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【性教育ワーク連載vol22】HPVワクチンについて、科学的な事実をもとに判断しよう!【親子で学ぼう編】

親子の15分性教育ワーク。今回と次回はHPVワクチン(子宮頚がんワクチン)についてです。

HPVワクチンは、接種することでHPV(ヒトパピローマウィルス)によって引き起こされる子宮頚がんなどの病気にかかりにくくするワクチンです。

HPVワクチン接種について多くの自治体から案内の通知が配布されていることもあり、「接種した方がいいの?」「副反応が不安」「周りに接種した人がいないのだけど、やってだいじょうぶ?」と迷っている方は結構多いように感じています。

迷うのも無理はなく、過去にはテレビや新聞で重大な副反応についての報道が(十分な検証もなく)されていたし、ネットで検索すれば「ワクチンを打つべき!」という意見も、「打つのは危険!」と注意している意見も出てきます。

今回の【親子で学ぼう編】は子どもと科学的な事実を一緒に共有して、次回の【とことん詳しく編】でより詳細な知識をアップデートして、ワクチンを接種するかどうか判断するお手伝いをする内容になっています。

2023年の4月から「9価ワクチン」という、より効果が高いものが定期接種の対象になるので、HPVワクチンについて知る良いタイミングです。

また、HPVワクチンは「子宮頚がんワクチン」という別名で呼ばれているため「女の子」に接種するイメージが強いですが、実はノド(中咽頭)やペニスなどのがんにも効果があるので、HPVワクチンについて知ることは性別に関係なく役に立ちます。

それではワークをはじめましょう!

今回の15分ワークのお題 ①子どもと一緒に!HPV三択クイズ!
②お役立ちサイト

①子どもと一緒に!HPV三択クイズ!

子どもと一緒に三択クイズを解いて、解説も読んでみてください。

第一問:次の「がん」の中で、原因の多くがウイルス感染のものはどれ?ひとつ選んで。

1:たべものを消化する胃にできる、「胃がん」
2:空気をすうときに使う肺にできる、「肺がん」
3:赤ちゃんが育つ部屋の子宮にできる、「子宮がん(子宮頚がん)」

答え 3:赤ちゃんが育つ部屋の子宮にできる、「子宮がん(子宮頚がん)」

解説:子宮という、握りこぶしぐらいの大きさのものが、おなかの下の方(骨盤の中)にあります。そこの出口のあたりを「子宮頚部(しきゅうけいぶ)」といって、そこに出来るがん「子宮頚がん」のほとんどは、HPV(ヒトパピローマウイルス)のせいで起こります。

この三択クイズと似ているものを小学校でがんについての授業をする際に出題していて、小学6年生の半分ぐらいの子が正解します。
ちなみに、今回の話題とは関係ないですが、胃がんの原因となるものとして、ピロリ菌という細菌があります。

第二問:あることをするとHPVに感染しにくくなり、「子宮頚がん」がほとんど起こらなくなります。どうしたらいい?

1:ワクチンを接種する
2:クスリを飲む
3:からだを温める

答え 1:ワクチンを接種する

解説:新型コロナウイルスやインフルエンザと同じように、HPVにもワクチンがあって、「HPVワクチン(子宮頚がんワクチン)」といいます。HPVは子宮頚部の表面(粘膜)に感染して、長い年月をかけて増殖して、前がん病変(がんの手前の状態)や子宮頚がんを起こすことがあります。HPVワクチンを接種することで、HPVに感染しにくくなるので、子宮頚がんになる可能性を低くできます。

日本では現在、小学校6年生から高校1年生の女性は公費(無料)でHPVワクチンを接種できます。
※接種を逃してしまった人のために、平成9年度生まれ以降の女性は無料で接種できる「キャッチアップ接種」の措置がとられています。詳しくは自治体にお問い合わせください。

第三問:HPVは、子宮頚がん以外にもある病気をおこします。どれでしょう?

1:ノド(中咽頭)の「がん」
2:ペニスの「がん」
3:おしり(肛門)の「がん」

答え 1、2、3の全部!

解説:子宮頚がんを起こすタイプのHPVは、口の中(口腔)、のど(中咽頭)、ペニス、おしり(肛門)、おまたのあたり(外陰部)に感染して「がん」を起こすことがあります。

このように、子宮頚部以外の臓器にもHPV感染によるがんはおこるため、男性自身もHPV感染はリスクがあることと、女性とセックスをする男性がHPV感染していなければ、相手の女性に感染させることがなくなる、という理由により海外ではHPVワクチンを男性にも公費で接種している国もあります。

日本でもHPVワクチンを男性が接種することはできますが、お金がかかります。今後、男性も公費での接種が可能になってほしいです。(とても少ないですが、一部の自治体では男子の接種に補助金があるところもあります。住んでいる自治体がどうか、調べてみてください!)

おまけ:HPVのこと、ワクチンのことについてより深く理解するには感染経路であるセックスの話が不可欠です。性教育をはじめる良いきっかけにもなるので、子どもと一緒に話してみてはいかがでしょうか。第17回の記事は役に立つと思うので是非ごらんください。

②お役立ちサイト

・みんパピ
URL:https://minpapi.jp/

HPVのこと、ワクチンのことについて発信している団体のサイト。科学的根拠に基づいた分かりやすい解説、マンガ、クイズなど情報が豊富に載っています。

・アクロストンnote
URL:https://note.com/acrosstone/m/m05112170288b/hashtag/545225

私たちのnoteに、この記事よりさらに突っ込んだ内容で、HPVについて、子宮頚がんが発生する仕組み、ワクチンが効果を発揮する仕組みなどをまとめています。マニアックに知識を得たい人向け。

お疲れさまでした!

次回は、科学的な事実をもとに判断しよう!HPVワクチンについて【とことん詳しく編】です。

「そもそもHPVって何?」「効果があるの?」「何歳で接種?」「副反応はだいじょうぶ?」など、詳しく解説しています。

〈次回へ続く〉

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アクロストン 妻(みさと)・夫(たかお)であり、12歳、10歳の子を育てる親でもある、医師2人による性教育コンテンツ制作ユニット。
公立小の保健の授業や楽しく性について学べるワークショップを日本各地で開催。
家庭ではじめられる性教育のヒントや性に関する社会問題についてなどを発信している。

著書:「10歳からのカラダ・性・ココロのいろいろブック 変わるカラダのいろいろ編」 (ほるぷ出版)、「3~9歳ではじめるアクロストン式 『赤ちゃんってどうやってできるの?』」、「いま、子どもに伝えたい性のQ&A 、思春期の性と恋愛 子どもたちの頭の中がこんなことになってるなんて!」(ともに主婦の友社)
監修:シールでぺたぺた「おうちせいきょういくえほん」(主婦の友社)

インスタグラム
https://www.instagram.com/acrosstone/

ホームページ
https://acrosstone.jimdofree.com
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