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Beauty大特集「インナービューティ」

さすが飲む点滴!「酒粕・米麹の甘酒」は目的別に飲み分けると効果倍増【オススメ21選】

飲む点滴として知られる甘酒。いまや、美容と健康に欠かすことのできない飲み物として、美肌を誇る美の賢者やトップアスリートが愛飲していることでも話題になっています。
どれも同じでしょ? と、思いきや、全然違うのです。同じ甘酒でも、米麹を使ったものと酒粕のものがあることにお気づきでしょうか。はたして米麹の甘酒と酒粕の甘酒。お味や成分はどのように違うのでしょうか? 一体どちらを飲めばよいのでしょうか。
まずは違いを知ることによって、自分の内なるボディーが欲する甘酒選びのヒントを得られます。「1日にどれぐらい飲めばいい?」など、甘酒に関する疑問も、ズバリ、その道の専門家にお聞きしました。今のあなたにぴったりな気分の甘酒を見つけて、美味しく楽しく、カラダの内側からキレイを目指しましょう!

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【INDEX】 米麹甘酒と酒粕甘酒、どう違うの?
米麹の甘酒には、美肌効果あり!
酒粕の甘酒には、肥満抑制効果あり!
飲む量は?太らないの?消化器内科医の先生に直撃!
“映え”る甘酒も。最新甘酒を種類別にご紹介

米麹甘酒と酒粕甘酒、どう違うの?

美肌の持ち主で、腸活・菌活にも詳しいスペシャリスト、消化器内科医の工藤あき先生に、甘酒の気になるアレコレを聞いてみました。

工藤あき先生

みやま市工藤内科副院長。一般内科医として地域医療に貢献する一方、消化器内科医として、腸内細菌、腸内フローラに精通。腸活×菌活を活かした美肌・アンチエイジングケア治療にも力を注いでいる。テレビ・書籍・雑誌監修などメディア出演多数。その美肌から「むき卵肌ドクター」の愛称で親しまれている。

米麹の甘酒には、美肌効果あり!

米(おかゆ)に米麹を加えて米の澱粉をブドウ糖に変えて甘く栄養価の高い飲み物にしたもの。ビタミンB群、必須アミノ酸が含まれるので代謝を促し、食物繊維やオリゴ糖が腸内環境も整えてくれます。

酒粕甘酒よりもビオチンが多い点で、より、肌にいいと考えられます。「飲む点滴」とも言われるのは、こういった栄養素が速やかに吸収される形で含まれるからです。

ビタミンによる美肌効果→食物繊維・オリゴ糖による腸内環境改善で免疫力アップ。米麹菌の酸性プロテアーゼはビフィズス菌を増やすために腸活効果あり!

腸活するなら、「酒粕タイプ」甘酒?| 美と健康の研究 | 月桂冠総合研究所 | 月桂冠 (https://www.gekkeikan.co.jp/RD/health/health08/)

 

酒粕の甘酒には、肥満抑制効果あり!

蒸したお米に米麹を加えて、澱粉をブドウ糖にした後に酵母、乳酸菌を加えてアルコール(お酒)になります。酒粕甘酒は酒の搾りかすのため、米麹甘酒と違ってアルコールを含みます。アミノ酸やビタミン、酵母などの成分が含まれ、タンパク質(アミノ酸:アスパラギン酸、アルギニン、アラニン、レジスタントプロテイン、食物繊維、レジスタントスターチ)が多い。

レジスタントスターチはビフィズス菌の餌となり、腸内環境を整えてくれます。レジスタントプロテインはタンパク質でありながら食物繊維のような働きで腸内環境を改善、血糖値上昇を防ぎます。小腸で脂をキャッチして肥満抑制効果も期待。

アルギニンは血流改善効果があり冷えを改善。血流が悪いことが原因のクマにも効果が期待できます。

米麹の甘酒と酒粕の甘酒では含まれている成分が違うので、甘酒を選ぶときに、美味しさや好みも大事ですが、これらの性質の違いを知った上で、今の自分のカラダの状態に合いそうな方を選んでみると更に良さそうですね。

飲む量は?太らないの?消化器内科医の先生に直撃!

Q1甘酒は1日にどのくらいまで飲んで大丈夫?

A結構カロリーはあるので、1日トータルでコップ1杯180ml程度(150kcal~160kcal)で十分かと思われます。食欲がない時などはいいですが、体重が気になる方は食事と置き換えなどがいいかと思います。

Q2甘酒を飲む時間帯はいつ? 朝? 昼? 夜? 食前それとも食後? 毎日続けて飲んだ方が良いのか、時々でも良いのか知りたい。

A基本的にはいつ飲んでも効果はさほど変わらないと思います。
酒粕甘酒のレジスタントスターチ効果を活かすのであれば食事前〜食事中がおすすめです。

Q3実は甘酒は太るのでは?

Aコップ1杯で150~160kcalなので結構カロリーが高いです。食事がとれない、夏バテのようになって体力の低下があるような時には速やかに吸収されるものとして有用ですが、市販のものには甘味成分が追加してあるものも多いので、飲み過ぎには注意が必要です。

Q4同じ甘酒でも使う麹による違いを教えてください。黒米、玄米、赤米、餅米、発芽玄米など材料の違いと、麹によっては美味しいと思えないのがあるのはなぜ?

A
玄米:粒が残りがち。香ばしい風味、コク深い。物によっては玄米麹が使用されていることによる味の違いあり。
黒米:黒の成分であるアントシアニンはポリフェノールの一種。抗酸化作用があります。
赤米:赤の成分にもタンニンというポリフェノールが含まれます。タンニンはし少し渋さがあります。

これら三つは白米に比べると原料自体が含む食物繊維、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ビタミンB1が豊富なところがメリットと思われています。

発芽玄米:発芽玄米は糖質が少ないので甘味が少ないです。
黒麹:麹の種類が違い、泡盛などに使用されている麹。クエン酸を作ってくれるので酸っぱい。
乳酸菌発酵甘酒:名前の通り乳酸菌入りなので、少し酸味があります。

Q5市販と手作りの甘酒の違いは何? どちらが良いのか。

A市販品は輸送の必要性があり、味の安定性を保つために加熱処理をして菌の働きを止めます。菌の発酵を止めないとどんどん発酵が進んで酸っぱくなるなどが起こりえます。
酵素は種類によって様々なので、一概に胃酸ですべてなくなっているとも言えません。胃を濾過して腸でphが上昇したところで働き始めている可能性があるからです。
ただ、一般的には、酵素は高温では失活すると言われているので、加熱処理されたものの方が含まれる酵素が少ない可能性があるのです。なので、処理しないものの方が勧められています。酵素に関しては、手作りの方がたくさん摂取できるでしょう。

Q6菌はほとんど胃液で死んでしまうと聞きました。なぜ、死んでしまう菌なのに体にいいのか。死んだものは腸に入って善玉菌の餌になるからいいらしいが、それならば、なぜ、生きたまま酵素を取ろうとするのか。生きた酵素も結局胃で死ぬからなんの意味があるのかが疑問。

A菌は確かに胃酸で多くのものが死んでしまうとされており、死菌が有益な理由はまだ未解明なところが残されています。おそらく菌の産物が腸内環境を酸性にして有益菌の棲みやすい環境に一役買っているのでは、と考察されています。
麹菌そのものが体内に入ったときのメリットはさほど大きくありません。麹菌は食材の分解をしてその産物が旨味を出してくれたり、食材の分解をして消化しやすい形にしてくれる所にメリットがあるので、その過程までちゃんと経ていれば市販品でもいいと思います。あとは添加物や甘味料が使われていないか注意すれば市販品の方が手軽かと思います。

★米麹甘酒と酒粕甘酒。時間に余裕があれば自家製の甘酒を作ってみるのもよさそう。忙しくても良質な市販品の甘酒がたくさんあるので、普段の生活に手軽に取り入れられるのが良いところ。好みの味を見つけつつ、その時々の自分に合った甘酒を飲み分けながら、美味しく楽しく健康美人を目指したいものです。

“映え”る甘酒も。最新甘酒を種類別にご紹介

①米麹から作られた米麹甘酒

同じ米麹の甘酒でも、使われているお米の種類や麹菌によって全く違う味に。右から順に、「麹だけで作った甘酒」日本の国菌である酵素力の高いオリゼ菌を使用。紬甘酒 白 150g¥850・柑橘類のような酸味が効いた味。発酵の力を実感でき、調味料としても重宝。紬甘酒 淡黄150g¥ 890・玄米のツブツブ食感が楽しく、ポリフェノールを含む黒い色が体に効きそうな気配を漂わせる。紬甘酒 黒150g ¥990(長屋/NAGAYA https://www.nagayajp.com/

②雑穀米からできた米麹甘酒

無農薬の雑穀米の甘酒は彩りも豊か。飲むというよりも、八種類の穀物の粒をプチプチと噛みしめながら食べる食感が楽しい。栄養分がぎゅっと詰まっていて体の内側からいかにもキレイに整えてくれそうな風格漂う、八穀あまざけ720ml¥903(若竹屋酒造場)https://wakatakeya-shop.com/

③酒粕から作られた酒粕の甘酒

写真右から 砂糖不使用、シンプルで素朴。ほっこりと懐かしさを感じるマイルドな味。安土桃山時代創業の老舗酒蔵が代表銘柄の無添加の純米酒「東光」から作る「酒粕の甘酒」720ml ¥1,000(東光の酒蔵)https://www.kojimasohonten.com/純米大吟醸の酒粕を使用。甘酒が苦手な人でも飲めてしまうほど飲みやすくスッキリとした甘さにファンが多い、和菓子の老舗、榮太樓と有名な旭酒造の日本酒、獺祭がコラボした「あま酒」¥1,944https://www.eitarosouhonpo.co.jp/feature/amazake/

酒粕の濃厚な風味そのままにアルコール分が0%。お子様や、アルコールがダメという人でも安心して飲める「酒粕甘酒」KIKKA 500ml¥1,393 https://kikka-japan.com/products/amasake

④お馴染みのメーカーからは酒粕・米麹ミックスのパウダータイプも

パウダー状なので、飲みたい時に少量から飲めて保存も便利。牛乳やヨーグルトに混ぜたり、と、お料理にも使いやすい。甘酒粉末タイプ約10杯分 100g(森永製菓株式会社 https://www.morinaga.co.jp/products/detail.php?id=PRD2011-01-0070 )

⑤生甘酒

火入れなしの生甘酒なので活きた酵素がフレッシュなまま冷凍で届くのが嬉しい。これが甘酒!? と疑ってしまうほど全くクセのないニュートラルな味わい。甘酒の固定概念を覆す美味しさです。無農薬米と麹だけの甘さで無添加。特に「あまおう苺」をたっぷり使ったいちごがジュースのようで子どもからも大好評。有機栽培された抹茶は白玉を浮かせたい。砂糖ゼロなのにまろやかで程よい甘味があります。右から、生あまざけプレーン¥1,200、いちご¥1,500、抹茶味¥1,300。(すべて、いただき燈)https://spinowl.base.shop/

⑥進化系甘酒も続々と誕生!

右 酒粕を乳酸醗酵させて作られた「もと」。懐かしさを感じる乳酸菌飲料のような爽やかでライトな味わい。シリアルにかけたり、割って飲んだり、そのままでも飲むヨーグルトのようにさらりとしていて甘さも控えめ。「もと」720ml¥1,620(今代司酒造)https://www.imayotsukasa.com/products/moto

左 砂糖の代わりに麹甘酒を甘味に使用している4倍希釈のクラフトコーラ。10種類以上のスパイスとハーブが香り高く、炭酸で割るとカラダが喜ぶ美味しいコーラが出来上がる。沖縄のシークワーサーなど原材料も全て自然のものが使用されており全く罪悪感がなく飲めるのが嬉しい UMAMI COLA  Mサイズ 250ml¥1,750 /https:umamicola.stores.jp

⑦甘酒がオシャレなスムージーになって登場

写真右から りんご、キウイ、ケールの食感が楽しく、江戸時代から山形で栽培されている伝統野菜のウコギ入り。目覚めをシャッキリさせたい朝にぴったりな、米麹のあまさけwake up green、ラズベリー、いちご、ビーツ入りで、小腹が減った時にスイーツの代わりにいただきたくなる華やかな味。彩りも香りも良くとにかく美味。beauty up、かぼちゃ、にんじん、ジンジャー入りで体がポカポカと温まり免疫力もアップしそうなwarm up yellow(すべて1パック135g ¥432 小嶋総本店)ブランドサイトhttps://www.kojimasohonten.com/

⑧風味豊かな変化球甘酒5選

右から、フルーツトマトのような爽やかな味にリピーター率の高いトマト甘酒(¥300)、豆乳を醗酵させ、フレッシュなメロンのようなみずみずしさと粒感を楽しめる。ずんだ甘酒(¥300)、意外なコンビネーションながらも濃厚カフェオレを飲んでいるようでクセになりそうな深い甘みと味わい。一度飲むとはまってしまうCOFFEE AMAZAKE(¥540)、高級な利平栗が贅沢に使用され、スイーツとは違う、くどさのないあっさりとした上品な風味。くり甘酒(¥330)、鼻に抜ける香りと後味が、さりげなくお芋。甘すぎずほっこりした気持ちになれるさつま芋甘酒(¥300)(すべて山口こうじ店https://zunndamiso.raku-uru.jp/item-list?categoryld=15299※都内での販売元は、『甘酒・雑貨カフェ こめどりーみんぐ』https://craft-mita.org/ 050-5374-1285)

撮影/丸益功紀 取材/嶋田桂以子

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