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LifestyleFUTURE STORY / 憧れリーダー連載

【注目「女性リーダー」たちにお悩み相談!】新しい職場での人間関係、どうしたらいい?

女性として、キャリアについて考える局面の多いSTORY世代。’22年の女性活躍推進法改定後、女性の活躍がますます期待されるようになり、徐々に女性管理職比率も高くなっています。

一方で絶えず耳にするのは、さまざまな役割を背負っているSTORY世代ならではの悩み。そんな時に勇気を与えてくれるのは、困難に立ち向かい、道を切り拓いてきたリーダーたちの姿です。第一線で活躍する先輩たちの言葉は、きっと私たちの背中を押してくれるはず。

そこで、今も挑戦し続ける女性リーダー4人に読者の悩みをぶつけ、力強いアドバイスをいただきました。(連載4回中第3回目)

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【INDEX】 ★ 【STORY読者のお悩み】新しい職場で、どんな風に人付き合いをすべきでしょうか?
★ 礼儀をもって接し、仕事で成果を上げることが人間関係の礎に
★ 好意を持って接すれば、コミュニケーションの質が変わる
★ フランクな関係性の構築が、仕事のコミュニケーションにも役立つ
★ 良好なコミュニケーションは、"共通点"を見つけることから

【STORY読者のお悩み】新しい職場で、どんな風に人付き合いをすべきでしょうか?

C子さん(仮)44歳・専門商社勤務

今年の春から心機一転、転職して新しい会社で働き始めました。仕事は徐々に慣れてきたものの、40代で新しい人間関係の中に飛び込んだので、今後果たして馴染めるのだろうかと不安です。既にできあがっている環境で一から関係性を構築するのは億劫に感じることもあり、どのように人付き合いをしていくべきか悩んでいます。

礼儀をもって接し、仕事で成果を上げることが人間関係の礎に

バカラパシフィック(株)代表取締役  蒲谷直子さん
バカラパシフィック(株)代表取締役 蒲谷直子さん

新しい社会に入るときは、人間関係も気になりますよね。けれどあまり心配し過ぎたり、策を弄するようなことはせず、人として礼儀をもって付き合うのが良いと思います。笑顔を絶やさない、きちんと挨拶をする、人の名前を早く覚えるといった基本も大切です。

また、新しい職場は教えて頂くことも多いでしょうから、周りの人への敬意や感謝も忘れずに。そして職場はあくまでもビジネスの場です。まずは仕事を早く覚え、業務に責任を持って締め切り前に完成させることが大前提。その上で、アウトプットの品質を高めつつ、上司・関係者へのほうれんそう(報告・連絡・相談)を適宜行うこと。組織人としての責任を果たすことが、何よりも周囲からの信頼獲得につながります。

表面的にどんなに印象が良かったとしても、仕事ができなければ、職場での円滑な人付き合いは難しくなる可能性もあります。人間関係ありきであれこれ心配するのではなく、まずは誠意をもって仕事に取り組むこと。そしてしっかりとパフォーマンスを発揮することが、良好な人間関係を構築する基盤となっていきますよ。

バカラパシフィック株式会社 代表取締役 蒲谷直子さん(56歳) 東京大学法学部卒業後、CSファースト・ボストン証券会社M&A部門アナリスト、マッキンゼー&カンパニー コンサルタントとして勤務。その後ラグジュアリー業界にて25年以上の経験を積む。「カルティエ」、「ルイ・ヴィトン」にて経営企画、プロジェクト業務、リテール、マーケティング、デジタル、EC等多岐にわたる職務を経験したのち、「デビアス・ダイアモンドジュエラーズ」およびLVMHグループ「ショーメ」のジェネラル・マネジャーを務める。またLVMHグループにおけるCSRディレクターも担当。現職は、バカラ パシフィック株式会社 代表取締役社長。フランス国家功労勲章シュバリエ。

好意を持って接すれば、コミュニケーションの質が変わる

(株)マッシュスタイルラボ 取締役副社長 兼 企画本部 本部長 楠神あさみさん
(株)マッシュスタイルラボ 取締役副社長 兼 企画本部 本部長 楠神あさみさん

ある程度出来上がった関係性の中に新しい存在が加わるときは、たとえ頭では理解していても、抵抗感を持つ人がいるのは当然のこと。そういった状況下では、「焦らずに、好意を持ってコミュニケーションをとる」ことが重要だと思います。

大切なのは、この“好意を持つ”ということ。空気に馴染めない間は、好意的な気持ちを持ち続けるのは難しいかもしれません。でも、相手の良いところを探しながら尊敬の心を持って対峙すると、不思議と自分の話し方や表情、笑顔まで変化していくんです。そしてそれは、必ず相手に伝わります。仮に苦手な相手であっても、一呼吸おいてプラスな気持ちで向き合えば、コミュニケーションの質が上がるのを実感できるはず。

また、経験豊富で自分のやり方が確立されている40代こそ意識したいのは、組織の風土や理念、文化を率先して理解することです。自分の意思を押し通すのではなく、これまでの自身の経験を融合させながら職場に適応し、仕事として昇華させていく。それが、自分の魅力や持ち味を新しい組織の中で開花させる秘訣だと思います。

株式会社マッシュスタイルラボ 取締役副社長 兼 企画本部 本部長 楠神あさみさん(46歳) 建築デザイナーを経て、2005年にマッシュスタイルラボのファッション事業部創業メンバーとして入社。ファッションデザイナーとしての勉強と経験を重ね、「スナイデル」のコンセプトの具現化に貢献。現在は企画本部全体の統括およびクリエイターを束ねる管理本部室長として多角的にデザイナーの管理・指導に携わる。

フランクな関係性の構築が、仕事のコミュニケーションにも役立つ

(株)WRAY 代表取締役 谷内侑希子さん
(株)WRAY 代表取締役 谷内侑希子さん

何よりもまず、素直で礼儀正しくいることが一番です。その上で、能動的にコミュニケーションをとる姿勢も大切。私は周りの人とのコミュニケーションを積極的にとるタイプなので、いつも誰かをランチに誘っていました。もともと人が好きという性質もあり、仕事以外にも色々な話をすることで、自然と良好な関係性に。そうすると、ちょっとした仕事の相談をし合えたり、本来言いづらいことも話せるという副産物が生まれるんです。

当社でも、新しい人が入ったら頻繁にランチへ。普段からプライベートの話もするフランクな関係性になれるよう意識しています。お互いの状況が見えていると、何かあっても相談しやすくなり、スムーズに物事が運ぶようになります。

そもそも人間関係を築くときは、「自分の世界を1つのコミュニティに限定しない方が上手くいく」というのが私の持論です。働く時間が長い分、職場での関係性につまずくと、コミュニケーション全てを否定されたような気がして苦手意識を生むことも。学生時代からの旧友やサードプレイスの仲間、同じ趣味を持った友人など、とにかく色々な属性の人と繋がるのがおすすめ。どこかで歪みが生まれても、逃げ場があることは精神的な支えになります。結果的に、職場での人間関係にも良い影響を与えられると思いますよ。

株式会社WRAY 代表取締役 谷内侑希子さん(40歳) 大阪府出身。早稲田大学卒業後、ゴールドマン・サックス証券に入社。メリルリンチ日本証券(現「BofA証券」)への転職を経て夫のロンドン転勤に帯同。帰国後は、YCP Holdings(現「YCP Solidiance」)に参画し、スキンケアブランドのマーケティングを担当。同傘下のN&O Life(現「SOLIA」)取締役、ファッションPRマーケティング会社ステディスタディ経営企画室室長を経て2020年に「WRAY(レイ)」を創立。プライベートでは3児の母で、現在は夫の赴任先のオランダ・アムステルダムと日本の二拠点生活を送っている。

良好なコミュニケーションは、"共通点"を見つけることから

(株)Clienteling Advisory 代表取締役 土井美和さん
(株)Clienteling Advisory 代表取締役 土井美和さん

40代にもなれば、ある程度のキャリアを築いている方が多いと思います。でも新天地では、新人としての意識を忘れないことを肝に銘じて。まずは「何でも吸収して成長します! 一から勉強します!」という姿勢で、周囲に接することが大切だと思います。

また私の経験上、パーソナルなコミュニケーションがうまくいっていると仕事上のやり取りも円滑に進みやすくなります。無理のない範囲で、プライベートでの人間関係も構築しておくと良いかもしれません。

仕事以外でのコミュニケーションで意識しているのは、相手との共通点を見出すこと。初対面の方とお話したときに、何かしらの共通点を見つけて一気に距離が縮まったという経験はありませんか? 人は似ているところがあると親近感を持つので、ご挨拶や食事の席で会話するときには、共通項を探しながら話すのがおすすめです。グッと心の距離が近づき、良好な関係性を築く一歩になります。

共通点が無く会話に困ったら、ファッションやネイルなど、相手に対して素敵だなと思うことを見つけてみましょう。それを素直に、直接伝えるのも良いコミュニケーションの1つ。褒められて嫌な人はいませんし、そこから話が広がることもあります。ぜひ実践してみてください。

株式会社 Clienteling Advisory 代表取締役 土井美和さん(46歳) 株式会社Clienteling Advisory代表取締役。元ルイ・ヴィトン顧客保有数No.1販売員。2020年、19年間勤めたルイ・ヴィトンを退職。最大の強みであった顧客づくりのノウハウを伝え、お客様から選ばれる販売員を増やしたい、そして 販売員の社会的価値を向上させたいと起業を決断。2022年1月 株式会社Clienteling Advisory創業。現在は販売業のみならず様々な企業や団体に向け、『顧客づくり』を軸に研修・講演をしている。著書は累計3.5万部のベストセラーとなっている。

取材/渡部夕子

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