子育てが一段落して、ふと気づけば、次に待っているのは“相続”かも…? なかでも揉める種になりやすいのが、分けにくい「実家」です。気づいた時にはもう遅かった、とならないために――親が元気なうちに考えておきたい「実家じまい」の基本をご紹介します。
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実家じまいとはどういうことか
▶︎分けにくく分けたくないから、家は揉める種になる
現金ならば、例えば相続人3人で平等に分けられますが、家は物理的には分けられません。相続で揉めるのは、ほぼ不動産。分けにくく、分けたくない感情も絡み、揉めるきっかけに。まず、親がずっと住み続けたいのか、1人になったら誰が相続するのか、売っていいのか。老後の話の流れの中で聞いておくといいですね。「うちの家、どうするの?」ではなく、まず「お父さん、お母さんはどうしたいの?」と聞いてほしいんです。相続の主役は、あくまで親御さん。また「きょうだいで半分ずつ」という共有名義も要注意。意見が割れれば売ることも使うこともできず、配偶者や子どもまで巻き込んでこじれます。不動産は単独名義が原則、共有は売って分けるときだけ、と心得てください。相続してから子どもが売るより、親自身が元気なうちに売る方が税金面で得になることもありますが、正解はケースバイケース。親の意向やきょうだい構成によっても変わるので、まずは話し合うことから始めてください。
【実家を売るまでの5ステップ】
2:荷物の断捨離(子どもがサポートしながら少しずつ)
3:不動産会社に査定依頼(一括査定サービスも活用可)
4:売却・現金化(路線価は時価の約8割。実際はそれより高いことも)
5:残った現金をきょうだい間で分割
これは、子どもなどが親世帯と同居していない実家を売る場合の一例です。残す・住み替えるなど、家の数だけやり方があります。まずは親とのなにげない会話から始めてみて。
教えてくれたのは

撮影/吉澤健太 イラスト/いらすとや 取材・文/羽生田由香 構成/中村 亮
※情報は2026年9月号掲載時のものです。

















