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女は、2週間に一度心だけ浮気する。会いに行けるイケメンに会いに行く服-シリーズ⑤

「聞いてよ、もう先生ったらうちの子にね……」

ああ、退屈……。担任の先生の悪口に今ここにいないママ友の噂話。
うっかりすると、あくびが出てしまいそうなほど退屈だ。
でも、そんなママ友とのお付き合いランチも今日でしばらくはお休みだ。

「優斗くんママ、お仕事始めるのよね?」

「うん、来週から日比谷で。派遣で事務のお仕事なの」

「ふーん、大変ね」

幼稚園の送迎の間にママ友とランチする、そんな毎日にもすっかり飽きた。
“優斗くんママ”じゃなくて、ちゃーんと自分の名前で呼ばれる世界に繋がりたい、そんな気持ちで派遣会社に登録したのだ。

スーツスタイルのサラリーマンが足繁く追い越して行く。
毎日、この町に通うんだな─。
今日は、お仕事服を新調するためショッピングがてら日比谷の街に降り立ってみたのだ。

「へー、日比谷勤務かぁ。PR会社の事務のお仕事だとジャケットとか
ブラウスとか、キレイめのスタイルが良いんじゃない?」

昨日の夜、『STORY』でライターをする大学時代の友人・恵にお仕事復帰の報告で電話をすると、そんなアドバイスをくれた。彼女は最近40代のお仕事復帰“セカンドOL”のファッション企画を担当するだけに、そのへんのことに詳しい。

「こんな感じでいいのかな……」

ふと入ったショップで、恵のアドバイスどおりジャケットやブラウスを物色してみる。
うーん……。デニムカジュアルがほとんどだった毎日から一転、キレイめお仕事服を着た自分がまだちょっと想像できない。

「こんにちは。何かお探しですか?」

後ろから優しくかけられた声に振り向くと、そこに立つシュッと背の高いイケメン男子に釘付けになった。
顔、小さっ! それに、キレイ。何だか王子様みたい……。

「あっ、あの、来週から10年ぶりにお仕事することになって。日比谷勤務だし、
来客も多いようなので、ジャケットとかブラウスとかキレイめなお仕事服をと
今、見てたんですけど、どんなのを選べばいいのかと……」

「シンプルだけど、女っぽさがあるものが好感度が高いと思います。
こちらはいかがですか? お似合いになりそうかな、と」

彼に手渡されるまま、試着してみる。
そして、鏡の前に立ってみると、確かに今までとは違う自分がその中にいた。

「わー、やっぱり! 素敵ですね」

イケメンの誉め言葉は、スーッと胸に浸透する。
紙袋に入った新しい服の重さの分だけ、セカンドOLデビューする自信も手に入れた気がした。

 

日比谷へお仕事に通い始め、2週間が過ぎた。
電話の応対に来客の対応、事務仕事……、10時から17時までがあっという間に過ぎていく。
毎日緊張の連続だけど、ブラウスを着てヒールを穿いて過ごす、そんな自分が何だか新鮮だ。

今日は優斗も塾で遅いし、彼に会いに行ってみようかな……。
気が付くと、この間の洋服ショップに足が向いている。

「あ! こんにちは。お仕事どうですか?」

覚えてくれていたんだ、と単純に嬉しくなる。
そして、この笑顔にまた会いたくて、2週間頑張った気がする。

「まだ慣れないんですけど、何とかやってます(笑)」

「でも、すっかりバリバリと仕事ができそうな大人の女性に見えますね」

「ホントですか? それは、コーディネートアドバイザーが良かったから……」
そう、今日の服は、彼が先日コーディネートしてくれたものだ。

「今日は、ブラウスを一枚買い足したくて。
また、アドバイスしてくださる?」

「もちろんです!」

私のために服をあれこれと手にとる、彼の真剣な面持ちに胸がキュンとときめく。
彼の手によって少しずつ磨かれていく自分を想像して、それは何だか私に全く関心のない夫への復讐にも思えてきた。

 

お仕事を始めて1か月。
先日、久しぶりにランチをした恵に、「麗子、何だか洗練されたね」と褒められた。
確かに成城学園から日比谷への電車通勤は、OL時代に戻ったようで、お化粧にも気合が入る。
それに、彼のおかげでオシャレする楽しみも20代の頃のように蘇った。

今日は、母が食事の準備に来てくれているから、1時間くらいのんびりして帰ろう……。
ショップの入る日比谷ミッドタウンへと自然と足が向く。

「高垣さん、こんにちは」

「こんにちは」

名前もインプットしてくれているなんて、美しいルックスだけじゃなく、やっぱり彼はショップスタッフとしても優秀だ。

「今日、初めてお給料をもらって。10年ぶりに自分で働いたお金を、
自分のために使おうかなって」

「高垣さんの記念すべきアイテムを一緒に選ぶなんて、責任重大だな」

一緒に秘密を共有したようで、彼の言葉がちょっぴり胸を甘くする。

「ありがとうございました。また、遊びに来てくださいね。
そう、もしお時間あるようでしたら、このビル、庭園がすごくキレイなんで、
足を伸ばしてみてください」

「わっ、ちょっと行ってみようかな」

キレイ……。
夕方の淡い日差しがビルの屋上からキラキラと見える。
また、彼に会うために頑張ろう。
月に一着服を買うことは、働く自分へのご褒美。
そして、彼が私のために服を選んでくれる時間は、“女”としての自分を目覚めさせる媚薬。

「さあ、優斗くんママに戻らなくちゃ!」

高揚した気持ちを封じ込めるようにバッグをしっかりと閉め直し、家路へと向かった。

 

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close up BRAND!

Fluid.(フルイド)

“流れる水のように流動的に”……そんなメッセージが込められた新ブランドが、この春よりデビュー。素材の上質さや、洗練されたシルエットなど大人のためのスタイルを提案。上品な大人の日常着に最適で、コンフォートかつシンプルベーシックなアイテムが揃うので注目です。

※ストラダ エスト オフィシャルウェブサイトへリンクします

「イケメンに会いに行ける服」は、
タトラス&ストラダ エストで買えます

NEW SHOP
3/29(木)、東京ミッドタウン日比谷にグランドオープン!
青山店と新宿伊勢丹店に続く都内3店舗目で、日比谷店の限定アイテムや先行販売アイテム、インポートコスメにメンズアイテムも充実。
ぜひ話題のNEW SPOTをチェックしてみてください。

SHOP LIST ◆TATRAS & STRADA EST HIBIYA
東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷 日比谷三井タワー2F
営業時間11:00~21:00(不定休)
TEL 03-6273-3400

◆TATRAS & STRADA EST AOYAMA
東京都港区南青山6-5-39
営業時間11:00~20:00(不定休)
TEL TATRAS:03-6433-5232 STRADA EST:03-3407-2700

◆TATRAS & STRADA EST OSAKA
大阪府大阪市北区梅田2-4-9 BREEZE BREEZE1F
営業時間11:00~21:00(不定休)
TEL TATRAS:06-6459-7911 STRADA EST:06-6450-8456

◆TATRAS & STRADA EST ISETAN SHNJUKU STORE
新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿本館2F=アーバンクローゼット
TEL 03-3352-1111(大代表)

今回のイケメンは…

米倉佑さん27歳(ショップスタッフ)
レディースを取り扱うチームのリーダー。物腰柔らかな接客と柔らかなSMILEで、年上女性からの信頼も厚い好青年。180㎝の長身でモデル並みの9頭身で、スタイルも抜群です。柔らかなお人柄とそのイケメンぶりで、あだ名は、まさに“王子”!

ここで会えます!

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TATRAS & STRADA EST HIBIYA 東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷 日比谷三井タワー2F
TEL:03-6273-3400
営業時間11:00~21:00(不定休)

撮影/嶋野 旭(モデル)、坂根綾子(静物) モデル/高垣麗子 ヘア・メーク/野田智子 スタイリスト/永野晴子 取材/北野法子 構成/河合由樹

お問合わせ先/タトラス&ストラダ エスト TEL:03-3407-2700 https://www.strada-est.com/

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チームSTORY
FROMチームSTORY 雑誌「STORY(ストーリィ)」の製作に携わる編集部員たち。日夜雑誌作りに勤しむなかで得た知見、タメになる情報、愉快な話などなどファッションからライフスタイルまで、STORYらしさ溢れるトピックを、webでも存分に披露していきます。
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