最近は「単元未満株」や「ミニ株」も増えており、10万円以下の資金で取引ができ、株主優待や配当金の権利を受けることができる銘柄もあります。例えば「上新電機㈱(8173)」は、9月末時点での権利確定者のみですが、1株以上保有の株主は5,000円相当の買物優待券(200円×25枚 ※2,000円以上の買物につき2,000円ごとに1枚利用可)がもらえます。9/26時点の終値は、1株2,371円です。
*ただし、単元未満株の取引に対応している証券会社は、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、PayPay証券などに限られます。
優待をもらえる条件(優待権利確定月)や優待の内容は銘柄によってさまざまですが、株主優待ばかり気にしていると、‟買いどき”を間違える可能性もあります。株主優待銘柄を詳しく知りたい場合は、年4回(3月、6月、9月、12月)発売の「会社四季報」(東洋経済)の株主優待ページを見れば、銘柄と詳細がわかります。
キッズ・マネー・ステーション代表の八木陽子先生は、世界三大投資家のうちの1人であるアメリカ人投資家、ウォーレン・バフェットのエピソードも話してくれました。バフェットは、6歳頃からコカ・コーラを売ってお小遣い稼ぎをしていました。そして大人になってコカ・コーラ株に集中投資し、巨万の富を得ました。少年の頃から〈コーラはこんなに美味しいものだから人気が出ないわけがない〉とずっと思い続けていたのです。彼は投資を行う企業に対し、次のように語っています。
「10年、50年たっても、欲しいとみんなが思うものをつくっているかどうか、これが私の投資判断の基準です。~今日や明日、来月に株価が上がろうが下がろうが、私にはどうでもいいのです。」(『ウォーレン・バフェット 成功の名語録 世界が尊敬する実業家、103の言葉』PHPビジネス新書より)
このように偉大な投資家の生きざま、そして名言からも、学べることは非常に多いです。子どもには「自分が好きなもの」「応援したいもの」を見つけて、信じる力も育んでほしいですね。
本誌11月号「親子でともにミライを描く『金融教育』」(P.208~)のほうも、ぜひご覧ください!
取材/香取紗英子