じゃがいもほくほくの家庭的なコロッケもいいけれど、
ワイングラスを傾けつつ、大人の雰囲気で味わうコロッケもまた乙なものですね。

 歌舞伎座の裏手にあるワインバー「カーヴ・デ・ヴィーニュ」。選りすぐりのフランスワインのうち、毎日10種類以上がグラスで楽しめます。

「クリスチアノ」は多種多様なポルトガル料理と、微発泡ワイン“ヴィーニョ・ヴェルデ”をはじめ世界のワインが気軽に楽しめるレストラン。

 名古屋を訪れる芸能界の大御所も足繁く通う「シェフむらい」。定番のオムライスやハンバーグなどのメニューは、食材や調理法を一から見直し、ここでしか味わえないワンランク上の味に。

 関西では、高級割烹でもコロッケは定番人気。「浪速割烹 和亨」の人気作は、鮑など贅沢な素材使いに加え、クリームとソースしっかり利かせた和のダシの味わいが上品な逸品。

〈東京分〉撮影／田村浩章 取材・文／伊藤由起 〈名古屋分〉撮影・取材・文／永谷正樹
〈大阪分〉撮影／伊藤菜々子 取材・文／寺下光彦
MAP／地図屋もりそん デザイン／豊田セツデザイン事務所

Tokyo
カーヴ・デ・ヴィーニュ

サクッとかじると
豚バラで巻いた豚足が
トロ～リ溶け出す

豚足のコロッケ

フレンチの名店「ル・マノアール・ダスティン」の姉妹店だけあって、料理にも定評のあるワインバーです。時折メニューに上る「豚足のコロッケ」は、ごく軽い衣の内側に豚バラ肉、その内側にトロトロの豚足、ポロねぎ、にんじん、セロリなどの煮込みが入った三層構造。ソースは、焦がしバターに、ケッパー、トマトの酸味を効かせてさっぱりと。¥1,700

Tokyo
クリスチアノ

程よく熟成させた
塩鱈とじゃがいもの
素朴な味わい

自家製バカリャウのコロッケ

名物「自家製バカリャウのコロッケ」は、店内で1カ月ほどかけて熟成させる自家製の塩鱈と、じゃがいも、パン粉を混ぜ合わせてから揚げたもの。旨みのある塩鱈の繊維と、マッシュしたじゃがいもが好相性です。フレーバーはプレーンのほかクロ（イカスミ）、アカ（ピメンタオン）、ミドリ（ルッコラ）、キイロ（カレー）。2種または3種（6個）¥600

Nagoya
シェフむらい

ベシャメルソースの
濃厚な味わいと
カニ身の甘みが最高

究極のカニクリームコロッケ

ズワイガニの身がたっぷり入った「究極のカニクリームコロッケ」。生のマッシュルームと隠し味のブランデーがベシャメルソースのコクと香りを一層引き立てます。濃厚な味わいとキリッと冷えた辛口の白ワイン（グラス¥810～、税込）のマリアージュを堪能してみては？アラカルト¥1,728（税込）のほか、全5品のコース¥3,130（税込）でも楽しめます。

Osaka
浪速割烹 和亨（わこう）

浪速割烹、
伝説のコロッケの
“最・進化形”

鮑のコロッケ、和亨流。

関西を代表する神話的割烹。法善寺「㐂川」の名物コロッケを、この名門出身の若きご主人・杉本亨さんがチューン・ナップ。ズイキで衣のサクサク感をアップし、トマトソースの酸味で余韻を優美に引き締めます。たっぷり入った鮑と赤足エビのコクも、目覚ましいば かり。その美味は必ず、長く美しく心に響きます。￥1,600。懐石￥8,400～。