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馬場典子アナが先輩アナに相談「50代でシングル、この先どう生きるべきですか?」

仕事が立て込む中、「50歳の誕生日は、いつの間にかぬるっと迎えてしまった」というフリーアナウンサー・馬場典子さん。人生100年時代、まさにそのど真ん中に立ち、「さて、この先をどう生きるべき……?」と考える今、〝シングル先輩〟の、阿部知代さんにお話を伺いました。

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目次 ★ 阿部知代さん / 馬場典子さん profile
★ アネフォー以降の人生は「休むこと」も大事です
★ 人生の後半戦をどう生きるか。50代はそれを見据える時期


阿部知代さん / 馬場典子さん profile

<左>シングル先輩 阿部知代さん(61歳)

1963年7月23日、群馬県生まれ。1986年フジテレビにアナウンサーとして入社。報道・美術番組を担当する一方でバラエティ番組でも活躍。2023年に定年退職後も報道局に勤務。自身初の俳句集を編纂中。

<右>馬場典子さん(50歳)

1974年4月27日、東京都生まれ。1997年に日本テレビに入社、アナウンサーとして数々の人気番組で活躍後、2014年フリーに。現在はテレビ・ラジオ・インターネット番組のほか、大阪芸術大学放送学科で教鞭もとる。

アネフォー以降の人生は「休むこと」も大事です

馬場さん(以下敬称略) 
今年フリーになって10年になるのですが、同時に50歳の誕生日を迎えました。

阿部さん(以下敬称略) 
そもそも、私は怖くてフリーになんかなれない(笑)。だから、フジテレビという会社が好きなこともあったけれど、60歳で定年を迎えた後も、同じ場所で働くことを選んだの。

馬場 
私の場合、自信があってフリーの道を選んだわけではなくて……。60歳を迎えた時、40年近く付き合ってきた会社から突然〝振られる〟都合のイイ女になってしまう気がして……。組織の中で生きるのは大変だな、と。

阿部 
実は私、20代、30代の頃は仕事がなくて腐っていたんです。10時から18時までずっとテレビを見たり雑誌や新聞を読んだりして。ところが、40歳の頃に後輩の披露宴に着ていったドレス姿が、バラエティ班の目に留まって。「ニュース読んでる地味なおばさんだと思ったら、あれ……!?」みたいな(笑)。

馬場 
セクシーな衣装でバラエティ番組に出られていた姿が今でも印象的です。40代後半からニューヨーク支局に異動されましたよね?

阿部 
はい、50歳の誕生日はニューヨークで迎えました。ニューヨークの空気の中で、年齢を意識せずに過ごせていましたね。閉経とか、白髪がどっと増えた、そういうことはあったけれど(笑)。

馬場 
50代は、充実した会社員生活だったんですね。

阿部 
でもね、ニューヨークから戻り、50代の半ばで会社を休まなくてはならなくなって。知らず知らずのうちにメンタルを病んでいたんですね。会社に出した診断書には適応障害とありました。

馬場 
気遣いが細やかな方ほど、我慢をされてしまうから……。

阿部 
だからもう無理するのはやめよう、楽に生きようって思って。 そう、人生休むことも大事ですよ。

人生の後半戦をどう生きるか。50代はそれを見据える時期

馬場 
たくさんの経験を積まれた阿部さん的に、50代ですべきことは何だと思われますか?

阿部 
ひと言で言うと、50代は人生の後半戦を見据える時期。私の場合、どこに住むか、どうありたいか、60歳から逆算して人生のTO DO LISTを作りました。

馬場 
リストにどんなことを書かれたのか知りたいです!

阿部 
仕事、家、夢……、色々書きましたよ。いずれ結婚するだろうと家もずっと賃貸だったけれど、60歳の独身で定収入がないと家は借りづらいから、リストに従い会社員のうちにマンションも買いました。

馬場 
独身女性は年を重ねるほど貸してもらえなくなる、というニュースが気になっていました。

阿部 
あとは、趣味の俳句をカタチにしたいという思いがあって、本を出すのを計画中。それに、マイムを軸としたカンパニーの公演のエキストラ募集があって、オーディションを受けてみたら合格して。私にとって、61歳の今は、まさに挑戦の年!

馬場 
わぁ! リストの効果、すごいですね。とはいえ、私は夏休みの宿題を最終日にやるタイプで……。

阿部 
結局、私もお尻に火がついた57歳の頃に追い込んで、何とかなったから大丈夫! グレーヘアも3年で整ったしね。あと、リストには〝結婚〟というのも、あります。

馬場 
ますます艶っぽいのは、もしかして恋のせいですか?

阿部 
ふふふ。実は……。

馬場 
恋も仕事も充実されていて、私も10年後、そうありたいです!

<阿部さん>ワンピース(TADASHI SHOJI)ピアス、ブレスレット(ともにLa Soeur)パンプスはスタイリスト私物<馬場さん>ワンピース¥21,890(アンクレイヴ スタンダード/アンクレイヴ/オンワード樫山)パンプス¥35,200(PIPPICHIC/ベイジュ)ピアス¥19,800(アンテプリマ/アンテプリマ 新宿髙島屋店)ネックレス¥41,800ブレスレット¥41,800(ともにケンゴ クマ プラス マユ/ヴァンドームヤマダ)リング¥105,600(ヴァンドーム青山/ヴァンドーム青山プルミエール 伊勢丹新宿店)

撮影/西崎博哉(MOUSTACHE)ヘア・メーク/陶山恵実、佐藤エイコ(ilumini.)スタイリスト/にしぐち瑞穂(阿部さん)、入江未悠(馬場さん)取材/柏崎恵理 ※情報は2024年9月号掲載時のものです。

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