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昔、夢中になったドラマのように、恋する心をもう一度!男女4人秋冬物語

2組の夫婦、男女4人の物語を
storyweb.jpでは女性目線から、
esquire.jpでは男性目線からご紹介します。

男性目線の「男女4人秋冬物語」はこちら
※esquire.jpへリンクします。

「あれ? 直樹さん?」

「あっ、仁香さん」

仕事を早めに切り上げて、日比谷のオフィス街に出来たファッションビルでも
覗いてみようと、足を踏み入れたところ、前から歩いてくる直樹さんを見つけた。

「こんばんは。この間お会いした時のラフな格好も素敵だったけど、
スーツ姿、〝デキル男〟って感じで素敵ですね」

「いやぁ、部下に〝ダサいオジサン〟なんて言われないように必死ですよ」

「仁香さんこそ、前からキレイな人が歩いてくるな、
なんて思ってたら……(笑)」

「お上手ですね」

「イヤ、本音ですよ。お帰りですか?」

「ええ。直樹さんは?」

「この中のカフェで一件、商談があったんですが、それを終えて
会社に帰るべきか、それとも今日は切り上げちゃおうかと
考えながら歩いていたところです」

「そうなんですね。今日家に母が来てるから、息子の心配はないし、
貴史、ダンナも今日は遅くなるみたいなんで、
たまには洋服でも見て帰ろうかと思ってたんですけど……。
軽く、飲みに行きませんか?」

「えっ? 
貴史君に焼きもち焼かれないかな?」

「うちは平気だけど、
麗子さん大丈夫かしら?」

「麗子は、僕になんか興味ないだろうから
(笑)」

「じゃあ、決まりですね! 1時間くらいサクッと。
何だか、飲みたい気分だったんです」

「お久しぶりです」

軽く二人でグラスを合わせて、ワインを喉に流し込む。

「あー、美味しい! 貴史、あまり飲まないんです。
だから、こうやって豪快に飲む人見てると嬉しくて。
私も、のんべえなんで(笑)」

「麗子もあまり飲まないんで、家ではもっぱら一人で飲んでます」

「私も! この間、貴史が寝た後、一人でワイン一本あけちゃいました(笑)」

「ほー。やりますね」

「ストレスかな……」

「えっ、ストレス? 何の?」

「いろいろあるんです。若くてカッコイイ旦那と結婚して
いいな、と女友達には言われるけれど、暮らしてみると
リアルにいろいろあって……。IT起業家といったって、
なかなか現実には厳しいし、彼の感覚についていけないこともあって」

「うーん、彼、貴史君、イイやつそうに見えたけどな」

「そうなんです。いろいろ言いたいことはあるけど、
最終的にイイやつで。母親みたいに、しょうがないなって」

「貴史君、一目ぼれって言ってたけど、最終的には
そんな仁香さんの優しさに惚れたんじゃないかな」

「えっ? そうかな……。でも、直樹さんに話して
ちょっとスッキリしました」

「聞くだけしかできないけど、僕で良ければ
いつでも、愚痴ぐらい聞きますよ」

「嬉しい。ありがとうございます」

「まだ、20時か……。僕は、やっぱりこれからオフィスで一仕事やっつけますね」

「はい。お仕事大変ですね。
頑張ってください」

直樹さんと別れて、賑やかな街を歩く。
ビッとスーツで決めた直樹さんは、前にあった時よりも
凛々しく感じられる。貴史は仕事に行くときもラフな格好が多いから、
スーツ姿の男性が新鮮に感じられるのかもしれない。
年上の男性って、懐が大きくて、やっぱり頼りになるな……。
わわわわっ! 私何考えてるんだろ……。
そんな気持ちを振り払うように首を振り
駅へと向かううち、段々と母の顔へと変わっていく――。

「がんばれー!」

「おっ、いいぞー!」

サッカー練習場の子供達が走る姿に
声をかける。

「今日は、仁香さんはお仕事ですか?」

「そうなんです。イベントを仕切らなくちゃならないみたいで。
最近、忙しそうなんですよ」

「そう。でも、仁香さんってすごいな。
バリバリ仕事ができて、それでいてキレイで」

「仁香は、麗子さんのこと、お料理が上手で可愛くてって、
いつも褒めてますよ。この間のホームパーティでも、
麗子さんの手料理、みんな美味しくて」

「嬉しい! うちの主人は、美味しいなんて言ってくれないから……。
仕事帰って、テーブルに座ると食堂みたいに料理が出てくると思ってるみたい」

「まさか。口に出さないだけだと思いますよ。
きっと、心の中では思ってる」

「そうかしら。結婚して10年も経つと、ね」

「僕なら、10年経っても、あんな美味しいゴハン
作ってもらったら毎日、美味しいって言うけどな」

貴史さんの優しい言葉に、思いもよらず胸がキュンとして、
ふっと、貴史さんの横顔を盗み見る。
この人、イイ人だな……。

「むしゃくしゃすると、ワンオクの曲かけながら
家事してるの。好きなんです」

「えっ、僕も! 奇遇だなぁ」

「完全感覚Dreamer最高です!」

「僕も好き! 奇遇だな」

僕も好き――自分に言われたわけじゃないけど、
真っすぐに目を見てそんな言葉をかけられると、ドキリとする。

「あー、腹減ったな。練習が終わるまで
3時間はかかりそうだから、近くのハンバーガーショップで
腹ごしらえしませんか?」

「いいですね! たまのジャンクフード、最高です!」

「麗子さん、案外食べるんですね」

「はい。食べるの、大好きなんです。
料理が好きなのも、美味しいものが食べたいだけで(笑)」

「実は、仁香と一緒の時は、ファーストフードに
なかなか行けなくて。直人君にジャンクフード
食べさせたくないからって」

「私も、ダンナと子供がいないお昼時に
こっそり一人で食べてます(笑)」

「じゃあ、たまに一緒にこっそり食べますか! 禁断のハンバーガー」

「ふふっ、貴史さん、ついてますよ、マヨネーズ。
ほら、口元に(笑)」

何だか、楽しい……。
学生時代に戻ったみたい。

「はい」

紙ナプキンを貴史さんに渡す際に、少しだけ手が触れてドキッとする。
ドキドキしたり、キュンとしたり。
この数時間の間に、忘れていたものが一気に押し寄せた気がする。
仁香さん、来週末もお仕事ならいいのに……。
自分の心に湧きあがる言葉に、自身でビックリする。

「雄太君や直人君のシュートを見逃しちゃうからそろそろ戻りましょうか」

そう言いながら立ち上がる貴史さんの姿に、
この時間が終わってしまうんだな、とふと寂しい思いがした。

 

 

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TATRAS(タトラス)

2006年秋冬よりミラノに拠点を置き、イタリア、ポーランド、日本とのコーポレートブランドとしてスタートしたアウトフィットレーベル。美しいシルエットと機能性、クォリティと三拍子揃ったダウンは、今、STORY世代にとって欠かせないアイテムに。世界的に高品質で知られるホワイトグースを使用したダウンは、大人としてプライドが持てるアイテムです。
(左・モデル着用)ネイビーダウンコート¥120,000(右)濃紺ダウンコート¥125,000
(上)グレーダウンジャケット¥130,000(すべてタトラス/タトラス&ストラダ エスト)

※ストラダ エスト オフィシャルウェブサイトへリンクします

「もう一度恋する服」は、
タトラス&ストラダ エストで買えます

SHOP LIST ◆タトラス&ストラダ エスト青山店
東京都港区南青山6-5-39
TEL:03-3407-2700

◆タトラス&ストラダ エスト日比谷店
東京都千代田区有楽町1-1-3 東京ミッドタウン日比谷2F
TEL:03-6273-3400

◆タトラス&ストラダ エスト大阪店
大阪府大阪市北区梅田2-4-9 ブリーゼブリーゼ1F
TEL:06-6450-8456

◆タトラス&ストラダ エスト伊勢丹新宿店
東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店本館2F=アーバンクローゼット
TEL :03-3352-1111

 

日比谷公園:『白線流し』
フジテレビ系列の「木曜劇場」で1996年1月~3月放送。松本市の高校に通う、進路、恋と卒業間際に心が揺れる男女7人の青春物語。ワイルドになる前の初々しい長瀬智也と今まさにジャスト40歳、STORY世代になった当時の清純派・酒井美紀が主演。ドラマのオープニングの『空も飛べるはず』、挿入歌の『ロビンソン』など、スピッツの音楽が印象的。その後、1997年に『白線流し 19の春』1999年に『白線流し 二十歳の嵐』2001年に『旅立ちの詩』2003年に『白線流し~二十五歳』2005年に『白線流し~夢見る頃を過ぎても』と出演者の成長と共にシリーズが放送された。日比谷公園は、『旅立ちの詩』で酒井美紀演じる園子と、柏原崇演じる優介が、再開し話をするシーンのロケ地に使用された。

これを読めば、恋する気持ちを取り戻せる!?
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撮影/嶋野 旭(モデル)、坂根綾子(静物) モデル/高垣麗子、仁香、直樹、櫻井貴史
ヘアメーク/YUMBOU(ilumini) スタイリスト/大埼ちほ 文・構成/河合由樹

お問合わせ先/タトラス&ストラダ エスト TEL:03-3407-2700 https://www.strada-est.com/

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チームSTORY
FROMチームSTORY 雑誌「STORY(ストーリィ)」の製作に携わる編集部員たち。日夜雑誌作りに勤しむなかで得た知見、タメになる情報、愉快な話などなどファッションからライフスタイルまで、STORYらしさ溢れるトピックを、webでも存分に披露していきます。
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