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加藤和樹さん「年齢を重ねるにつれて、やれることが増えてきている実感があります」【舞台『裸足で散歩』出演】

舞台『裸足で散歩』に出演する加藤和樹さん(37歳)

端正なルックスから紡ぎ出される確かな表現力と歌声で、舞台を中心に活躍している加藤和樹さん。ミュージカル『ローマの休日』『BARNUM /バーナム』の演技で、昨年、菊田一夫演劇賞を受賞するなど、存在感を増している実力派がコメディに初挑戦します。作品は、映画でも知られるニール・サイモン初期の傑作『裸足で散歩』。稽古場の様子などを、加藤さんの魅力と一緒にお届けします!


――変わり者の住人がたくさんいる、ニューヨークの古いアパートが舞台のロマンティック・コメディ『裸足で散歩』。ご出演のいちばんの決め手は何だったのでしょう?

以前からコメディをやってみたいと思っていたので、ぜひにとお受けしました。でも、実際に自分の役を演じてみると、不思議なことに、コメディをやっている感覚はほとんどないんです。登場人物は、それぞれ価値観は違うけれども、みんな一生懸命に生きていて、だからこそぶつかり合ったりする。その結果として笑いが起きたり、温かい気持ちになったりするところが、この『裸足で散歩』の魅力なんだろうなと感じています。

――加藤さんが演じるのは、冬のさなかにアパートの最上階に引っ越してきた新婚夫婦の夫、ポール。妻のコリー役は高田夏帆さん、工事に来る電話会社の男役は本間ひとしさん、屋根裏部屋に住む変わり者のヴェラスコ役は松尾貴史さん、コリーの母バンクス夫人役は戸田恵子さんと、キャストもとても魅力的です。

贅沢だなあと感じています。セリフが多いうえに、台本のト書きで動きが細かく指定されているので、僕自身は最初は結構苦戦していたんですが、稽古もどんどん楽しくなってきました。戸田さんのコリーママはものすごくチャーミングだし、松尾さんとのシーンでは、思わず笑ってしまいそうになるので、油断できません(笑)。本間さんの電話会社の男もツボなんですよ。もっと稽古を重ねて、お客さんがより自然にこの世界に入ってこられるようにしていきたいです。

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