株式会社じゃばらいず北山
じゃばらの搾汁後に残る果皮を、商品・食品原料・飼料へ。年間約60トンを活かす北山村発の資源循環

じゃばらの搾汁後に残る果皮。ペースト、乾燥果皮、粉末などに加工し、商品・食品原料・飼料として活用しています。
株式会社じゃばらいず北山(本社:和歌山県東牟婁郡北山村、代表取締役:池上輝幸)は、じゃばらの搾汁後に残る果皮・残渣を、商品・食品原料・飼料などへ活用する取組が評価され、第14回「食品産業もったいない大賞」において農林水産大臣賞を受賞しました。農林水産大臣賞の受賞は、和歌山県内の事業者として初となります。
2025年には、年間約60トン発生したじゃばらの搾汁後残渣を、自社商品や食品原料、養殖マグロ・牛の飼料など、複数の用途に活用しました。こうした「捨てるのはもったいない」という思いから始まった取組を、単なる廃棄物削減にとどめず、農家や地域への還元へとつなげています。
果汁の裏側にあった「もったいない」
じゃばらは、和歌山県北山村を代表する柑橘です。果汁を搾った後には多くの果皮が残り、その一部はかつて十分な活用先がなく、廃棄せざるを得ないこともありました。
当社では、この果皮を「廃棄物」で終わらせず、商品や食品原料、飼料などへつなげることで、新たな価値を持つ地域資源として活かす取組を進めてきました。

じゃばらを搾汁した後に残る果皮
用途に合わせてペースト
乾燥果皮、粉末などへ加工
年間約60トン。果皮の特性に合わせて複数の活用先へ
当社では、搾汁後に残るじゃばら果皮を、用途に応じてペースト、乾燥果皮、粉末などへ加工し、自社商品や他社製品の原料、飼料などに活用しています。
一つの用途だけで大量の果皮を使い切るのではなく、それぞれの特性に合わせて複数の活用先をつくることで、毎年発生する搾汁後残渣を継続的に活かせる仕組みを構築してきました。2025年には、年間約60トンの搾汁後残渣をこうした用途へ活用しました。
もったいないの声から生まれた「噂のどろぽん」

今回の受賞につながった取り組みを象徴する商品の一つが、「噂のどろぽん」です。
当社では以前から、じゃばら果皮をペースト状にして、ぽん酢の原材料として活用してきました。しかし、製造工程上どうしても使い切れずに残ってしまう果皮ペーストがあり、これまでは廃棄せざるを得ませんでした。その残った果皮を見て、私たちが感じたのは、「まだ使えるのに、捨ててしまうのはもったいない」という率直な思いでした。
実はこの果皮には、ぽん酢の旨味とじゃばら特有の風味が凝縮されており、加工場で働く従業員の間では以前から「おいしい」と評判になっていました。そこで、この“もったいない”を新たな価値へと変えるため、果皮ならではの風味と具材感に着目。一般的な「かける」ぽん酢ではなく、食材に「のせて食べる」新感覚のぽん酢として商品化したのが「噂のどろぽん」です。
2024年10月の発売から1年間で約24,000個を販売。これまで廃棄されていたものを、単に再利用するのではなく、新たな価値を持つ商品へと生まれ変わらせた「噂のどろぽん」は、当社が進める未利用資源活用・アップサイクルを代表する商品となりました。
「噂のどろぽん」開発ストーリーは下記よりご確認いただけます。
————
いつも廃棄していたドロッとしたぽん酢が、現場で働く従業員の間で美味しいと話題に。和歌山県北山村の特産柑橘”じゃばら”を丸ごと使用した「噂のどろぽん」はこうして生まれた
https://prtimes.com/story/detail/QbpkMVTRjVr
————
こうした考え方は、「噂のどろぽん」だけにとどまりません。
果皮を乾燥させた「じゃばら乾燥果皮」は、水産会社との連携により、養殖マグロの飼料として活用しています。また、微粉末化した「じゃばらパウダー」は、ナリルチンを豊富に含む特性を活かし、自社のサプリメントや顆粒商品の原材料として使用するほか、製薬会社や菓子メーカーなどへ食品原料として供給しています。
自社商品への活用だけでなく、業種の垣根を越えて新たな用途を生み出すことで、果皮の特性に応じた多様な活用ルートを構築しています。

ナリルチンを豊富に含むじゃばらの果皮を粉末化
じゃばらパウダーを原料に活用したサプリメント
生まれた価値を、地域へ還元

村内農家が育てたじゃばらを買い取り、地域の生産者へ還元
2026年には北山村役場や学校への寄付も実施
当社が目指しているのは、果皮を活用することだけではありません。地域で育てられたじゃばらをできる限り価値ある形で活かし、その価値を再び地域へ還元していくことも大切にしています。
村内の農家が育てたじゃばらを買い取り、商品や原料として価値を生み出すことで、農家への還元につなげています。また、2026年には北山村役場や学校への寄付も実施しました。
地域から生まれた資源に新たな価値を加え、その価値を再び地域へ戻していく。じゃばらの資源活用を、単なる廃棄物削減にとどまらない地域内の価値循環へと広げています。
「食べてもらう」ことで、じゃばらの価値を観光・雇用へ

観光客にじゃばらを使った料理を楽しんでもらう場を設け、食体験と村民雇用につなげています。
果皮活用から生まれた価値は、商品や原料にとどまらず、地域の観光や雇用にも広がっています。
2025年には、観光筏下りで北山村を訪れる方に、じゃばらを使った料理を楽しんでもらう「じゃばらいずキッチン」を開設しました(5月~9月限定)。村内の厨房設備を活用するとともに、村民の雇用にもつなげています。
キッチンでは、じゃばら果皮を活用した「噂のどろぽん」を使った料理なども提供。商品として届けるだけでなく、北山村を訪れた人が、地域資源から生まれた価値を実際に「食べて体験できる場」へと広げています。
次の世代へ。「もったいない」が価値に変わる現場を伝える
北山村内外の小学生を対象とした工場見学も受け入れています。
工場では、じゃばらが搾汁され、果汁が商品になるだけでなく、その後に残った果皮も原料や商品へと生まれ変わっていく過程を紹介しています。
地域で育ったものをできる限り無駄にせず、新しい価値へ変えていく。実際の製造現場を通じて、地域資源や食品ロスについて子どもたちが考える機会にもつなげています。

地域資源が価値に変わる現場を、次の世代へ伝えています。
「捨てるのはもったいない」を、新しい価値へ
私たちが大切にしているのは、「捨てるのはもったいない」で終わらせず、そこから新しい価値を生み出すことです。
人口約380人の北山村だからこそ、一つの地域資源をできる限り大切に使い、その価値を商品だけでなく、地域や次の世代へつないでいきたいと考えています。
今回の受賞を励みに、これからもじゃばら果皮の新たな活用方法を探りながら、地域資源の可能性を広げる取組を北山村から発信してまいります。
第14回「食品産業もったいない大賞」の受賞者決定!
農林水産省からの正式発表については以下よりご確認いただけます。
【https://www.maff.go.jp/j/press/shokuhin/recycle/260929.html】
じゃばらについて

和歌山県北山村の特産柑橘「じゃばら」
「じゃばら」は、和歌山県北山村に自生していた香酸柑橘です。特徴的な酸味を持つ果汁に加え、果皮もペースト、乾燥果皮、粉末などへ加工し、調味料や食品原料、飼料など幅広い用途に活用されています。
和歌山県北山村について

豊かな自然に囲まれた和歌山県北山村
和歌山県東牟婁郡北山村は、三重県と奈良県に囲まれた、和歌山県の飛び地です。人口約380人で、観光筏下りとじゃばらが地域を代表する資源となっています。
じゃばら果皮・原料活用に関するご相談について
当社では、じゃばら果汁をはじめ、乾燥果皮、パウダー、ペーストなどの原料供給のほか、じゃばらを活用した商品開発やコラボレーションに関するご相談を受け付けています。
食品メーカーをはじめ、新たな商品開発や原料活用をご検討の事業者様は、お気軽にお問い合わせください。
会社概要
会社名:株式会社じゃばらいず北山
代表者:代表取締役 池上輝幸
所在地:和歌山県東牟婁郡北山村大字七色350番地の1
事業内容:じゃばらを使用した商品の企画・開発・製造・販売、原料供給など
公式サイト:https://jabarise.co.jp/
株式会社じゃばらいず北山 プレスリリース一覧:https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/71485
報道関係者・事業者からのお問い合わせ先
株式会社じゃばらいず北山 鈴木 貴博
TEL:0735-29-2224
E-mail:suzuki1610@jabarise.co.jp
















