Lifestyle特集

映画『天気の子』を観て強く思ったこと

「新海監督の映画『天気の子』って面白そうだよね」中2の息子がCMを見ながらそう言うので、
「一緒に観に行く?」なんて、半分冗談のつもりで聞いてみたら……「いいよ」という予想外の返事が!そんなわけで、中2の息子・高2の娘と3人で観に行ってきました。試しに誘ってみるもんですね(笑)。最近では映画館までアニメを観に行くことがないので、正直どうかなぁと思っいましたが、行ってよかった!! 描かれている風景、登場人物の笑顔、行動などすべてがキラキラしていて、日本という国の美しさを実感。これは絶対に守っていかなければいけないものだと改めて思いました。

“改めて思った”その理由は、9月号「私たちCHALLENGE STORY」。毎年9月号は「戦争」をテーマにしていますが、今年は今なお続く世界での戦争・紛争をよく知る方々を取材させていただきました。冒頭にご登場いただいたのは、シドニーオリンピックマラソンの金メダリスト高橋尚子さんと、フォトジャーナリストの中村梧郎さん。ベトナム戦争終結後から40年余り、ずっと取材されている中村さんが枯葉剤被害者を支援するためのチャリティマラソンを行いたいと考え、高橋さんに協力を仰いだことが出会いのきっかけでした。昨年行われた第1回オレンジマラソン(チャリティマラソン)では、「ベトちゃんドクちゃんのドクちゃんことグエン・ドクさんも参加してくれて嬉しかった」という話もありましたが、終戦後これだけの時間が経っているにも関わらず、今も障がいを持った子どもが生まれてくるという衝撃の事実を教えてくださった中村さん。中村さんご自身も実は幼少期、戦争に翻弄されていたのです。

「北京から引き上げてきたのは5歳でしたが、すべてのことを鮮明に覚えています。貨物列車に何十家族ものせられて、上には何か布のようなものを被せられました。見つかれば銃殺されてしまうからです。暗くなるとようやく外に出られるので、煮炊きをしたりトイレに行ったり……。とにかく殺伐としていました」。

「軍事施設を狙って爆撃するなんていう話を聞きますが大ウソです。弾が飛び交う中、街路樹に隠れながら取材するなど怖い思いをしたこともありましたし、隣りにいた運転手が撃たれたこともありました。戦争で最も被害に遭うのは命令を下す側ではなく、末端の兵隊・市民なんです」とも仰っていました。

これらの写真は中村さんがベトナム戦争取材時に撮られたものです。枯葉剤を撒かれた荒れ地に佇む男の子と、手術前のベトちゃん、ドクちゃん。悲惨な状況を知れば知るほど“40代の平凡な主婦である私なんかに、できることはあるのだろうか?”と正直思うことも……。
でも映画『天気の子』の主題歌『愛にできることはまだあるかい』の歌詞が「愛にできることはまだあるよ 僕にできることはまだあるよ」と締めくくられているのを知り、なんだか勝手に希望をもらったような、そんな明るい気持ちになりました。
愛する子どもたちのため、平和で美しい日本を守るため、まずは現状を知るところから。9月号をお手にとっていただければ嬉しいです。

撮影/BOCO

篠原亜由美
FROM篠原亜由美 家事・育児のリアルな企画から法学部出身を生かした社会派企画まで幅広く担当するべく奮闘中の5年目ライター。家では、中3娘と小6息子の学校や塾の提出書類の出し忘れに怯える日々。今無くなったら困るものは“全ての手紙を張り付けている冷蔵庫の扉”。
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