• TOP
  • Lifestyle
  • 「亡き父の言葉「自分で稼ぎなさい」を胸に。ママたちが”働きたい形を選べる”社会を目指す、榊原杏奈さんの挑戦
Lifestyle私たちのチャレンジSTORY

「亡き父の言葉「自分で稼ぎなさい」を胸に。ママたちが”働きたい形を選べる”社会を目指す、榊原杏奈さんの挑戦

結婚・出産を経て、女性が働き続けるのは当たり前の今の時代。内閣総理大臣だって女性だというのに出産や育児、更年期などという理由で、女性が活躍できない、輝けない状況は、まだまだ改善されていません。今回は現状打破を目指し、奮闘する方々にお話をうかがいました。

▼あわせて読みたい
【更年期ケア事業】を立ち上げた二宮未摩子さん。「前例がないなら、自分が一つの前例に」”違和感”から始まった挑戦


榊原杏奈さん 45歳
株式会社ママクリエイターラボ代表取締役

ママたちが働きたい形で働けるよう
スキル習得から就労までをサポート

榊原さんは新卒で大手百貨店に入社。全国の店舗への転勤も厭わず仕事に打ち込み、入社2年目にしてマネージメント職に昇進しました。しかし、育休後、32歳で職場復帰すると、「時短勤務という制約の中で、責任のある仕事に就くことはできませんでした。モヤモヤした気持ちを抱えつつ、雨の中を帰宅する途中、ベビーカーを転倒させてしまったんです。泣く子どもを抱き、泥だらけの荷物と傘を抱えて歩きだしたとき、『懸命に築いてきたキャリアもない、子育てだって上手じゃない。私これで終わっちゃうのかな、寂しい、空しい、悲しい』という気持ちが溢れ出しました」。

そのころから、転職先を探し始めた榊原さん。「街中でガラスに映った自分を見て、ファッションが好きだったのに、全然いけてない。まずは自信を取り戻すことからだ、とファッションを勉強しました。SNSの発信をきっかけに、ファッションのオンラインスクールを始めたんです」。すると、私も起業したいという相談が次々と舞い込むように。アドバイスするため、キャリアコンサルタントの資格も取得しました。

「学ぶ中で、女性のキャリアは出産前と後にピークがあるM字カーブで、自分はその谷の部分にいたのだと気づいたんです。私の他にも悩んでいるママはたくさんいる。その力になれないかと思うようになりました」。そこで百貨店を退職し、起業を決意。「夫は『収入がなければアルバイトするし、引っ越してもいい。でも、あなたがこんなに頑張っているのだから、そんなことにはならないよ』と応援してくれました」。

当初は事務代行業を考えていましたが、高単価な動画編集・ウェブ制作に路線を変更し、’19年に「ママクリエイターラボ」を設立。事業の柱は、ママ向けのWEBスキルを学ぶスクールです。

「生まれ育った神戸が好きで神戸で起業しました」。三宮の「起業プラザひょうご」内にオフィスを構え、拠点としています。

特徴は、卒業後に会社が受託した案件を講師とペアになって受注できること。講師がチェックや指導など伴走してくれるので、初心者でも仕事を受けながら練習と実績を重ねられます。スキル習得後は、再就職や派遣登録、講師など、キャリアにつながるサポートも。受講生は全国に約500名。神戸市から委託を受けて無料研修も行い、内閣府からも注目される事業になりました。

「父が亡くなるとき『自分で稼げるようになりなさい』と言った言葉が、私の働く原動力でした。稼ぐことは家族の基盤を作るためにも大切で、それは受講生にも伝えています。ただ、働き方は企業に勤めるだけではない。それぞれのライフイベントに応じて様々な働き方ができるよう、学び、経験する機会を提供していきたいです」。

  • 営業や経理は会社が担当。ママたちはスクール+練習を経て、会社が受注した仕事を受けることも、次のキャリアに進むことも可能。
  • 「ようやく『稼げる』ようになり、夫が欲しがっていた車を夫と一緒に購入。受講者さんにも稼げる人になろうと、伝えています」。
  • 「一番辛かったのは産休明け。起業後は自分のペースで仕事ができるように。『子どものお稽古事の待ち時間にも仕事をしています』」
  • 育休明け。「時短勤務は自分で選択し、周囲も早く帰れるよう気を使ってくれましたが、仕事に面白さを感じられませんでした」。
  • 百貨店勤務時代。横浜、心斎橋など全国で勤務。同期では出世頭でしたが、頑張りすぎとストレスで激やせしました。

◯ 編集後記

ライター 秋元恵美
ライター 秋元恵美
稼げる女性になりたい、という言葉に共感しました。小さな体にパワーを秘めた榊原さん。起業後は、創業メンバーがスタッフを連れて離反したり、ご主人がくも膜下出血になったり(後遺症もなく今は元気)、困難な時期もあったそう。でも、起業相談窓口や商工会などを上手に利用して、スクールから就労までを一貫して担うというアイデアを実現したのは見事。私も受講したいなあ。

撮影/吉澤健太 取材・文/秋元恵美 ※情報は2026年10月号掲載時のものです。

おすすめ記事はこちら

-Keywords

RELATED TOPICS

FEATURE

Oct
25
今日の40代おしゃれコーデ

スニーカーはお揃いブランドがオシャレ!【親子リンクコーデ】でテーマパークへ

スニーカーはお揃いブランドがオシャレ!【親子リンクコーデ】でテーマパークへ

会員限定PRESENT

会員プレゼント

久々の予定が〝キマる〟「一軍パンツ」を 計6名様にプレゼント

会員プレゼント

【1名様にプレゼント】「雪肌精 BLUE」をフルラインで体験できる、限定ホリデーキットが登場!

会員プレゼント

【3名様にプレゼント】豪華ブランドの手肌に優しい天然ソープ。ペットのケアからキッチンの掃除まで◎

PICK UP