さっくりとした生地に、ほどよい甘さのカスタードクリーム。
懐かしくもあり、新しさもある素朴な味にほっこりです。

小さい星を意味する「アステリスク」。パイ生地を使った「シュー ア・ラ・メゾン」は、なめらかなクリームとのバランスが見事です。

「洋菓子舗ウエスト銀座本店」のシュークリームは、ふんわりとした皮に、卵の美味しさが際立つカスタードがぎっしり。ときどき無性に食べたくなる、懐かしい味わい。

「パティスリー ベベ」のシェフ・パティシエ、寒河江 章氏は元フレンチの料理人。ショーケースに並ぶのは、素朴でしっかりとした味わいのケーキ。郊外店ながら絶大な支持を集めています。

ホテルニューオータニ大阪のシュークリームは、上品なカスタードに加え、シュー生地と折り込みパイを組合わせた皮のサクサク感まで、心憎いディテール。

〈東京分〉撮影／田村浩章 取材・文／伊藤由起 〈名古屋分〉撮影・取材・文／永谷正樹
〈大阪分〉撮影／白井孝明 取材・文／寺下光彦
MAP／地図屋もりそん デザイン／鈴木 徹（豊田セツデザイン事務所）

Tokyo
アステリスク

食感の変化に富む
シュー×パイ生地と
なめらかクリーム

シュー ア・ラ・メゾン

シュー生地をパイ生地で包み、香ばしく焼き上げた、硬派なシュー皮。上から食べ進むに従ってパリパリ、サクサク、カリカリ……といった食感の変調とともに、バニラが香るなめらかなクリームとのアンサンブルが楽しめます。混み合いがちな土曜・日曜は、電話でお取り置きがおすすめ。¥380。

Tokyo
洋菓子舗ウエスト銀座本店

ふわふわシューに
卵たっぷりカスタードを
ぎっしり詰めて

シュークリーム

純白のクロスが目にまぶしい、喫茶室でいただくシュークリームは、直径約10㎝、重さ約200gの大ぶりサイズ。やわらかなシュー皮に、カスタードクリームがぎっしり詰まっています。エバミルクが入ったほんのりミルキーなカスタードの味は、古き良き東京のスタンダード。テイクアウト¥399、イートインの「ケーキセット」なら¥315＋飲み物代。

Nagoya
パティスリー ベベ

パリパリ食感の
シュー生地と
ナッツが香るプラリネ

パリ・ブレスト

1891年に開催されたパリ～ブレスト間の自転車レースを記念して作られた「パリ・ブレスト」¥398。ヘーゼルナッツの香ばしさが広がるプラリネと4時間かけて焼き上げるシュー生地のマッチングは最高。シュー生地の水分を飛ばしてあるのでテイクアウト後も美味しさはそのままに。濃厚な味わいの「シュー・ア・ラ・クレーム」¥198も人気です。

Osaka
ホテルニューオータニ大阪 ザ・スゥイート ショップ

ズッシリ、重量感と
なめらかな口どけに
うっとり

シュークリーム

手に持った瞬間、ズッシリの重みはたっぷり120g。シューの中いっぱいに詰まったカスタードは華やかなバニラビーンズの香りに加え、3種類のクリームの丁寧なブレンドが生む口どけも別格のプレミアム感です。気鋭パティシエの職人ワザをしっかりと凝縮したこの逸品、このショップの不動の筆頭人気商品という地位は、ゆらぎそうにありません。￥300。