変わらぬ透明感と品のある自然体で、同性からも絶大な支持を得ている石田ゆり子さん。その主演作『連続ドラマW マイ・スイート・ホーム』(全6話)の放送・配信が10月末にスタートしました。脚本は、ドラマ『最後から二番目の恋』シリーズなどで人気の岡田惠和さん。深い友情で結ばれ、それぞれのパートナーも交えて定期的に集っていた3人の女性が、疎遠になっていたもう一人の友人の死をきっかけに人生を見つめ直し、期間限定でお互いのパートナーをシャッフルする……そんな愛しくもおかしいヒューマンドラマです。ふわりと柔らかな空気をまといながら「実はアスリート気質なんです」と笑うゆり子さんに、撮影時のエピソードや日々の生活、40代に感じたことなどを伺いました。
どのキャラクターもチャーミング、とてもいい出会いになった
――学生時代からの友人同士でお互いのパートナーをシャッフルし、2週間のお試し生活を始めるが……という本作品。友人役を演じた、実年齢も近い坂井真紀さん、中嶋朋子さんとの共演はいかがでしたか?
夏希役の真紀ちゃんも秋絵役の朋子ちゃんも、今回初めてお会いしたんですけれども、表現力が本当に豊かで素晴らしくて、とても助けられました。3人が大学時代からの親友に見えなきゃいけないということで、グループLINEを作って連絡を取り合い、脚本や3人が会った時の距離感について話し合ったり、監督も交えてミーティングを開いたりしました。でもそれ以上に、現場で会うたびに自然にいい感じに馴染んでいって。とてもいい出会いになったなと思います。
――ゆり子さんが演じる春花の生真面目な夫を仲村トオルさん、夏希の穏やかで家事を担う作家の夫を椎名桔平さん、秋絵の年の離れた明るい夫を三宅健さんが演じています。撮影時はどんな雰囲気だったのでしょう?
撮影現場では、いつも3人で自然に穏やかに何か話し合っていましたね。若いけれど、三宅健くんも中身がとっても大人なんですよ。そして休み時間になったり、その日の撮影が終わると、3人ともすーっとそれぞれの場所と時間に戻っていく。とても大人な現場だったなと思います。
――疎遠になったまま亡くなったもう一人の友人・冬美(富田靖子さん)の夫だった田口役は、武田真治さん。ダメンズぶりが絶妙です。
撮影中も、よくみんなで「冬美は田口さんのどのあたりが良くて結婚したんだろう?」って、盛り上がっていました。演じている武田さんも「まったく、どこがいいんだろうね」って(笑)。でも、本当にどのキャラクターもチャーミングなので、さすが岡田(惠和)さんの脚本だなと思います。
ちゃんと食べること、寝ること、運動することが一番大切
――ナチュラルな美しさがとても素敵なゆり子さん。普段の生活で心がけていらっしゃることを教えてください。
ちゃんと食べること、寝ること、運動すること。私はこの3つが、人生を楽しく生きるために一番大切な3本柱だと思っているんです。なので、体にいいものを食べるようにしていますし、睡眠時間や寝る時間帯にも気を付けていますし、運動も定期的に続けています。
――ゆり子さんは子どもの頃、競泳の選手として活躍なさっていたとのこと。今も水泳を続けているのですか?
いえ、もう泳いではいません。競泳をしていた日々が私にはあまりにも過酷だったので、プールで泳ぐのはもういいかなと思っていて。泳ぎすぎましたね(笑)。でも、元々アスリート気質なんでしょうね。大人になってからはずっとピラティスをやっていて、今は筋トレを週に2回ほどやっています。実は今日もジムでトレーニングをしてきたんですよ。
――体を動かすと、やはり調子がいいですか?
そうですね。私はこの歳になるまで、腰痛や肩こり、頭痛がほぼなくて。それは、運動をずっとしてきたからだと思っています。運動する習慣がない女性たちは、ピラティスみたいなものから始めるといいと思いますよ。よく「何か運動を始めなきゃ」と言って、急に走り始める人がいますよね。確かに、走れば“運動した感”は得られるでしょうけれど、それより大切なのは正しい骨組みで体を動かすこと。先にそれを覚えてから走ったほうがいいと、私は思います。
40代って実はかなり肝、女であることをすごく意識しました
――STORYの主な読者層は40代の女性です。ゆり子さんはどんな40代を過ごされましたか?
振り返ってみると、40代って実はすごく肝だったなと思いますね。39歳から40歳になった時は「うわぁ40! 笑っちゃう」と思ったんですけれども(笑)、前半の実感としては、30代の頃とそんなに変わらなかったんですね。今は、女性が一番綺麗なのは42歳ぐらいじゃないかなと思っています。というのも、年齢によるちょっとした変化はありますけど、まだ若いし、ホルモンのバランスから言っても、42歳ぐらいは最後の絞り出しというか(笑)、体が「もう一花!」と言っている感じがして。自分自身も、やたら楽しいというか、「まだなんでもできる」と思える感じがしたんです。
――なるほど。
それが45歳を越えると、途端にいろいろやってくるんですよね。でも、いろいろな波がある中で、女であることをすごく意識しました。迫りくる50歳という壁に立ちはだかるための最後の抗いというか、それはそれで「そうは言っても、まだいける!」という不思議なガッツもあったりして(笑)。仕事の面でも40代って、いろいろな経験をして、キャリアでみんなに認められている部分と、一人の女性としての自負みたいなものがいい感じにあって、バランスが一番いい気がします。40代は“人生の華”だと私は思います。
――確かに、まだ体力もありますし、それまで培ってきた経験と自信もあって、とても充実している気がします。
そこから50代になると、いろいろな山が次から次へと立ちはだかるんですけれども、私は結構、山があれば燃えるタイプというか(笑)。この山をうまく乗り越えたいという気持ちが湧いてきて、それはそれで楽しいと思うんですよね。だから、40代はよかったと思うけど、今の自分が一番いいはずだといつも思っていて。もちろん、いろいろ問題はあるんだけれども、そう思わないとつまらないじゃないですか。
――素敵です。物事をポジティブに捉える考え方は、子どもの頃からですか?
子どもの頃から、自分のことを過大評価はしないけど、卑下もしないタイプだったと思います。何か困難なことにぶつかると「絶対なんとかなる。私はあんなに泳いできたし」と思っていましたね。実は今も「大丈夫。あれだけ辛い思いを乗り越えてきたんだから」と思っているところはあります。
――競泳に全力で打ち込んだ経験が、今もゆり子さんの精神的支柱になっているのですね。
そうですね。本気でスポーツをやっていると、自分の本当の部分が絶対に出てきてしまうし、特に競泳の練習はハードでしたから。何が面白いのかもわからないまま、ただただ夢中で泳いできた日々があって、そこで得た一番大きなものは「自分はあれだけ頑張ったんだから大丈夫」という気持ちでした。根拠のない自信ですけれども。
――いえいえ、根拠はあると思います。
じゃあ、根拠のある自信。……って、ちょっと偉そうですね(笑)。でも、自分を信じるという気持ちは、確実にそこで得ました。
――芯が強くて、しなやかなゆり子さん。ぜひSTORY読者にメッセージをお願いします。
40代は“人生の華”。ぜひ思い残すことなく楽しんでください。ただ、サボるとツケが回ってくるものです。きちんと食べる、眠る、運動をする……この3つを意識すると、きっとより良い人生に繋がると思うので、40代、楽しんで頑張ってください!
【公演情報】
『連続ドラマW マイ・スイート・ホーム』(全6 話)
専業主婦の上原春花(石田ゆり子)は、深い友情で繋がった瀧山夏希(坂井真紀)、榊秋絵(中嶋朋子)と、それぞれのパートナーも交えながら定期的に集まりつつ、豊かで穏やかな生活を送っていた。そこへ疎遠になっていたもう一人の友・飯野冬美(富田靖子)の訃報が届き、3人は人生を見つめ直し、大胆な冒険に打って出る。それは、お互いのパートナーをシャッフルする2週間の“お試し生活”だった……。
脚本/岡田惠和 監督/萩原健太郎
出演/石田ゆり子 仲村トオル 中嶋朋子 三宅健 富田靖子 武田真治 坂井真紀 椎名桔平 ほか
WOWOW プライム・WOWOWオンデマンドにて放送・配信中(第1話無料放送・配信)
https://www.wowow.co.jp/drama/original/my-sweet-home/
取材・文/岡﨑 香 ヘアメーク/岡野瑞恵 撮影/土岡虎太郎

























