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Lifestyle大特集「更年期」01

小島慶子さん50歳、更年期との向き合い方を語る<インタビュー前編>

40歳を過ぎたあたりから、何となく感じ始めた心や体の変化や揺らぎに、戸惑いを覚えてしまう人も少なくないはず。一般的にはおよそ45~55歳の10年間が更年期とされていますが、今そのちょうど真ん中・50歳の小島慶子さんにインタビュー。この時期の心や体の向き合い方、付き合い方など、多忙なスケジュールをこなす彼女の今を伺います。

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PROFILE  小島慶子さん
エッセイスト、タレント。東京大学大学院情報学環客員研究員、昭和女子大学現代ビジネス研究所特別研究員。1972年、オーストラリア生まれ。日本、シンガポール、香港で幼少期を過ごし、学習院大学法学部政治学科卒業、TBSアナウンサーを経て、現在は各種メディア出演、執筆・講演活動と精力的に活動中。新著に『おっさん社会が生きづらい』 (PHP新書)など。
Twitter: @account_kkojima
Instagram: keiko_kojima_
小島慶子さん

更年期といえばホットフラッシュ、だけじゃないなんて!

「40代に入ったころから、美容室で『どうぞ』と目の前に置かれる雑誌から、否応なく『更年期』という言葉が目に入ってきて、これから私にはどんなことが起きるの、辛そうだな、怖いな、と漠然と“いつか来る更年期”におびえていたんです。

47歳ごろ、膣のあたりが帯電しているような、子宮口に静電気がたまっているような感覚に悩まされ、腰にアースを付けて放電したいほど、不快でたまらなくなって。もともとPMS(月経前症候群)の治療で定期的に婦人科受診を欠かさなかったため、主治医のすすめで更年期の不定愁訴かも、とホルモン検査を受けることに。更年期といえばホットフラッシュ、とばかり思い込んでいたので、まさかこの不快な症状が更年期のサインであるとは思いもよらなかったですね。後になって、この帯電している感じは『灼熱感』『熱感』と言われる、更年期に特徴的な症状だと知りました。

また、謎の頭痛やしびれ、浅い睡眠に悩まされたことも。朝起きて天井を見上げると、スロットマシーンのようにグルグルと景色が回り、めまいでベッドから出るのもしんどくて。体の片側の手足に痺れが出た時は、脳の病気を疑って脳神経内科を受診しました。検査の結果、脳には特別問題ないことが判明。担当の若い男性医師が「女性は体調の変化も…」と口籠もっていたので「先生、私バリバリ更年期です!」と伝えたら、「そうですね、婦人科の先生と話してみてください」とホッとした表情をしていました。更年期について話しづらい空気があると、医師と患者とのコミュニケーションにも影響してしまうんですね。かかりつけの婦人科の医師は、症状が出たら更年期と決めつけず、まずは大きな病気の疑いがないことを確認することが大事なんですよ、よかったですねと言ってくれました。痺れや冷感などの症状は本当に人それぞなのだそうです」。

小島慶子さん

年齢やステージに合わせて婦人科クリニックとお付き合い

「以前、婦人科医の高尾美穂先生と共演した時に、かかりつけ医を持つことがいかに重要かという話題になりました。私自身は、20代の時から婦人科のかかりつけ医に通う習慣があり、更年期真っ只中の現在は、さまざまな症状を他の専門医と連携して診てくれる先生に診てもらっています。これまでも、妊娠を望んだときには当時の職場(TBS)に近く通いやすいところ、妊娠中の検診や出産は周産期外来のある病院、その後のPMS症状は丁寧に話を聞いてくれる先生のいるクリニックと、その時の課題に応じて、かかりつけ医を変えています。

高尾先生曰く、かかりつけ医がいると、体調が変化した時にスムーズに治療を始めることができるメリットがあるそうです。例えば、更年期症状が現れて我慢に我慢を重ねてから、初めて婦人科を受診すると、自分の置かれた状況をゼロから説明しなくてはなりません。しんどさを伝えようと思うと、体質や持病、症状だけでなく、家族との関係、働き方や職場の環境など、いろいろな事情を聞いて欲しくなるもの。メンタルと体調がきつい時に、不安を抱えて受診するのは大変ですよね。医師も、初診の患者さんの長く重たい人生のストーリーを聞く時間的な余裕はとれません。素早く適切な診断をするためにも、普段から患者さんの情報を知っていることが役に立つのだそうです。30代、40代から年に一度の子宮がん検診を受けるなどでかかりつけ医を見つけ、月経のタイプや体調の変化などを知っておいて貰えば、いざ更年期となったときに、医師がスムーズに治療方針を決めることができます。閉経後の健康管理でも婦人科との付き合いは続きますし、更年期になる前から、信頼できるなじみの先生を探しておくのは大事ですね」。

ニットベスト¥31,900シャツ¥29,700<アパルトモン>スカート¥61,600<カルメイヤー>ブーツ¥185,900<マノロ ブラニク>(すべてアパルトモン 青山店)ピアス¥22,000<リプサリス>リング¥25,850<ドーラ>(ともにロードス)

【中編】好奇心旺盛でなんでも試してみたい!小島さんのメノテック事情→
【後編】息子や夫にも更年期をアピール、理解を得る→

撮影/河内 彩 スタイリスト/小川真央 ヘア・メーク/中台朱美 取材/羽生田由香

■ショップリスト
アパルトモン 青山店 03-5778-4919
ロードス 03-6416-1995

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