そして、「コンサバ投資」は、安定的な債券運用にしました。債券は、国や地方公共団体、会社等が、多数の投資家からお金を借りる目的で発行します。途中で売却する場合、売却価格が当初の購入価格から下がっている可能性や、債券の発行体が破たんする可能性がありますが、債券には満期が定められており、満期まで待てばお金が戻ってくるほか、利子も得られます。国の借金ともいわれる「国債」ですが、日本の場合でも普通預金の金利よりは高い0.05%(固定3年、第160回債)になっています。固定3年、固定5年、変動10年の3種類が毎月発行されており、10,000円以上、10,000円単位で購入できます。
外国の債券(外貨建て)ではもっと利率の高いものもありますが、そのぶん為替変動リスクやカントリーリスクがあります。誌面では、「積み立て購入」としましたが、スポット的に購入することも可能です。
今から投資を始めるなら絶対に「新NISA」がお得!
2014年に創設されたNISA制度は、イギリスのISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)をモデルにしたもので、日本版ISA「Nippon Individual Savings Account」の略称になります。NISA(ニーサ)という愛称の名づけ親は、女優の黒木瞳さんとも言われています。
通常、投資の利益の約20%は税金として納めなければなりませんが、NISAの制度を利用すればそれが非課税になります。個人投資の初心者には絶対にお勧めの制度です。
2024年からは年間投資枠が拡大され、「つみたて投資枠」で年間120万円、「成長投資枠」で年間240万円、合計最大年間360万円まで投資が可能となります。「つみたて投資枠」と「成長投資枠」は併用が可能です(非課税保有限度額は、全体で1,800万円。成長投資枠は、1,200万円。また、枠の再利用が可能)。
さらに、大きな変更点として、非課税保有期間の無期限化、口座開設期間の恒久化があげられます。ただし、NISA口座は1人1口座なので、複数の金融機関で開設することはできません。
※誌面では、「かつて投資の利益の約20%は税金として納めなければなりませんでした。」と書きましたが、現在も、NISAを選ばず「特定口座」や「一般口座」で購入したものに対しては、利益の20.315%課税されます。詳しくは金融庁のホームページをご覧ください。