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「銀行員の常識は、世間の非常識」のままでは、ミライのためにもったいなすぎる!――FPライター・香取紗英子の11月号編集後記①

‟うんこ“や‟おしり”より汚い!? お金について家庭の中で「あえて」話すことが大事

お金について子どもとどこまで話すべきか、悩むご家庭も多いかと思います。印象に残ったのはキッズ・マネー・ステーション代表の八木陽子先生が海外の友人から言われたという言葉。

「日本人はお金の話は嫌いなのに、『うんこ』とか『おしり』の話はよくするよね…」。

確かに、日本ではそういったワードは子ども向けのドリルや絵本でも抵抗なく使われており、よく見聞きします。一方で、お金の話をすることに対してハードルが高く、身内でもあまりしません。まるで「うんこ」より「お金の話」のほうが汚い話題のような…。
八木先生は、「金融教育をブームで終わらせないためにも、あえて意識してお金について家庭の中で話してみることが大切です」と話されていました。

子どものために未成年口座を作っているという読者の土谷真澄さんは、「日常生活で、何にいくらかかったかを子どもに隠さず、予算を意識させるようにしています。今の時代は恵まれていて、幼少期からさまざまなことにお金をかけることができる。でも、お金を使う時には、その都度、その金額が妥当なのか話し合って優先順位を決めて消費するようにさせたいですね」と語っていました。

確かに、親子がしっかりとお金について会話をすることで、子どものうちから身に付くことがあるに違いないと感じました。

また、八木先生が「長い人生を考えた時に、“自分で働くこと”と“自分が働けない時にはお金に働いてもらうこと”の両輪を持っていることが大事。どちらが良くて、どちらが悪い、ではないんです」と言っていたのも納得。生きていくうえで、お金は切り離せないもの。困った時には、お金が自分を助けてくれる、お金が誰かを助けてくれる――子どもにはそういった面も伝えていきたいです。

本誌11月号「親子でともにミライを描く『金融教育』」(P.208~)のほうも、ぜひご覧ください!

FPライター・香取紗英子の11月号編集後記②はこちら

取材/香取紗英子

STORYライター・香取紗英子 大手銀行、一般社団法人での勤務を経てライターに。8歳の女の子のママ。思い立ったらすぐ行動するタイプで、良いものも、悩みも、人とシェアしたい。40代50代女性の生き方、考え方に興味津々の毎日。

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