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三宅健さん(47歳)、40代は何を増やすかより、何を残すか。“好き”の先にある未来を見つめて

TVバラエティ「学校へ行こう!」を観ては、名物コーナー「未成年の主張」や「B-RAPハイスクール」に大笑いし、時には涙した記憶がある人も多いはず。V6、そして三宅健さんは、STORY世代にとって、青春の時間を共に過ごした同級生のような存在。そんな三宅健さんも、今、47歳。グループの解散、活動環境の変化、そして今年の個人事務所設立と、40代は大きな転機の連続でした。
そんな今、三宅さんが大切にしているのは、何かを増やすことより、自分の中に何を残すかという視点。芸術や建築、日本文化への探究心は、新たな「MUSEUM」構想へとつながっています。
年齢を重ねることの意味と、「好き」を育てていく喜び、これからの夢についてお話をお聞きました!

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【INDEX】 ★ 40代からは、何を選び、何を手放すかを意識して
★ 芸術は、まだ知らない世界へと自分を連れ出してくれる
★ 50歳を一つの節目に。新たな表現への挑戦

40代からは、何を選び、何を手放すかを意識して

40代の入口でV6が解散し、事務所の移籍、そして個人事務所の設立。僕にとっての40代は、47歳の今まで変化の連続です。そんな中、40代になってからは、「何を増やすか」よりも「何を残すか」と考えることが増えました。若い頃は、目の前に与えられたものに応えること、期待に応えることに必死でした。でも、年齢を重ねるにつれて、自分が何を選び、何を手放すのかを以前より意識するようになりました。
何かを手放すことは、必ずしも失うことではないと思っています。
むしろ、自分にとって本当に必要なものを見極めるためには、時に手放すことも必要なのかもしれません。

「STORY Web」の読者の皆さんにも、僕と同世代の方が多いと思います。
年齢を重ねることは、何かを失うだけではなく、自分に必要なものが見えてくることでもあると思うんです。
今は、自分が経験してきたことや、さまざまな出会いから受け取ってきたものを、どんな形で次の世代へ手渡していけるのか。そんなことも考えるようになりました。

芸術は、まだ知らない世界へと自分を連れ出してくれる

僕はアートも建築も、日本文化も好きなんです。
芸術の面白さは、必ずしも一つの正解があるわけではないところ。同じ作品を見ても受け取るものは人によって違うし、自分自身も、年齢や経験を重ねることで感じ方が変わっていきます。

今年、フランスやスペインを訪れ、さまざまな建築や美術館に触れました。
フランスでは、かねてから行きたかったロンシャンの礼拝堂へ。光と影が織りなす静けさの中に身を置き、そこで初めて理解できる感覚がありました。マルセイユのユニテ・ダビタシオンでは、実際に住んでいる方の部屋に入らせてもらい、建築が人々の暮らしに溶け込んでいる姿にも触れました。
作品そのものだけでなく、アーティストや建築家の思想、彼らが生きた時代や文化を知ることで、さらに新しい世界が広がっていきます。
一つの作品との出会いが、まったく異なる分野への興味につながることもある。そうして、まだ知らなかった価値観やものの見方に触れられることが、僕にとって芸術の大きな魅力なんだと思います。
芸術は、一つの答えを与えてくれるというより、自分の中に新しい問いを生み出してくれるものなのかもしれません。好きなものに囲まれることは、本当に幸せですよね。これからも、さまざまな表現に触れながら、自分自身の感性を更新し続けていきたいと思っています。

50歳を一つの節目に。新たな表現への挑戦

僕がこんなにアートに惹かれるのは、幼い頃、美術館で働いていた祖父の後ろ姿を見てきたこともあるのかもしれません。祖父と一緒に本物の芸術に触れた体験が、今も自分の中に残っています。
今、50歳という一つの節目に向けて、「MUSEUM」という新しい構想を少しずつ進めています。これまで音楽や演劇、映像など、さまざまな表現に携わってきましたが、年齢を重ねるにつれて、建築や芸術、日本文化への関心も深まってきました。

そうした異なる分野に触れる中で、それぞれが持つ歴史や思想、表現のあり方に共通するものを感じることがあります。そして、これまで経験してきたことや、出会いから受け取ってきたものを、何か新しい形で表現できないだろうかと考えるようになりました。
芸能の仕事はこの先も続けていきますが、それとは別の軸で、自分が興味のある分野で何ができるのかを考えています。まだ具体的なことはお話しできませんが、僕にとっても、これまでとは違う挑戦になると思います。50歳を一つの目標にしていますが、何かを完成させるというより、そこからまた新しい表現が始まっていくような、そんなものにできたらと思っています。

KEN MIYAKE 1979年7月2日生まれ、神奈川県出身。歌手・俳優・アーティスト。1995年、V6のメンバーとしてCDデビュー。2021年のグループ解散後も、俳優、舞台、音楽など幅広く活動。2023年よりTOBE所属アーティストとしてソロ活動を展開。2026年には個人事務所aniijaを主体とした活動体制へ移行し、音楽、建築、芸術、日本文化を横断する「MUSEUM」構想を進めている。2026年10月31日から連続ドラマW『マイ・スイート・ホーム』が放送中。

今回、三宅さんが出演した映画は……

コピーライト:©︎2026「RYUJI」製作委員会

『RYUJI 竜二』
監督:水田伸生
出演:柳楽優弥
川栄李奈、萩原利久、JUNON
田中美里、RYUKI、千原ジュニア
三宅健、伊藤英明

昭和59年から平成2年にかけての、新宿・歌舞伎町。腕っぷしが強く情に厚い竜二(柳楽優弥)は、舎弟たちから慕われる男。愛するまり子(川栄李奈)と出会い、息子が生まれ、守るべき家族を得たことを機に、裏社会から足を洗うことを決意する。カタギとなった竜二は、酒屋の配達員として働き、慎ましくも穏やかな暮らしを手に入れたはずだった。しかし、薬物に溺れた兄弟分・カズ(三宅健)や、“もう一つの家族”でもある舎弟・直(萩原利久)、ひろし(JUNON)が、再び竜二の前に現れる。1983年、金子正次が主演・脚本を務めた伝説の映画『竜二』のリメイク作。10月30日(金)より全国公開

撮影/鏑木  穣(SIGNO)  取材・構成/河合由樹

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