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Prtimes調査レポート

公開天文台で【日本初】の「博物館浴(R)︎」実証実験!「公開天文台での博物館浴(R)︎は、リラックス効果に影響があったと考えられる」

Luna株式会社

南阿蘇ルナ天文台と九州産業大学が連携し、今後の「天文台浴」の確立に繋がることが期待される、公開天文台における天体観察が体験者に与えるリラックス効果に対して生理・心理測定を用いた科学的な実証実験を実施

日本は世界有数の施設数を誇る天文台大国!かねてより、社会学習の機会提供や科学リテラシーの向上などの機能を持つとされてきた公開天文台は、今日では社会的に「博物館」の一種としての位置づけがなされているところです。そして科学体験とともに、そのリラックス効果にも注目が集まっています。公開天文台での観望会体験は、心身にどのような効果があるのか?という、「博物館浴(R)︎」の実証実験を、研究の第一人者である九州産業大学の緒方泉特任教授が、2025年9月9日に南阿蘇ルナ天文台(熊本県)において実施しました。その結果、「心理測定・生理測定の結果を踏まえ総合的に判断すると、今回の公開天文台での『博物館浴(R)︎』はリラックス効果に影響があったと考えられる」という考察を得ました。

*博物館とは歴史・美術・考古・民俗・自然史系など博物館法で定める社会教育施設の総称


博物館浴(R)のロゴマーク

(もくじ)
– 欧米で研究が進む「博物館浴(R)(MUSEUM BATHING)」
– 実験概要
– 実験詳細と観望会の内容
– 結果
– 考察
– 今後の研究の展望
– ウェルビーイングの回復が期待される「天文台浴」の確立と展開へ
– 識者コメント
– 南阿蘇ルナ天文台の概要
– 本件に関するお問い合わせ先
– 参考

※ 博物館浴(R) は九州産業大学の商標登録(2025年2月)
※ 緒方泉 特任教授(九州産業大学)により、日本初の公開天文台における博物館浴(R)実証実験であることを確認

1.欧米で研究が進む「博物館浴(R)︎(MUSEUM BATHING)」

博物館浴(R)とは、「森林浴」のように博物館の見学を通して癒しを感じ、心身の健康増進につなげる試みで、ヨーロッパなどで研究が進められています。たとえば、キングス・カレッジ・ロンドンでは、サウス/イースト・ロンドンエリアを対象として、心の健康のための芸術に基づいた介入効果と拡張性を探ることを目的とした、ウェルカム・トラストの助成金による、大規模な国家研究プロジェクト「SHAPER」の取り組みが行われています。本プロジェクトは、臨床医・研究者・慈善団体・芸術家・大学の保健医療専門家などのチームによって実施され、産前産後の心の健康、パーキンソン病、脳卒中をテーマに、3つの芸術介入プログラムが組まれており、800 人の市民の参加を見込んでいます。また、本プロジェクトは、国民保健サービスの組織と、臨床責任者に対し、「社会的処方箋」の範囲を拡大して、エビデンスに基づいた芸術の介入を定期的に「処方」できるようにすることを目標としており、まさに国家レベルで取り組まれている活動といえます。
日本では、九州産業大学の緒方泉特任教授が「博物館浴(R)︎」の提案者として全国各地で実証実験を行っています。博物館見学前後の生理測定(血圧と心拍)、心理測定(POMS)を実施し、心身の状態の変化の調査、これまで全国111ヶ所で開催し、1,850人のデータが収集されています(2026年3月現在)。

博物館浴によるリラックス効果の検証. 緒方泉. 2021. 地域共創学会誌 vol.6 https://kyusan-u.repo.nii.ac.jp/records/2001346(参照2026年4月17日)

2.実験概要

博物館見学を通して博物館の持つリラックス効果を人々の健康増進・疾病予防に活用する「博物館浴(R)︎」研究の一環として、九州産業大学(福岡県、緒方泉 特任教授)の監修の下、南阿蘇ルナ天文台と共同で実証実験を実施しました。

3.実験詳細と観望会の内容

1.テーマ:公開天文台の観望会には、リラックス効果があるのか?
2.研究代表者:緒方泉(九州産業大学地域共創学部特任教授)
3.開催日時:2025年9月9日(火)17:00-21:30
4.開催場所:社会福祉法人元気村/ 南阿蘇ルナ天文台
5.参加者:7名(すべて女性50才代~70歳代)
6.測定方法:心理測定(POMS)、生理測定(血圧、脈拍)。観望会前後の2回実施。
7.観望会前:元気村で「博物館浴(R)︎」について説明後に測定。
観望会後:天文台で、「星のコンシェルジェ(R)」による解説を交えて観望会を30分間体験後に測定。
8.観望会概要
・解説者:宮下恭光(天文物理学者、星のコンシェルジュ(R))
・観察会テーマ:宇宙の距離的スケール感を体感しよう
・解説技術:第2.5世代型解説技術(発見学習型、日本公開天文台協会 公開プログラムWGの定義による)
・対象天体:ベガ、アルビレオ、M13
・実施場所:南阿蘇ルナ天文台第一観測室
・実施時間:30分間
・観察会の推移:やや曇りがちな天候における典型的な観望会(天体写真など映像資料を織り交ぜ工夫しながら進行し、天候に合わせて何度も観察の機会を設け、最終的には全員が天体観察を行うことができた)

※星のコンシェルジュ(R) はLuna株式会社の登録商標

実証実験の様子

4.結果

5.考察

心理測定、生理測定の結果を踏まえ、総合的に判断すると、今回の公開天文台での「博物館浴(R)︎」はリラックス効果に影響があったと考えられる。

6.今後の研究の展望

緒方特任教授によると、「公開天文台における日本初の「博物館浴(R)︎」実証実験によって、公開天文台における観望会のリラックス効果に対する示唆が得られたことは画期的であった」という。
今後は、自然環境下で実施される公開天文台での観望会という特性を踏まえ、様々な条件(季節・天候・温度・湿度など)の中で継続的な実証実験を進めていくことが求められます。

7.公開天文台で体験できる、ウェルビーイングの回復が期待される「天文台浴」の確立と展開へ

日本には、一般の方を対象に、誰もが覗ける望遠鏡を使って解説員が天文を解説するサービスを行う天文台が300施設以上あり、世界有数の規模を誇ります。そのような望遠鏡を使った公開活動を中心に行う施設は「公開天文台」と呼ばれています。公開天文台は研究活動そのものよりも、星空や天体を通した生涯学習の機会を提供し、その利用者の豊かな人生に資すること(ウェルビーイングの回復)などが主な目的とされています。

南阿蘇ルナ天文台では、博物館法の一部改定(2022年)より定着し始めた「公開天文台は博物館の一種である」という観点から、天文台で星を観察したり、宇宙や星空について学んだりすることによって得られるリラックス効果や活力に着目してきました。      

今回の博物館浴(R)︎の研究成果を活用し、自然セラピーの要素を含む、公開天文台におけるウェルビーイングに資する天文体験を「天文台浴」と名付け、さらに実証実験を積み重ね、「天文台浴」によるリラックス効果を検証し、最大限に享受できる「Luna天文リトリートプログラム」を宿泊体験型施設で提供していこうと考えています。

日本の公開天文台の分布・望遠鏡の口径. 公開天文台白書. 日本公開天文台協会. 2006(一部加筆)2024年9月2日参照https://www.koukaitenmondai.jp/whitepaper/whitepaper.html


天文台浴体験の様子(Luna天文リトリートツアー(南阿蘇ルナ天文台))


天文台で撮影された美麗な天体写真や科学的データを用い、天候に関係なく学びと気づきの機会を提供

8.識者コメント

国立科学博物館 副館長 栗原祐司 氏上は天文、下は地理、森羅万象を対象とする多様な博物館の中でも、天文台は広大な星空が展示室です。天文台浴は、まさに無限の可能性を秘めており、人々のウェルビーイングの実現のために大きな効果が期待されています。

国立天文台 准教授 縣秀彦 氏博物館法改正により、「文化観光」が博物館業務の一部となった中、星空観光と共に、天文台浴の効果にも期待したい。

日本公開天文台協会 会長 竹内幹蔵 氏私たち公開天文台は、星空を通じて人々の科学的好奇心を刺激し、宇宙に関心を持つ人の裾野を広げることに努めてきました。意識的に「天文台浴」を提供することで、これまでの活動にさらなる価値を加えられると強く感じています。星を見る体験が人々のウェルビーイングを向上させ、幸福度を高めることについて、実証が進むことを望みます。

9.南阿蘇ルナ天文台の概要

設立   1996年
代表者  台長 宮本孝志
館種   公開天文台、博物館類似施設
加盟団体 日本公開天文台協会、日本博物館協議会、日本プラネタリウム協議会
Luna株式会社が運営する、熊本県阿蘇くじゅう国立公園にある宿泊体験型の公開天文台(公式サイト)。国際的に広まりつつある社会的処方の観点から天文体験が心身に与える影響を調査研究し、ウェルビーイングに資する体験プログラムの構築、専門人材の育成、オンラインにも拡張した次世代型公開天文台の開発に力を入れる。


九州最大級の口径82cm反射望遠鏡(南阿蘇ルナ天文台)

10.本件に関する報道機関ならびにお客様からのお問い合わせ先

南阿蘇ルナ天文台・オーベルジュ「森のアトリエ」
電話番号 0967-62-3006(担当:高野、宮下)
メールアドレス observatory@luna.jp.net

11.参考

九州産業大学/博物館浴
教員紹介 – 緒方 泉 | 九州産業大学
【博物館浴(R)︎研究】100回目の実証実験!社会実装に向けたパイロット実験も実施
ミュージアムで“ととのう”!緒方泉教授に聞く、今注目の「博物館浴(R)︎(R)」とは
ビジネスパーソンは「ちょこっと博物館浴(R)︎」で心身健康に

南阿蘇ルナ天文台
調査研究デジタルアーカイブ
宿泊型体験施設 オーベルジュ「森のアトリエ」公式HP

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