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Lifestyle特集

「無関心」が一番子どもを傷つける。塾やスマホに丸投げしない、親が死守すべき「5分間」とは

良かれと思っての行動が、実は親の都合になっていませんか? 中学受験のプロ・矢野耕平先生が警鐘を鳴らす、現代の新しい育児放棄。「思い当たるふしがある」、「私大丈夫かな?」と思ったら、今日からの親子関係を見つめ直すヒントに。悩めるママたちと矢野先生が対談しました。セルフチェックも必見です。

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目次 ★ それって「ネオ・ネフレクト」!?
★ 【対談】余裕のない親が増えているけど、無関心はもったいない!
★ 矢野さんの著書『ネオ・ネグレクト』


それって「ネオ・ネフレクト」!?

【対談】余裕のない親が増えているけど、無関心はもったいない!

◯ 教えてくれたのは…矢野耕平さん(右)
中学受験指導30年以上。スタジオキャンパス代表。著書『令和の中学受験 保護者のための参考書』(講談社)ほか多数。2児の父。

◯ 悩めるママたち
(右から)柴田誓子さん、本誌ライター・香取紗英子、本誌ライター・竹永久美子


矢野さん
「ネオ・ネグレクト」という強いワード。考えるきっかけを作りたいと、あえて使っています。

衣食住は満たされ、習い事も充実。でも親が我が子に興味関心を示さず、目を背け、自分が楽になるための外注や丸投げ。無自覚なまま子どもを孤独にしてしまっている現代の新しい育児放棄。実態を何例も見て、批判も覚悟のうえで、自分は違うと思い込みがちな親が気づき、子ども基準に立ち返るよう強い言葉を付けました。

Q. 思春期の息子、どこまで放っておいてどこまで 干渉すべきか悩んでいます。(47歳・STORYライター・竹永久美子) A. 反抗できる=親に甘えられているということ。距離感を保ちつつ見守って。

ライター・竹永 
思春期の子って、なんであんなに冷たいんでしょうか?

矢野さん
甘えてるんですよ。最終的に許してもらえる親だと思えるから反抗できるんです。

ライター・竹永 
反抗するのは悪くない?

矢野さん
そうです。ネオ・ネグレクトの親のもとで育った子は、反抗すらできない。親が目を向けてくれないから、許される感覚が持てず、家の外で発散してしまいます。家で反抗できる子は、家を安全な場所だとわかっている。親への信頼の証しです。

ライター・香取 
無関心は一番辛いですね。

矢野さん 
距離を取りながらも小さな接点を絶やさないことが大切。試験や勉強の話から入ると子も構えてしまうので、まずは体調や今日あったことなど、何気ない話を1日5分するだけで全然違います。思春期の数年、ぶつかることが多いなら、あえて関わりを少し抑えるなど限定的な距離の置き方をしてもいい。ネグレクトとは全然違いますよ。

Q. 親より第三者の言うことの方が 素直に聞くので、全寮制に 入れた方がいいのではと 思うことがあります。(44歳・主婦・柴田誓子さん) A. 「全寮制が子どもに合う」と思うならアリですが、第三者任せにするのは気になります。

柴田さん
息子が私の言うことを聞かず…、全寮制の学校に入れるのはネオ・ネグレクトですか?

ライター・竹永 
手元に置くのが大変で、頭をよぎったことがあります。

矢野さん
この子にとっていい環境だから、という判断ならアリでしょう。でも、扱いに困るからという理由で手放すのは、立ち止まって。もし今、親子の間にわだかまりがあるまま離れると、その溝は埋まらないまま大きくなってしまうことも。歩み寄れる関係を作ったうえでなお全寮制がいいと思えるなら、その時が選びどきでしょう。

柴田さん
確かに、今が難しい時期と逃げ道にしちゃダメですよね。

矢野さん
今はしんどくても、特に男の子は小5~6で急激に成長するので、離れすぎず干渉しすぎず、見守りましょう。

Q. 共通の話題がなく YouTubeばかり見ている娘。 これも〝外注〟なんでしょうか?(38歳・STORYライター・香取紗英子) A. スマホに外注でなく、親も興味を持ち一緒に見ることで関心が伝わり会話の糸口に。

矢野さん
YouTubeを子守り代わりにするというのは確かにスマホ育児に繫がりやすい。ただ、一概に悪いとは言えないですね。問題は、一緒にいるのに関心がバラバラな状態が続くこと。娘さんが何を見ているか一度のぞいてみて『それ何が面白いの?』と。子どもの好きなものに興味を持とうとする姿勢そのものが、子への関心を伝えることに繫がります。

ライター・香取 
子が小さいと電車の中などでスマホを渡しがちですよね。

矢野さん
車窓を一緒に見て話すような、ちょっとした余裕を取り戻すことが今の親子には一番必要かも。皆さん子育てで悩んでいる時点で、ネオ・ネグレクトじゃありません。完璧な親になることではなく、我が子に関心を向け続けること。多忙な毎日の中でその意識を持つだけで、親子関係は確実に変わっていきます。

矢野さんの著書『ネオ・ネグレクト』

コスパ・タイパ時代の〝外注子育て〟の実態から、親や社会のあり方を問う注目の著書。『ネオ・ネグレクト』(祥伝社新書)

撮影/加治屋圭斗 取材/羽生田由香 デザイン/秋穂佳野 ※情報は2026年5月号掲載時のものです。

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