太田さんのお仕事は…
バッグデザイナー
自身で立ち上げたOuitote KOBE(ウイトートコウベ)のバッグ全般のデザイン、企画、PRをこなす。抱えきれない買い物荷物を片手に、子供を抱き、機嫌が悪く泣く二人の子供たちを連れてやっと家にたどり着くも、玄関の前で鍵が見つからない、この毎日繰り広げられる悲劇を解消したい熱い思いで一念発起。仕事、育児、家事を抱えるママたちがご機嫌で過ごせるように考えた、上質感と使い勝手の良さを極めたバッグたち。Onlineショップ、関西を中心としたPOPUPなどで、人気急上昇中。
https://ouitote-kobe.shopinfo.jp
※2021年1月神戸阪急で、2月5.6.7日は二子玉川蔦屋家電にて、3月は西宮阪急にてPOPUP決定
大学卒業後、生命保険会社に就職。26歳で結婚後、家庭に。男の子2人、女の子1人を出産。趣味で子供服の輸入を始めたことをきっかけに、仕事をしたいという思いが再燃。Ouitote KOBEを起業し、今に至る。
好きを仕事にしようと思ったきっかけis…
結婚をして子供にも恵まれ、幸せなはずなのに、なんだか満たされない。毎日、掃除や洗濯に追われ、子供の食べこぼしにもカチンとくる。「ママ、あのね~」の声を煩わしく思い、「ママは忙しいの!」と怒鳴ってしまう。大切な家族のはずなのに、私は何のために忙しくしているのだろう、望んでいた生活のはずなのに…とわからなくなりました。
本当は子供にイライラせず、主人にだって優しく接したい、私だって笑顔で過ごしたい。だから、子供を育てるうえで、自分ももっと成長しないといけないのではないか、そのためにはもっと自分を大切にして、人生を充実させることも大切なはずだと思い始めました。
ある日、子供を3人連れて帰宅、玄関のドアの前でバッグ中の鍵が見つからない。寝ている娘を抱き、重い買い物袋で両手はふさがっていて、上の子供はトイレに行きたいと泣き出す始末。思わず何もかもにイラっときて、荷物をぶちまけてしまいました。その経験から、日常のシーンで、ストレスを軽減できる便利なトートバッグを作ろう!と思い、Ouitote(ウイトート)を立ち上げました。
思い起こせば、就職した会社はずっと仕事がしたかったから選んだ会社でした。結婚して、主人の願っていることに応えたいと思って家庭に入り、子育てをスタート。でもいつしかその大切な家族が、自分の不自由さを抱える原因になりかけていたのです。家族を優先することが、自分を圧迫し、それはまわりまわって、家族へストレスぶつけてしまうことに。
仕事を始めると、家事が中途半端になることもあります。でも私は、誰でもできることは人に任せて、自分しかできないことに時間を使うようにしています。日頃手の届かない家事は、月に何度かシルバーさんに依頼して代行してもらい、子供たちと雑談したり、一緒に勉強をしたりする時間を、家事よりも優先しています。
我が家の心地よさは、私が笑顔でOuitoteの仕事をしていること。自分が好きなことをしていると、家が多少ちゃごちゃでもイライラせず、ご機嫌でいられます。どうしても仕事をしたいと、主人に話した時、「じゃ、人に応援されるような仕事をしないとな」とアドバイスされたことがあります。今はそれを目標に頑張っています。
1人で始めたOuitoteは、いまは幼馴染の友人やママ友が加わり、一緒に育ててくれるメンバーが増えました。私たちはそれぞれの才能や個性を尊敬しあいながら、同じ思いを共有しています。この繋がりも仕事を始めたからこそ。周りを幸せにするためには、まず、自分を大切に、ご機嫌でいられる好きなことを見つけることだと思います。
好きを仕事にするまでのスケジュール
就職後、結婚
2009年、2011年、2014年
長男、次男、長女を出産
2016年
ママバッグの考案を始める
2017年
デザインが完成
2018年
Ouitote KOBEを設立
太田さんに3つの質問!
新作のバックパックのおススメのコーデは?
「便利だけどキレイめスタイルに合わない」というママの声からできあがったリュック。生地に上質素材を使って、トートバッグとして持つときは、肩ひもを収納できるから、スカートなどのキレイ目コーデにもよく似合います。A4のファイルが入るので、学校仕様のカチッとしたコーデにもOK。
家事と仕事、両立するコツはなんですか?
“すべてを完璧にこなすことは無理”と割り切り、週に一度、シルバーさんを依頼し、日頃、手が回らずにいる家事を手伝ってもらっています。もちろんルンバもiRobotも強い味方。できてないことへのイライラやストレスが減って、子供の学校の出来事を聞いたり、家族との時間が増えて、自分にも余裕ができました。
今後の仕事の目標は?
Onlineショップをスタートして、たくさんの方から、「使いやすくて丈夫」「買ってよかった」と嬉しいレビューをもらい、その言葉が励みになっています。口コミから各地のデパートや催事にお声をかけてもらうようになり、POP UPの日程も増えています。女性が諦めることなく笑顔で毎日を過ごせるように、頑張りたいと思っています。
「働き方を変えたら、好きな仕事を再開できた」SHIMAKOさん【趣味キャリ生き方図鑑vol.2】
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