• TOP
  • Lifestyle
  • 土屋アンナさん(42)「人と違って何が悪いの?」今の子育ての土台は、亡くなった母がくれた言葉
Lifestyleピープル

土屋アンナさん(42)「人と違って何が悪いの?」今の子育ての土台は、亡くなった母がくれた言葉

子ども4人の母でもある土屋アンナさん。20歳での結婚後、離婚と再婚を経験し、シングルマザーとして子どもたちを育ててきた時期もあります。「自分で産んだから当たり前」と思いながらも、“いいお母さん”になろうとして、不安や迷いを抱えてきました。そんな日々のなかで支えになったのが、昨年亡くなった母・眞弓さんの言葉。完璧じゃなくてもいいと思えるようになった今、子育てとの向き合い方に変化が生まれたといいます。葛藤のなかで見つけてきた“アンナさんなりの子育て”について語っていただきました。

▼あわせて読みたい
【特別カット集】揺るがない美しさと強さの“今”を映す、土屋アンナという生き方

INDEX ★ “いいお母さん”になろうと正解を求めすぎていたかもしれません
★ “人と違っていい”と教えてくれた母はいつも私の味方でした
★ 母が残してくれた言葉は私の支えに

“いいお母さん”になろうと正解を求めすぎていたかもしれません

実は私、けっこう真面目な性格で(笑)。だからこそ子どもたちの母として、これでいいのかなって、1人で抱え込んでしまっていた時期もありました。初めての子育てって何もかもが手探りで、ちょっとしたことで不安になってしまうんですよね。例えば習い事ひとつとっても、この選択で合っているのかなとか、毎日の食事も「栄養は足りてる? この量でいいの?」とか。考え始めたらキリがないのに、止められなくて。「このままちゃんと大きくなれなかったらどうしよう」って、本気で怖くなったこともありました。周りと比べてしまったり、正解を探そうとすればするほど苦しくなってしまって、自分を責めてしまってたんですよね。

そんなときはいつも母が「大丈夫よ、ちゃんと子どもは成長するから」って言ってくれて。おむつがなかなか取れなくて悩んでいたときも、「おむつが取れない? 大丈夫よ、大人になっても取れてない人なんていないんだから」って笑ってくれたり(笑)。その言葉を聞くと、張りつめていた気持ちがふっとほどけて、そんなに深刻に考えなくてもいいんだって思えたんです。

きっとあの頃の私は、“いいお母さん”になろうとして、正解ばかりを求めすぎていたのかもしれません。ちゃんとしなきゃ、間違えちゃいけないって。でも今は、目の前でそれぞれに育っていく子どもたちを見ていると、完璧じゃなくても大丈夫なんだと、ようやく自分を許せる気がしています。

だからこそ、全部をひとりで抱え込まないことも大事にするようになりました。今でも仕事柄、子どもたちと一緒にいられる時間ばかりではなく、会えない日が続くこともあります。そんなときは「ママはなんでいないの?」って子どもにも言われて、葛藤することもあるんです。昔の自分だったら、全部自分でやらなきゃって思っていたけれど、今は頭を下げてでもいいから、みんなで子どもたちを育てていけたらいいと思えるようになりました。たとえば、ひとりでご飯を食べさせる時間はできるだけ作らないようにしていて。それで子どもたちの寂しさが少しでも減るなら、そのほうがいい。子育てって、ひとりで抱え込むものじゃないですよね。

“人と違っていい”と教えてくれた母はいつも私の味方でした

振り返ると、母はいつも味方でいてくれる一方で、決して甘やかすタイプではなくて、むしろとても厳しい人でした。私が社会に出ても恥ずかしくないようにって、礼儀や食べ方にはすごく厳しかったですし、大人の話に割り込まないこと、夜は8時に寝ることなど、徹底して教えられていました。子どもながらに、なんでこんなに厳しいんだろうって思うこともありましたが、今になって、その意味がよくわかります。

私の見た目がみんなと違うと理由で、からかわれたり、距離を置かれたり、子どもながらに傷つくことも多くて。でも、そんなとき母は「人と違って何が悪いの? アンナはそのままでいいのよ」って励ましてくれていました。

しかも母はちょっとユニークで(笑)。いじめっ子たちに「人と違うことは恥ずかしくない」と見せたかったのか、参観日に全身黒づくめで、サングラスのまま来たりして注目を浴びていて。その姿を見たクラスの子たちが「アンナのお母さん、かっこいいね」って言ったんです。そのとき初めて、人と違うって、かっこいいことなんだって思えて。周りの空気も、きづけば少しずつやわらいでいって、気づけばクラスでの居心地の悪さは消えていったんです。

厳しさの中にちゃんと愛情があって、どんなときも味方でいてくれる人だったんだなと、今になって強く感じます。自分が親になった今、ようやくその背中に少し近づけているのかなとも思います。

母が残してくれた言葉は私の支えに

そんな母が亡くなったとき、心の中にぽっかりと穴が空いたような感覚になりました。もうあのときみたいに、不安なときにすぐ話を聞いてもらえるわけじゃないんだと思うと、正直すごく心細くて。母は、否定するんじゃなくて、ちゃんと受け止めてくれる存在でした。不安でいっぱいだった私にとって、どれだけ大きな支えだったか、いなくなってからあらためて気づいた気がします。

でも今でも、ふとした瞬間に母の言葉や表情を思い出すことがあるんです。「そのままでいい」と言ってくれたことや、何も言わずに受け止めてくれたこと。そのひとつひとつが、今の自分の中にちゃんと残っているんだなって感じます。母の言葉は自分の中で“鎧”のようなものになっていて。あのとき救ってもらった言葉が、今の自分を支えてくれているんだと思います。

あのとき母がかけてくれた言葉や、見せてくれた姿は、今の私の子育ての土台になっています。

母がしてくれたように、私も子どもたちのことを否定せずに受け止めていきたい。

それが、母が私に残してくれたものなんだと思っています。

土屋アンナさんprofile モデル、歌手、女優として活躍する土屋アンナ。1998年にモデルとしてデビューし、唯一無二の存在感でファッション界に旋風を巻き起こす。その後、映画『下妻物語』での鮮烈な演技が高く評価され、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。以降も俳優として多くの作品に出演しながら、ロックシンガーとしても精力的に活動。パワフルで芯のある歌声と、自由でしなやかな生き方で幅広い世代から支持を集めている。プライベートでは4児の母として子育てにも向き合いながら、自分らしいスタイルを貫き続けている。

タンクトップ¥38,500 キャミソール¥19,800 デニム¥75,900 (すべて エムエスジーエム)
シューズ(スタイリスト私物) ピアス(本人私物)
(問い合わせ先)
株式会社 アオイ
03-3239-0341   

撮影/須藤敬一 ヘア・メーク/山口理沙 スタイリスト/沢田結衣(UM) 取材・文/小出真梨子 

おすすめ記事はこちら

RELATED TOPICS

FEATURE

May
17
今日の40代おしゃれコーデ

【40代のお仕事コーデ】Allネイビーはトーンの微差で魅せて脱・真面目顔に

【40代のお仕事コーデ】Allネイビーはトーンの微差で魅せて脱・真面目顔に

会員限定PRESENT

雑誌購入限定プレゼント

大人のネイビー服計6様にプレゼントします!

会員プレゼント

ヘアトリートメント2本セットを3名様にプレゼントします!

PICK UP