• TOP
  • Lifestyle
  • 田中圭さん「芝居では、なるべく嘘をつかないことを大切にしています」
Lifestyle特集

田中圭さん「芝居では、なるべく嘘をつかないことを大切にしています」

――この作品の魅力をどう感じていらっしゃいますか?

やっぱり、表面からだとわからないものが、裏にたくさん流れ続けているところが魅力です。セリフの言葉だけ追っていたら、わからないことがたくさんあって。それでいて、伏線になっていたセリフが後で回収されたりもするので、言葉の面白さもあるところがすごいなと思います。登場人物の過去や関係性について一切説明されていないので、すべての登場人物について想像するしかないところも面白いです。それこそ、戯曲を読むことや演劇が好きな方は、何度も観たくなるような作品じゃないかと思うし、すごくやりがいを感じます。ただ、やるのは難しい。たぶん、この作品の完成度みたいなものは何段階もあって、ゴールは何個もある気がします。一段階目で終わったとしても、出来が悪いことにはならないだろうけど、このメンバーならもっと上まで行ける気がするので、全員で一歩ずつ進んでいきたいです。

――作品ごとに様々な役柄を演じていらっしゃる圭さんが、役を演じる時に大切にされていることは何ですか?

うーん……どの役にも共通しているのは、「なるべく嘘をつかない」ということですかね。もちろん、芝居=すごく上手に嘘をつくことでもあるので、捉え方や役者のタイプによっては「完璧に嘘をつくこと」と答える人もいるとは思いますが。たとえばセリフを言う時も、演者は台本を読んでいるので、次に相手が何を言って、自分が何と答えるか知っています。でも本当の会話では、そんなことは知らないわけで、そこを知っているふうにしたら嘘になる。だから、常になるべく新鮮に、その場その場でちゃんと反応していくようにしています。そもそも僕自身、嘘をつくのがすごく苦手で、すぐバレてしまうタイプ。なので、その役としてちゃんとそこに存在することを心がけています。

――生身で観客の前に立つ舞台では、余計に嘘がバレやすい気がします。そんな舞台の面白さをどう感じていらっしゃいますか?

基本的なお芝居は映像も舞台も変わらないので、どちらも面白いのですが、やっぱり環境は違います。舞台はカットがかからないので、2時間なら2時間という一つの時間を、みんなでその世界で生き続けることができる。それに、一つの台本を、本番も入れると数カ月かけてみんなで掘り下げられるところが面白いです。俳優としては、すごく贅沢な仕事だなと思います。あと、ハプニングというか、毎公演、その回に来てくれたお客さんと一緒に空気を作るところも、やっぱり舞台ならではの魅力だと思います。

 

《後編に続く》

田中圭(たなかけい) 1984年、東京都出身。2000年にデビュー。2003年にドラマ『WATER BOYS』で注目を集め、07年には『死ぬまでの短い時間』で初舞台。数々のドラマ、映画、舞台に出演する一方、バラエティ番組のレギュラーや音楽番組のMCを務めるなど、幅広く活躍している。指揮者役で出演する新水曜ドラマ『リバーサルオーケストラ』が、2023年1月から日本テレビ系で放送予定。
撮影/若木信吾

『夏の砂の上』
舞台は、ある地方都市の坂の上に建つ家。ある夏の日、造船所の職を失った小浦治のもとに、家を出た妻・恵子が4歳で亡くなった息子の位牌を引き取りに訪れる。そこに、東京で暮らしていた治の妹・阿佐子が16歳の娘・優子を連れてやって来て……。
作/松田正隆 演出/栗山民也 出演/田中 圭、西田尚美、山田杏奈、尾上寛之、松岡依都美、粕谷吉洋、深谷美歩、三村和敬 11月3日~20日/世田谷パブリックシアター 兵庫、宮崎、愛知、長野公演あり。

『夏の砂の上』

次回は、田中さんがこれから挑戦していきたいこと、俳優をやっている時に感じることなどなど……。田中さんのさらなる魅力に迫ります!

田中圭さん直筆サイン入りチェキを1名様にプレゼント! 【応募期間】
2022年11月2日17:00~2022年11月23日23:59

【当選者発表について】
賞品の発送をもって代えさせていただきます。応募期間終了後、順次発送いたします。 なお、当選の発表に関するお問い合わせには一切応じられませんのでご了承ください。 雑誌公正競争規約の定めにより、この懸賞に当選された方は、この号のほかの懸賞に入選できない場合があります。デジタル版からは、この懸賞に応募できません。ご了承ください。

【個人情報の取り扱いについて】
ご入力いただいた情報は当プレゼントの抽選および賞品の発送と今後の編集企画の参考として使用させていただきます。また、同意いただけた方には、編集部からのお知らせや取材協力のご連絡をさせていただく場合がございます。ご入力いただく前に【光文社の個人情報保護への取り組み】を必ずお読みください。お客様ご本人が同意したうえでご応募願います。

\STORYexperienceにログイン・登録後、ご応募ください/

撮影/古水 良 ヘア・メーク/大橋 覚 スタイリスト/山本隆司(style³) 取材/岡﨑 香

衣装クレジット/シャツ ¥132,000パンツ ¥118,000シューズ ¥125,000(すべてBottega Veneta)

STORY編集部おススメ記事はこちら

BTS写真集「BEHIND」からのスペシャルカットを公開!JUNG KOOKはココが魅力!
瀬戸康史さんインタビュー「舞台は自分を成長させてくれる、すごく大事な場所」
今の内田有紀さんを表す言葉、未来の内田有紀さんへとつながるファッション

RELATED TOPICS

FEATURE

Nov
21
今日の40代おしゃれコーデ

【40代のデニムコーデ】ひとクセスカートでデニムonデニムに挑戦できた♡

【40代のデニムコーデ】ひとクセスカートでデニムonデニムに挑戦できた♡

会員限定PRESENT

雑誌購入限定プレゼント

クリスマスコフレを計8名様にプレゼントします!

会員プレゼント

【エイジングケア成分NMN高配合サプリを3名様にプレゼント】「夜のママOFF」アンケートにご協力お願いします

PICK UP