「大人の女子寮」。その言葉に“楽しそう!”と心が響いた方は、きっと住みたくなるはずです。
「得意なことや趣味を共有できる部屋がほしい」「つかず離れず、住人同士が心地よい距離感で暮らしたい」——そんな思いを持つ40代以降のおひとりさま女性が、元気なうちに集まって暮らすための“コミュニティ付き賃貸住宅プロジェクト”が大阪発で進行中です。
自分たちの“最後の青春”を楽しむ住まい。 40代以降の独身女性が抱えがちな、保証人の問題、老後の不安、介護の心配……。 そこで、「今のうちに元気な仲間で集まり、時には助け合いながら楽しく暮らせるマンションに住もう!」という想いから生まれたのが、この「大人の女子寮」です。
あくまで介護施設ではなく、各自が自立して生活を楽しめるマンション。さらに、「大人の女子寮」には周辺地域とゆるやかにつながれるコミュニティ計画も含められているとか。 気になるその全貌をSTORYが取材してきました!
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現在「私も参加したい!」という方々が月1~2回ほどお菓子やお茶を持ちより、顔を覚えられる規模を大切にしたいという思いから、定員12人ほどでワイワイ意見を出し合いながら交流しあいます。このプロジェクトが動き出したきっかけは、中心メンバーの槙本千里さんが45歳で離婚、家を借りようとしたときに保証人がいない、と入居を断られたこと。そこで以前から考えていたのが
「独身女性たちがみんなで同じ建物内に暮らせる、おひとりさまでも楽々借りられる賃貸住宅があったらどうだろう。楽しそうじゃない?」
槙本さんがこの構想をSNSにアップすると、参加者が増加、今までに300人以上の方々が興味を持ち、様々な形で参加しています。

「大人の女子寮プロジェクト」リーダー。
50代はまだ元気!70代になると引っ越し自体が難しくなる
参加メンバーの中心世代は40代から60代。 一般的に、60代になると引っ越し自体が難しくなると言われています。槙本さんによると、その理由は主に4つ。
①孤独死のリスクを懸念される
②ゴミ屋敷化の可能性を心配される
③支払い能力が低いと判断されやすい
④保証人が不在である
近年は保証会社の仕組みが整い、保証人がいなくても入居できるケースが増えています。しかし、年齢を重ねるほど住まいの選択肢が狭まりやすいという現実は残っています。
住まいは“マンションタイプ”で完全個室
個室+共有スペースで「孤独にならない暮らし」
住まいの形はシェアハウスではなく“マンションタイプ”。それぞれの生活リズムを大切にするためです。 各部屋には風呂・トイレ付きで、洗濯機も個人所有ができる1DKタイプの“個室型”を採用し、2階には住民専用の共用リビングキッチンと共有クローゼット、1階には地域の方も出入りできるカフェがあったらいいね。そんな構想が進んでいます。
個室型であっても共有スペースが必須なのは、部屋で退屈したときにふらっと立ち寄れば誰かがいる、そんな“寄り合い場”があることで孤独感が大きく軽減されるからです。 わざわざ部屋に招かなくても、共用リビングでお茶を飲みながら気軽に話せる環境は、精神的な安心にもつながります。
ここに参加する独身女性の多くは、おひとり様として生きてきた中で、結婚や子どもに関する質問で傷ついた経験を持っています。だからこそ、価値観を押しつけない“優しい空気”が自然と形成され、飲み会では5〜6時間話し込むことも珍しくないそうです。
入居条件は自力生活ができ、かつ他者に迷惑をかけない人であること
入居審査では、訪問看護師による面談が行われ、認知症の有無や、暴力的な症状を伴う精神疾患がないかどうかを確認します。
もしこの段階で入居が難しいと判断された場合でも、訪問看護師が在宅看護のサービスや適切な医療機関を紹介してくれるため、本人が行き場を失うことはありません。
住まなくてもOK!“おひとりさまのお近くさまネットワーク”ご近所プロジェクトもあり
5年以内に大阪市城東区に建設実現するべく、地元企業と連携してプロジェクトが進行しています。 将来的には、建物に住む人だけでなく、大人の女子寮の周辺、スープの冷めない徒歩5分以内に暮らす人も含めた“おひとりさまのお近くさまネットワーク”をつくる構想もあります。サブスク型の会員サービスとして、鍵預かりや見守りなどのサポートを提供し、大人の女子寮に住む人だけでなく地域全体でゆるやかに支え合える仕組みを目指しているそうです。
すでに60代の共感した女性が大人の女子寮建設予定地近くの賃貸に引っ越しを終え、彼女の住む近くに大人の女子寮コミュニティの仲間が集まっての飲み会など交流を楽しみながら、次の引越しはこの地域に!と考える人も増えてきています。
「大人の女子寮」——老後も楽しそう!です。
取材・文/東 理恵

















