• TOP
  • Lifestyle
  • 「会社員を辞めても仕事を続けたい、その熱い思いで突き進んだ」 岩崎葉子さん【趣味キャリ生き方図鑑vol.9】
Lifestyle特集

「会社員を辞めても仕事を続けたい、その熱い思いで突き進んだ」 岩崎葉子さん【趣味キャリ生き方図鑑vol.9】

人生100年時代。一つの仕事・肩書きだけで働くというモデルそのものが変わりつつあります。結婚や出産等がきっかけで、それまだと全く違った仕事や働き方をスタートさえるケールも珍しくありません。STORY読者の間では“好き”を仕事にして、耳慣れない肩書きで活動している人が増えています。そんな、人生のセカンドキャリアをスタートさせた方を取材。第9回目は、CA時代に機上で培った“おもてなしの気持ち”を、今度はリビングのテーブルの上で表現。仕事でも趣味でも、自分にいつも正直に生きているとおのずと道は開き、仕事にもつながっていくことを実感したという岩崎葉子さんのお話です。

岩崎さんのお仕事は…
テーブルコーディネーター

客室乗務員時代に培ったおもてなしの心をもとに、家庭でも実践できるオシャレで個性的なテーブルセッティングをレッスンしている。もともと、自宅に友人たちを招きおもてなしすることが好きだった葉子さん。自ら複数の教室に通いディプロマを取得する。また、自分の感性とトレンドを取り入れたスタイリングを研究し、関西のみならず東京方面からも生徒さんが集まるお教室に。教室では、作って伝えるだけでなく、1台分のコーデを生徒さんにも作ってもらう実践型レッスンを実施している。

岩崎葉子さん
プロフィール
大学卒業後、航空会社の客室乗務員として活躍。28歳のとき結婚するも、フルタイムの勤務を続ける。37歳のとき、長女を出産。産休を1年半とった後に仕事に復帰。子供が小学校になった年に、16年間勤続した航空会社を退職し、自宅でFIKA DECOテーブルコーディネート教室をOPENさせる。Instagram:@fikadeco_official

好きを仕事にしようと思ったきっかけis…

湧き出る感性を表現したいから

モダンでオシャレ、個性的なインテリアやファッションに触れるのが好き。ハイブランドやN.Yのデパートなどのショーウィンドウの飾りつけなど、完成された美しい世界観を見るのが好き。若い時から、好きと嫌いがハッキリしていて、好きなことはとことん追求する性格でした。

大学卒業後に就職したのは建設系。2年ほど勤務しましたが、自分に合わないと判断し、次の就職先を決めたうえで辞めました。「我慢したくない」自分の次の可能性を求めるために、とどまる選択肢はありませんでした。2つ目の会社で接客の指導をする立場になりました。同期がCAを目指していて、接客のプロを私も目指してみようと一念発起。半年独学し、航空会社に合格しました。CAの仕事は私にとても合っていました。行先もそのたびに違う、スタッフも違いますし、お客様ももちろん違います。1便1便のフライトで完結し、仕事そのものが刺激的でした。制服を着るとスイッチがはいり、スカーフを巻くとアドレナリンがでる(笑)。前向きな子が多く、明るい職場でした。朝3時起き、深夜の勤務もありますが、「お疲れ様でした」の号令でOFFに切り替わります。だから、仕事はずっとしていたかった。主人が「仕事を続けていいよ」と言ってくれる人でなかったら、結婚していなかったかも。

結婚して、東京勤務になり単身赴任も経験しました。ベースが東京になり、シェアハウス暮らしも乗り切りました。出産して娘が3~4歳の頃が、体力的にも精神的にも一番きつかった。勤続17年目で、「やり切った、もう学ぶものはない」とやっと納得でき退職しました。

でも、やはりわたしは社会とつながっていたかった。だから家庭の主婦にはならず、ここでも好きを追い求めることに。

美味しいお料理、オシャレなテーブルコーディネートでおもてなしをすることがもともと好きで習い始めることに。ディプロマ習得後は同僚や友人を頻繁に自宅に招き実践。そして次は自分が極めたこと、磨いた感性を人に伝えてみようと思い立ち、教室をOPENしました。いまでは、各地から通ってくれる生徒さんが育つのをみているのが私の楽しみになっています。

いつでも自分に正直で、我慢をしないこと。夢を追い求めている今の自分の行動が、未来の自分を作ってくれます。経験を糧に時間を惜しまず、とことん追求することが、自分らしさと思っています。

好きを仕事にするまでのスケジュール

1998年4月
一般企業から転職、
エアラインに入社(25歳)
2000年12月
結婚
2009年5月
出産
2011年11月
復職
2014年7月
退職
2014年9月
教室開業

1日のスケジュール

主婦と子育て、教室をしていて「大変ですね」と言われることもありますが、自分ではそれほど大変だと思っておらず。CA時代に身についた、“優先順位を立てて物事をこなしていく”クセが役に立っています。

1週間のスケジュール

1週間のスケジュールを見ると、勤務時代とそう変わらない仕事量かも(笑)。自分にとって仕事はさせられているものではなく、自分が選んだこと。自分のやりたいことは全部やるのが私の主義、コツと言えば、ONとOFFの切り替えをきっちりすることかもしれません。

岩崎さんに3つの質問!

CA時代に集めた雑貨でお気に入りは?

若い時はもちろん、ブランドの洋服や靴、ジュエリーなども購入していましたが、いつの頃からか、仕事や旅行先で出会う、食器や雑貨を集めるようになって。旅行は、アジア圏が好きでよく出かけていました。シンガポール、タイ、バリ島、ベトナムや中国が多かったと思います。今も大切に飾っていますし、テーブルコーディネートに使用することもあります。一つ一つに思い出が紐づいていて、チェストや棚の上に並んだ雑貨を見ていると、当時のことを思い出します。

テーブルコーディネートのコツを1つ教えてください

私が心がけているのは、新しいものだけでなく、アンティークや、時代の異なるものを組み合わせることです。時代時代に良さがあり、雰囲気を持っていますから、その組み合わせ方で個性的でダイナミックなテーブルコーディネートが演出できます。ちょっと枯れた感じで渋くて大人っぽい、新しいものとアンティークが融合している独特の雰囲気が、私の作品の特徴のようです。

今年購入されたお気に入りのファッションアイテムは何ですか?

お教室の時は、ほとんどブラック。OFFの時は、とてもシンプルなシルエット、ベーシックな色合いのものが多いですね。この秋セレクトショップで見つけた、Asauce Melerのストールは軽くて暖かく、どのコートにも合うので重宝しています。自動車の移動も多いので、サッと巻いて出かけしています。

撮影/山口陽平(VENTO) ヘアメーク/川岸ゆかり(Luck.) 取材/八尾美奈子

「一つのSNS投稿で運命が変わった」賀谷まりさん【趣味キャリ生き方図鑑vol.1】

「働き方を変えたら、好きな仕事を再開できた」SHIMAKOさん【趣味キャリ生き方図鑑vol.2】

「子育てしながら家でできる仕事を見つけた」松田星子さん【趣味キャリ生き方図鑑vol.3】

「好きなことを極めたら子育てと、自分の時間との両立に成功」大島延子さん【趣味キャリ生き方図鑑vol.4】

「好きなことが自立の原動力に」石上素子さん【趣味キャリ生き方図鑑vol.5】

「〝自分にしかできないこと〟を追求したら、道が拓けた」齋藤智子さん【趣味キャリ生き方図鑑vol.6】

「“やりたい”と素直な自分の気持ちに従い、肩書きに縛られないスタイルを確立」浅倉利衣さん【趣味キャリ生き方図鑑vol.7】

「子育ても、仕事も、自分自身の人生も諦めたくない!」太田綾希さん【趣味キャリ生き方図鑑vol.8】
-Keywords

RELATED TOPICS

FEATURE

Apr
25
今日の40代おしゃれコーデ

カジュアル苦手なスカート派にもフィットする【公園コーデ】の最適解は?

カジュアル苦手なスカート派にもフィットする【公園コーデ】の最適解は?

PICK UP