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同じ空間にいられれば満足…とはいえ二人の老後を考えてくれない夫・太田光に腹が立つ!【太田光代さん連載vol.8】

お笑い芸能事務所・タイタンの社長として爆笑問題や2022年・M-1グランプリを制したウエストランドの活躍を後押しする太田光代さん。そんな光代社長が今年の7月でとうとう還暦を迎えました。この連載では、芸人としては超一流だけれど夫としてのスキルには大々的に????マークがつく太田光さんとの結婚生活に関して、「本当は還暦前に離婚するはずだった」光代社長の心のつぶやきを文字起こし。「人生やり直すなら早い方がいいから、別れるならさっさと次に行きたい」と言い続けていた光代社長と、光さんの今の関係は? 今回は還暦のお誕生日直前にお聞きした本音をお届けします。

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太田光代(おおたみつよ) 1964年7月6日、東京都生まれ。モデルやタレント活動などを経て、1993年、芸能事務所・タイタンを設立。現在は社長業のかたわら、自身もタレントとして活躍。夫は爆笑問題の太田光。2ヶ月に1度、東京銀座で行われる『タイタンライブ』を、『爆笑問題 with タイタンシネマライブ』として、全国25のTOHOシネマズ系映画館にて同時生中継しています。詳しくはHPをチェック!
【INDEX】 ★ 還暦までに離婚したかったのに! 夫に寄り切られました
★ 夫を過保護に扱いすぎたのは私の失敗
★ お互い一人っ子で子どももいないから、老後問題が悩みの種。なのに夫に何を言っても馬耳東風

還暦までに離婚したかったのに! 夫に寄り切られました

うちの会社も去年から定年を迎える人が出てきました。普通の企業でも65歳まで勤める人もいるけれど、やはり60歳は大きな区切りです。私は社長なので定年はないけれど、結婚生活としては、60歳をひとつのターニングポイントと考えていました。

別の人とやり直すなら、そこがタイムリミットだと思っていましたから。だからずっと夫には「このままの生活なら還暦までに離婚したい」と言い続けていました。

もし離婚することになったとしても、タイタンの社長であることには変わりない。タイタンは学校経営もやっていて、預かっている子がたくさんいますから。比較的、関わった子には身内的な考え方を持って接したいタイプなんです。私、吉田松陰が好きなんです。だからタイタンの学校は松下村塾みたいな、寺子屋っぽい感じにしたいんです。お金の問題、損得ではなく、愛情を持って生徒と接したいという気持ちでやっていますね。

社長とタレントという関係性と、夫婦関係は別物ですから、離婚ということになっても太田との関係性は続いていくかもしれません。私としてはどこにも一緒に出かけられない、うちは子どももいないし、行動を共にしてくれない夫なら還暦前にスッキリ白黒つけたかったのですが、結局、向こうは「絶対しない」の一点張り。

もともと親の介護にしても何にしても「お任せします」という感性なのに、離婚に関してだけは「しない」の意思が固いんです。
太田が離婚しないと言っている限りはこのままの膠着状態というか、モヤモヤしながらも結婚生活は続くんでしょうね。

でも、彼は若い方と結婚すれば子どももできるかもしれない。子どもは嫌いだと言ってはいるけど、本当に嫌いかと言えば、そんな感じでもないはずです。子どもは私の方には寄ってこないけど、彼のほうには行きますから(笑)。

夫を過保護に扱いすぎたのは私の失敗

それにしても、夫には過保護になってしまっていたかな(笑)。私が先手先手でいろんなリスクヘッジと共にあらゆるパターンを考えちゃうから、彼にとっては息苦しかったのかもしれません。

私がいないところで「妻に捨てられたら生きていけない」と言っているけど、それは私がいなくなったら単純に日常生活を送れないというだけですから。それに、そう思っているなら私に面と向かって言って欲しいです。

とはいえ、別に一緒にいる時に、あれこれ会話したいとも思っていない。

太田は一緒にいる時でもずっとイヤホンつけて全国のラジオを聴いているんです。私が「ねえねえ、ここのケアハウスが…」と話しかけてようやくイヤホンを外してくれる感じ。私は同じ空間に一緒にいられれば満足はするんですけどね。

お互い一人っ子で子どももいないから、老後問題が悩みの種。なのに夫に何を言っても馬耳東風

当面の問題は、年をとったらどうやって生きていくか、二人で安全に暮らせる場所を見つけること。定年後は田舎の方に引っ越してゆっくり過ごす方もいらっしゃるだろうけど、田舎で暮らすというのは、ご主人の方に生活を整えるサバイバル能力があって成り立つもの。太田には経済的に、ではなく生きのびる力がないですから(笑)、都心で、かつ何不自由ない環境でないとダメ。できれば病院が併設されているような施設がいい。そしてできれば同じ敷地内にレストランが豊富にあるところがいい。年をとると料理するのも危うくなるでしょうから。あるいはホテルでもいい。ホテルで老後を過ごされる方も結構いらっしゃるんですよ。

もしかしたら「まだ60歳なんて若いのに。まだそこまで考えなくてもいいんじゃない?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。でも、私は小さい頃から現実的で、今考えなければならないことと並行して、先々のことまで考えるタイプ。

私は「一生、この状態は続かないよ? 身動き取れなくなってからじゃ遅いよ? 二人しかいないんだから誰も考えてくれないよ? 元気な今のうちに考えて行動しないと間に合わないよ」とヤキモキしちゃう。私は万全の対策を取りたいタイプなので。

夫は「今住む家があるのに、なんで先のことを考えなきゃいけないんだ? ここにいればいいじゃん」って感じです。一応は聞くふりして、全然考えてない(笑)。現実を直視することが苦手というか、ピンときてないから逃げちゃうというか。

リアクションしてしまうと私にもっと言い込まれちゃうから、ほぼノーリアクション(笑)。必要以上の反応はせずに、スルーと了解のグレーゾーンで乗り切っています。ほんと、そういうのも腹が立ちますけどね!!(笑)

撮影/河内 彩 ヘア・メーク/清水寛之 取材/柏崎恵理

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