくれている子ども達にこれからもたくさん感謝を伝えていきます!

小倉 もうひとつ、ご相談があります。今、うちの子にはまだスマホを持たせていません。長男の学校のルールも相まって、持っていない子がまだ多い環境なのですが、中学生になって、周りがみんな持ち始めたら、「持たせません」とは言えなくなります。兄弟もいるので、あまり積極的には持たせたくはなくて。

尾木  『Junior STORY』のWEB連載でもママ達のお悩みで一番多かったのがスマホ悩み。そんなママ達には「スマホ脳」という本をオススメしているの。

小倉  この本、読みました。スマホがどんな影響があるのか、どう子どもに伝えるか、きちんと知った上で考えたくて3冊くらいスマホの本を読みました。そして、子どもにもリスクの話をしました。

尾木  それはすごい。立派ですね!今はスマホを子守代わりにしている親もいるし、子どもたちはデジタルネイティブなので、私たちの時代とは全く環境が違います。だから、親世代も一緒に柔軟に対応していかなければならないと思うのですが、ルールを決めて、親の方で主体性を持つということが大切です。

小倉  私もレストランで三男を静かにしてもらうために実際にスマホがあって助かると思うこともあります。再来年には長男が中学生になるので、渡すときになったら、しっかりと親子でルールを決めてからにしようと思います。

尾木  そうね。これから、チャットGPTなどの生成AIも出てきてデジタル化が一層加速していくので、人間力が豊かになるような教育がより必要になっていくと思います。スマホに関しては連載の方でもお話ししているので、ぜひ、読んでみてくださいね。

尾木ママ連載
【尾木ママ連載vol.1】ジュニア世代ママの圧倒的多数「スマホやSNS」の悩みに、ズバリ答えるわよ
子どものネット、スマホとの付き合い方はどうすればいい?【尾木ママ連載vol.2】

尾木直樹 教育評論家。法政大学名誉教授。臨床教育研究所「虹」所長。早稲田大学卒業後、中高の教師を経て大学教員に。講演活動やメディア、多方面で活躍し“尾木ママ”の愛称で親しまれている。思春期ママのリアルな悩みに寄り添ったSTORY webでの連載「尾木ママの面白すぎるわよ、思春期」も好評
小倉優子 高校時代にグラビアアイドルでデビューし、“ゆうこりん”の愛称で人気を博す。料理上手としても有名でパンアドバイザーの資格を持ち、今春から白百合女子大学に入学し、人間総合学部児童文化学科で学ぶ現役大学生。11歳、6歳、3歳の3人男の子のシングルマザー。

小倉優子さん衣装シャツ ¥10.000 (バナナ・リパブリック)ノースリトップス ¥14.850スカート ¥19.800 (ともにガリャルダガランテ/ガリャルダガランテ 青山店)イヤリング ¥28.600チャーム ¥20.900 (ともにアガット)

商品問合せ先/アガット0800-500-5000 ガリャルダガランテ 青山店 03-6427-2126 ダイアナ 銀座本店03-3573-4005 バナナ・リパブリックbr-info@bananarepublic.jp

撮影/河内 彩 ヘア・メーク/松本由美子(尾木さん)、奥戸彩子(小倉さん) スタイリスト/奈良則子(尾木さん)、鷺岡奏(小倉さん) 取材/小仲志帆

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