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Lifestyleジェーン・スー×HARUKO「四十女、しじゅう悩みどおし!」

子育てと仕事のバランスを取るのって難しいのはなぜ?【ジェーン・スー×HARUKOの人生相談Vol.3】

40代女性の気持ちを代弁するような明快な語り口が人気のコラムニスト、ジェーン・スーさん。新聞やラジオ、雑誌で多くの方のお悩みに答え、その胸のすくような回答には励まされる読者も多数。
一方、波乱万丈の人生経験を持ちながら、いつも前向きで飾り気がない人柄で、誰からも愛されるモデルのHARUKOさん。歯に衣着せぬ語り口で、仲間のお悩みにさっと答えてくれると評判です。
そんなおふたりに『STORY』読者の真剣なお悩みに答えていただきます!

<PROFILE>

ジェーン・スーさん

コラムニスト。TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」(月〜木11:00〜)のパーソナリティを担当。毎日新聞をはじめ新聞・雑誌で数多くの連載を持つ。『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』は、第31回講談社エッセイ賞を受賞。近著に『これでもいいのだ』。

HARUKOさん

モデル。短大時代、『JJ』にて山田明子(はるこ)の名でデビュー。以来、数々のファッション誌で活躍。’03年に結婚後、九十九里浜に移住、長女を出産。’12年に離婚。HARUKOに改名し、現在『STORY』にて活躍中。趣味はサーフィンと読書。


〜 第3回 〜

★働き方のお悩み

大学卒業後から勤務してきた会社での仕事と今後の子育てのバランスで悩んでいます。子供は保育園に通っており、フルタイムだと帰宅後に子どもとのんびりする時間はほぼなく、食事を作って、お風呂に入って寝かせるまでが怒涛。今しか見られない小さな子供の姿をゆっくり見届けられ、一緒に楽しく遊べるのは週末のみ。忙しくていつまでこの働く生活を続けるべきか悩みます。時短にすると一気に給与額が減ってしまい、保育園に預けるために3歳以前だとそれなりにお金はかかるので、なんのために働いているのだろうと思ったり…。子供が自立する小学生まで今この時期を耐え忍んで、忙しいけれど仕事を続けるべきかと思いますが、小学生子育て中の上司たちを見ると、私たちのようにまだ日々に疲れている姿で仕事を頑張っていて、今後もそこまで子育てと仕事の両立は楽にならないのかと思うと、前向きな気持ちに切り替えられません。40代に向けて生活も仕事もバランス良い働き方ってあるのでしょうか?(N.S.さん/40歳・子供4歳2歳/金融関係勤務)
HARUKOさん
HARUKOさん
仕事ができてフルタイムで忙しく働いていて、社会的にも認められている方は、子育てとのバランスに悩むのかもしれないな。
ジェーン・スーさん
ジェーン・スーさん
ラジオの相談でも、お母さんからのお悩みで、仕事と子育てのバランスをどうすればいいのか、というのはすごく多いんです。でも、そういうときはきまって夫の“お”の字も出てこない。女性がワンオペで家事育児をこなすのが当然みたいになっているんですよね。
HARUKOさん
HARUKOさん
どうして夫婦でいて、ワンオペになっちゃうのかな。相手が大変そうだったら、助けてあげようって思うのが家族じゃないですか。疲れてるから、やってあげようってお互いに思わないのは不思議。
ジェーン・スーさん
ジェーン・スーさん
夫は、家事育児を自分の仕事だと思ってないんじゃないですか?自分が子どもだったころを思い出すと、母親がすごく忙しそうにしてても「母さん忙しそうだな」って見てるだけで、だから手伝おうなんて思わなかったじゃないですか。それと似てる。
HARUKOさん
HARUKOさん
夫は子どもじゃないのにね。
ジェーン・スーさん
ジェーン・スーさん
でも、最近はちょっと変わってきているかも。先日、男性の友達と「会ってお茶でもしようよ」と話になったんです。で、「でも土日はダメか。お子さんもいるし」と言ったら「午後だったら、お昼食べさせて、夕飯作っておけば出られるから大丈夫だよ」って言われて。時代が変わったなって思いました。今まで、そういう言葉って、女性からしか聞かなかったじゃないですか。でも、男性が言うようになった。こういう男性が増えてくると、女性ももっとのびのび仕事をできるようになるんじゃないかな。
HARUKOさん
HARUKOさん
これからの男の子はそういうふうに育てないとですね。でも、この方の悩みは、夫が家事育児をしてくれてるかどうかにかかわらず、自分の仕事が忙しすぎて、子どものかわいい時期を見逃しちゃうかもしれない、ということかも。それなら、仕事やめちゃえばいいのに、って思うな。私は、仕事でキャリアを積み上げてきたわけでもなく、企業でバリバリ働いた経験がないから、そう思えるのかもしれないですけれど。仕事をとるか、子どもとの時間をとるかという、この方の選択の問題なのかもしれない。
ジェーン・スーさん
ジェーン・スーさん
この方は、経済的なことも悩んでますよね。今は、パートナーとのお給料を合算してライフプランを立てる方が多くて、手取りが減るのは不安というのもわかります。もし、22歳から同じ会社で働いているのだとしたら、たぶん出世街道に乗ってるのかな。それなら、続けたほうがいいと思うんですよ。お給料も上がるし、権限も増えるでしょうし。けど、そうじゃないんだったら少しペースダウンして時短勤務などにしてもいいのではないかな。仕事ばかりしていると、子どもに申し訳ないという気持ちを持つ女性もいますが、私のまわりの働いている女性はみな、必ず埋め合わせはできると言いますね。そもそも、シングルペアレントなら、「小さいのは今だけだから、そばにいてあげたい」なんて言ってられない。シングルマザーがどんなに仕事に専念しても、子どもは立派に育つわけですから。この方は、“自分が”子どもを見たいということなんじゃないかな。この方の中での人生の優先順位の話なんですよね。子どもの成長にとって、母親がそばにいることが重要と思っているんじゃなくて、自分がどうしたいかの問題
HARUKOさん
HARUKOさん
であれば、自分がどうしたいかで選んだ方がいいですよね。同じ状況でも、その人の物の見方で全然変わってくる。結局はすべて自分の問題。まわりの人じゃなくて、自分がどうしたいかで選択するのが正解だと思いますね。悩みって大体そういうものなんですよね。

当連載は毎週金曜日配信です。
お二人に相談したいことを募集します。storyweb@kobunsha.comまでメールでお送りください(お名前はイニシャルで掲載します)。採用された方にはQUOカードをプレゼントいたします。

撮影/吉澤健太 取材/秋元恵美 毎週金曜日配信です。

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