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君島十和子さんが”アラ還”になってもキラキラ輝いている理由とは

「美のカリスマ」として絶大な人気を誇る十和子さん。最近はYouTube、TikTokなどSNSでの発信やテレビのバラエティ番組でバンジージャンプに挑戦するなど多岐に渡り大活躍。実はあと3年で還暦なのをご存じですか?すっぴんもさらけだす驚異の57歳です。そんな十和子さんが4月に『アラ還十和子』を出版。メイク法や日々のスキンケアなど美容に関することだけではなく、子育て、夫婦のことから家族のための日々のレシピ、自宅のインテリア、とっておきの手土産の紹介など「プライベート」な十和子さんに寄り添った内容です。今回は、この本の中で40代女性が気になる話題にフォーカスしてお話を伺いました。ご自身の経験談をもとに本音で答えてくださいました。(全2回の1回目)

▼第2回はこちら
”アラ還”が話題の君島十和子さんが美しさのために大事にしていることとは

何度もトライ&エラーしないと本当の自分の正解はわかりません

君島十和子さん 19歳で「JAL沖縄キャンペーンガール」としてモデルデビュー。その後「JJ」の専属モデルとして活動後女優の道へ。結婚を機に芸能界を引退。2005年にスキンケアブランド「フェリーチェトワココスメ(現FTC)」を立ち上げUVケアアイテム、エイジングケアアイテムを中心に展開。夫と二人の娘の4人家族。

4月に『アラ還十和子』(講談社)を発売。妻として、母としての家族の話などに加えて、エネルギーを満タンにするための「推し活」、1年着ない洋服を”知らないおじさん”に例える「断捨離法」、暗闇ラジオ体操など、面白いエピソードが詰まった、君島十和子さんのライフスタイルがまるごとわかる一冊です。

 

――40代は女性として変化の多い10年。今まで着ていた服が似合わなくなった、メイクが若い頃のままで更新できずになんか古くさい、いろんな不具合が出てきます。こういった変化にどう対応していけばいいか悩む声がとても多いです。十和子さんは、ファッションやメイクのブラッシュアップも欠かさないとのことですが、流行の取り入れ方のさじ加減などをおしえてください。

すぐに正解は見つかりません。何度もトライ&エラーして、経験してみないと本当の自分の正解は見つからないと思います。トライしてみてこなした数が多ければ多いほど正解が見えてくるのだと思います。情報がたくさんあるこの時代。SNSなどで「素敵だな」「おしゃれだな」と思う方をピックアップしてみてください。そして、かわいいからと単に「真似」するだけではなく、どういうところが「素敵」とか「かっこいい」と感じるのか、きちんと立ち止まって、突き詰めてみるんです。ただ、見て真似るだけでは何も見えてこない。きちんと分析してみることで、自然に自分の「好き」な理由が見えて、どこを取り入れてみればいいか自分なりの正解が見えてきます。ぜひ、いいものに、素敵なものに触れて、自分をブラッシュアップしてください。

――今回の本では、思春期の娘さんたちとの関係も語っていらっしゃいますね。子育ての悩みはどのように解決されてきましたか?また、働くママとして「育児」「家事」「仕事」のバランスで大変だったことなどありますか。

思うのは、娘たちは同姓でも私とはまったく「違う」ということ。長女、次女もそれぞれ違います。上の子に成功したからと次女にも同じことをしてもうまくいかない。二人に同じことをしてもだめなんですよね。子育てもトライ&エラー。何もしなければ、何がいいのかわからない。いろいろとやってみて、失敗してみることで、それぞれの子供たちに寄り添える自分らしい子育てが見えてくるのだと思います。その時々、つまずくことがあると、先生や先輩ママ、ママ友たちに相談したり、話を聞いてもらって、乗り切っていましたね。聞いてもらうことってとても大切です。子育てはすべてがうまくいっていたわけではありません。家族に迷惑かけること、失敗することもたくさんありました。私は専業主婦の母に育てられたので、母がやってきてくれたことが母親としての「スタンダード」。家事をきちんとこなして18時に夕食を並べることができない自分をいつも責めていました。でも、主人は働く母のもとで育ったのでなんとも思ってなかったんです。ごはんの時間が20時で遅くなったとしても、お腹が空いたら家にある何かを食べてその場をつなげておけばいい。ごはんができないことに全然イライラしていなかったんです。また、お休みの日に18時にご飯の用意をしたら娘たちに「まだ、こんなに明るいのにもう夜ごはん?」と驚かれてしまって。娘たちもなんとも思っていなかったと気がついたんです。私ひとりが罪悪感を持って過ごしていたんですよね。「働くおかあさんってこんなものだよね」と娘たちも自然と理解してくれるようになって、結果的に子供たちも私もいつのまにか成長できていた。母親だけが家庭を守って、犠牲になって頑張っていくのは違う。みんなで折り合いをつけて「家族」ができあがっていくんですよね。重要なのは、家族みんながハッピーに過ごせることです。

――十和子さんの今のルーティーンに暗闇の中でラジオ体操する「暗闇ラジオ体操」がありましたね。すごく気になります!始められたきっかけは?また、ほかに日々気をつけていることがあれば教えてください。

子供がまだ小さくてスポーツジムや自分のメンテナンスに通いたくても時間がない時期にカラダを動かしたくて始めました。最初は腹筋何回、背筋何回と決めてやっていたのですが、がちがちに決めてしまうと続かなくて。「ラジオ体操」は自然と頭の中に音楽が流れ、体が覚えているので一度始めるとスムーズに最後までいく。短時間で終わるし、今日もできた!と達成感を味わえます。無理なく続くんです。女性ってマルチタスクと言われていて、家にいても「夫はどうしている」、「子供は何している」、「洗濯しなきゃ」、「明日の予定をチェックしなきゃ」などと常にアンテナを張っています。暗闇って目からも耳からも情報が遮断されているし、スマホからもしばらく離れられるので、自分の内側に目を向けることができます。今日は体が重い、肉体的に疲れているなどが明確になる。自分自身と対話ができるのですごくおすすめです。全身を動かすので血流もよくなり、すっと眠りにもつけます。内なる声と向き合えるこのひと時は心地よいです。でも、絶対毎日やるといったストレスはかけません。今は、11時ごろに寝て7時に起きる生活。睡眠の質がメンタルにはとても重要だと思っているのできちんと睡眠時間を取ります。また、朝、昼、晩と食事もきちんと摂ります。食べないダイエットはこの年齢には厳しい。食べなくていい時間に食べない、会食などで食べ過ぎたときはそのあとの食事の量を調節するなど考えています。SNSで発信していますがチートデーも設けていて自分を甘やかすこともしています。
実はTWICE好きで「推し活」も楽しんでいます。うちわを作って娘とライブに行く時間は最高です。ほかには、お風呂にエプソムソルトをたっぷりと入れてゆっくりお風呂に入るのも自分を解放する時間のひとつ。心やカラダの「疲れた!」といったネガティブの感情、たまっているものを汗と一緒に出すとすっきりします。マイナスの感情もため込む前に小出しに吐き出すようにしています。心にたまったものを言語化すると自分でも整理できてすっきりします。主人や娘たちにも解決は求めないから聞いてほしいと話をする時間を作ってもらったりしています。

アラ還十和子(講談社刊)

撮影/杉本大希 取材/見学裕己子

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