空手に打ち込んだ少年時代、激しく反抗した思春期、なかなか芽が出なかった俳優としての駆け出し時代。両親は「やりなさい」とも「やめなさい」とも縛らず、いつも「自分の好きにしなさい」と見守ってくれたと言います。自分は器用じゃない。だからこそ誰より役を理解し、愛し、敬意を払いたい。普段は見せない弱ささえ、芝居の中ならさらけ出せる。映画『汝、星のごとく』で櫂を生き、そして30代という新たな時間を歩き始めた横浜さんに、家族から受け取ったものや俳優として大切にしていることなどについてお伺いしました。
▼あわせて読みたい
横浜流星さん、原作に惚れ込み自ら凪良先生に連絡「社会の片隅で生きる人に自分が今、一筋の光を届けたい」
★ 反抗期も意外としっかりあって...
★ STORY世代がハマる涙活。横浜さんも泣くことはある?
★ 自信がないからこそ、役には最大限の愛と敬意を
★ 生きている意味って?もがきながら追い求めている
★ 横浜さんにとって30代とは
★ STORY読者へのメッセージ
「いつ辞めてもいい」という両親の言葉に救われていた
家族は、僕自身の意思をすごく尊重してくれて、いつも背中を押してくれます。20歳で僕を産み、親になった年齢も早かったので、より、もっと自由に生きてほしいという気持ちもあるのかもしれません。空手も自分の希望で始めました。だからこそ、「いつでもやめていいぞ」と両親から言われても、子どもながらに(一回自分で言ったことはやめたくない)という強い意思がありました。負けてばかりで、結果も出せずにいましたが、続けていたことで大きなものを得られたように感じています。
仕事でもそう。最初は全然芽が出ず、(そもそも自分は向いてないんじゃないか)と思っていましたし、両親からも「辞めてもいいんだぞ」と言われていたりしていたんです。自分の意地や続けないと気が済まないという性格もありましたが、何より、「やめたきゃやめていい」という両親の言葉に救われていたのだと思います。「やれ」とか「やるな」とか、変に押し付けられたら多分反発しちゃっていたと思うんですけど、「自分の好きにしなさい」と言ってくれたお陰で、今の僕があるのだと思います。
反抗期も意外としっかりあって...
しっかり反抗期があるタイプでした。母がダメなことはダメと注意してくれるけれど、中学生の頃ってどうしても反抗してしまって…。だんだんと反抗の度合いが強くなり、母を言い負かして涙を流させてしまったことがあって。そのとき、初めて父親に鉄拳を喰らいました。父は大工で腕っぷしも強かった。僕も空手をやっていたので、自分が強くなっていると変に思い込んでしまっていた部分がありました。とはいえ父の存在はやはり大きくて、感情的に反抗はできても、歯向かうなんてことは考えたこともありませんでした。
STORY世代がハマる涙活。横浜さんも泣くことはある?
なるほど、涙活ってあるんですね! デトックスになるのかな。
僕は、小学校1年生から始めた空手のお陰で、泣くという行為は基本NGだったんです。でも、小さい時は感受性豊かで泣き虫でした。あとは、父の姿も見ていると自然とそうなります。30歳になった今も、父の背中は大きくて憧れの存在です。その姿を見ていると、やっぱりこうあるべきなんだなって。もちろん心は動きます、でも人前で泣いたことはないです。その分、芝居で全て発散できているんだと思います。普段自分が出せないものも、芝居だからこそ出せる。自分の体を使って、喜怒哀楽すべてを発散できるって、不思議です。
自信がないからこそ、役には最大限の愛と敬意を
いただいた役を誰よりも理解したい、愛したい。それは、自分自身がそこまで芝居が上手くないからだと思っています。色んな作品に出ていると、その瞬間だけ完璧に役に入り込み、演じることができる方もいらっしゃる。僕自身は不器用で、そんなことは到底できないからこそ、不安なんだと思います。それこそプロボクサーを演じたときは、プロテストを受けなければという気持ちにもなりました。空手をやっていたからよりわかるんですけれど、世界チャンピオンになるって相当なこと。歌舞伎に関してもその気持ちで臨んでいましたし、今回の櫂に関しても…皆さんに感じていただけたら嬉しいです。
生きている意味って?もがきながら追い求めている
時々、人生や世の中への理不尽さを感じて、生きている意味を考えてしまうことがあります。でも同時に、どこか期待しているところもあって。常に光を探しているのかもしれない…。得体のしれない何かを、もがきながら追い求めているんです。自分の目の奥に何かが見えるとしたらそういうものもあるのかもしれません。
横浜さんにとって30代とは
この9月で30歳になりました。30代って、ちょっと使いづらい年じゃないのかな?と思ってしまうんです。新米とも中堅ともつかない、何とも言えない自分の立ち位置みたいな。40代になったらまた変わってくると思うんですけど、不思議な気持ちになっています。
20代は変化の年で身の回りのこととかも大きく変わったり、いろんなものを吸収できた年代でした。でも30歳になった瞬間、ちょっと違うなと思っていて…年齢が全てじゃないんですけど、その答えを探していかなければと思っています。また映画人としても、少しでも映画業界に貢献できるように、いろいろ考えていきたいと思っています。僕自身、映画に救われている一人なので。
STORY読者へのメッセージ
僕が本作で学んだ、人の正しさと感情との矛盾。そういう正しい・正しくないとかそういうものにとらわれずに、ぜひご自身の人生に胸を張っていただきたいと思います。心が疲れた時には、聖地巡りもお勧めしたいです。撮影場所の瀬戸内海は、心が鎮まるような美しい場所でした。櫂と暁海が2人で行った砂浜…2人だけの空間みたいな。あそこの砂浜に行っていただけたら嬉しいです。映画の櫂と暁海をみて、(私もこんなことを経験したな)と、ちょっと懐かしさも感じていただけたら、それも嬉しいですし、皆さんの涙活にも貢献できたら何よりです!
出 演:横浜流星 広瀬すず松村北斗 中村アン 濱田岳/尾野真千子 木村佳乃
石田ゆり子 長谷川博己
原 作:凪良ゆう『汝、星のごとく』(講談社文庫)
監 督:藤井道人 脚本:安達奈緒子
公開日:2026 年 10月9日(金)
©2026「汝、星のごとく」製作委員会
©凪良ゆう/講談社
公式 X:https://x.com/nanji_movie
公式 Instagram:https://www.instagram.com/nanji_movie
公式 TikTok:https://www.tiktok.com/@nanji_movie
ジャケット¥148,500、シャツ¥77,000、タンクトップ¥29,700、パンツ¥74,800(すべてBED j.w. FORD/BIRTHLY)、その他スタイリスト私物
問い合わせ先
BIRTHLY 03-6432-9313
撮影/中田陽子 スタイリスト/根岸豪 取材・文/竹永久美子 構成/松矢花奈

【応募期間】
2026年10月16日(金)7:00 ~ 10月31日(土)23:59
【当選者発表】
当選された方には、STORY公式Xアカウントよりダイレクトメッセージにてご連絡いたします。
※当選に関するお問い合わせにはお答えできませんので、あらかじめご了承ください。































