40代になり朝から体調が優れない日もあれば、思うようにいかない日もある。そんな日々を受け入れられるようになった今、皆藤愛子さんが大切にしているのは、無理をしないために、少しずつ自分を整えるということ。同世代の友人たちの結婚や出産を見つめながら、自分らしい幸せの形についても考えるようになったといいます。その積み重ねの先にある、皆藤さんらしい小さな習慣と今の結婚観について伺いました。
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満たされている毎日のなかで、ふと心が揺れる瞬間も
同世代の友人たちのライフスタイルも少しずつ変わってきて、結婚や出産の話を聞く機会も増えました。最近も、出産した先輩のご自宅に遊びに行ったんです。ご夫婦と、みんなでリビングを囲みながら赤ちゃんを見ている時間がすごく穏やかで。「家族で過ごす日曜日って、こういう感じだったな」と、実家で暮らしていた頃を思い出して、少し懐かしい気持ちになりました。
今の私は、好きなお仕事をして、お休みの日には家でドラマを一気に観たり、気になっていたお店に友人とランチに行ったり。自分のペースで過ごせるこの生活にも、すごく満たされている感覚があります。昔から予定を入れずにひとりで過ごす時間も自分にとってはなくてはならない大切な時間で。
以前は、結婚したらそういう時間を手放さなきゃいけないのかなと、どこかで思い込んでいた部分もありました。でも実際に結婚している友人たちの話を聞いてみると、思っていたよりみんな自由で。飲みに行ったり、旅行に行ったり、自分の時間もちゃんと大切にしている人が多いんですよね。結婚の形って、一つではないんだなと思うようになりました。
結婚への憧れも、一人の時間を大切にしたい気持ちも、どちらも本音です。だから最近は、「どちらかを選ぶ」というより、どうしたら両方を大切にできるのかを考えるようになりました。まだはっきりとした答えがあるわけではないのですが、その時々の自分の気持ちに耳を傾けながら、無理なく選んでいけたらいいなと思っています。
寝ないで現場に向かうことも多かった20代は無理しているという感覚がなく…
実は、いま花粉症がひどくて、朝起きた瞬間から鼻が詰まっている日も多いんです。ティッシュを手放せないままキッチンに立って、ぼーっとしながらお水を飲んで、やっと体が動き出す、なんてこともあって(笑)。そうじゃなくても、朝からすっきりしない日って、やっぱりあるんですよね。ちょっと体が重いな、とか、起きた瞬間からもう眠いな、とか。
でも、こんなふうに自分のコンディションに意識を向けるようになったのは、ここ最近のことで。20代の頃は、結構無理をしていた時期がありました。朝の番組を担当していたときは起きる時間は夜中の2時前後。そこからバラエティの収録などが重なると、ほとんど睡眠を取れないまま現場へ向かうこともありました。
今思うとよくやれていたなと思いますが、周りもみんな同じような状況でしたし、当時は無理をしている感覚すらなかったんです。振り返ってみると、「がんばらなきゃ!」と自分を奮い立たせていたのかな、と感じます。
運動も食事も「自分を心地よい状態に戻すため」。無理なく続けられる暮らしのルール
40代になり、日々を心地よく過ごすために、「少しずつ整えること」を意識するようになりました。そのひとつが運動です。15年くらい前から筋トレは続けているのですが、最近は気軽にできるものとしてサウナスーツを着て近所の階段を上り下りしています。終わる頃にはしっかり汗をかいていますし、生活の中にも取り入れやすくてマイペースに続けています。もちろん体型維持という目的もありますが、それ以上に、体を動かしていると自然と調子が整っていく感覚があって。睡眠や食事のリズムも無理なく整っていくので、運動は頑張るためというより、「自分を心地よい状態に戻すため」に続けているものなのかもしれません。
最近は、自炊もできるだけシンプルにしています。流行りのせいろでお肉やお魚を蒸したり、新玉ねぎを丸ごと煮たり、手作りのふきみそで白ごはんを食べたり。素材の味を楽しめるものがいいなと思うようになりました。本当はジャンクフードもすごく好きで、できることなら毎日食べたいくらいなんですが、さすがに我慢しています(笑)。でも、全部を制限しようとすると逆にストレスが溜まってしまうので、夕食後にチョコを数粒食べる、ような“ちょっとした楽しみ”は残すようにしています。今は、デーツをチョコで包んだものにハマっていて、それをゆっくり味わう時間が自分への小さなご褒美です。そのくらいの「余白」があるほうが、無理なく続けられる気がしています。
また、日々の暮らしのなかで時間があるときに作り置きをしておくのも、後で楽をしたいから(笑)。疲れて帰ってきた日に、冷蔵庫にそれがあるだけで「今日はこれでいいな」と思える。その安心感があるだけで、気持ちがすごく楽になるんです。特別なことをしているわけではなくて、日常のなかで少しだけ自分を楽にしてあげる、私の今の食生活や暮らしはそういう感覚に近いかもしれません。
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撮影/中田陽子 ヘア・メーク/鬼頭恵美 スタイリスト/小川真央 取材/小出真梨子





















