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「私には私の生活がある」と心得て。ジェーン・スーさん【親の老い】に向き合う正解

いずれ突然訪れる親の介護。漠然とした不安にフタをしたままでいるより、ひと目その未来をのぞいてみませんか? 意見番・ジェーン・スーさんか自身の体験をもとに読者のお悩みに回答。介護に対する読者アンケートと一緒にお届けします。

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目次 ★ ジェーン・スーさんプロフィール
★ STORY世代に聞いた〝介護不安〟
★ <スーさんに聞いた>介護未満にやっておきたいこと5カ条
★ <STORY読者の体験談>


ジェーン・スーさんプロフィール

コラムニスト、ラジオパーソナリティ、作詞家として幅広く活躍。父親の介護経験をもとにした著書『介護未満の父に起きたこと』では、親も自分も守る介護の向き合い方をユーモアとリアリティ溢れる言葉で綴っている。

STORY世代に聞いた〝介護不安〟

Q.「介護」と聞いてまず不安に思うことは?

1位 仕事・育児との両立
2位 お金
3位 メンタル・両親が遠方であること

「働きながらの介護の場合、勤務地や勤務形態の制約があると融通が利きづらいと感じた」(内田明香さん・43歳・銀行員)
「経済力とメンタルがどこまでもつか未知数」(M・Nさん・45歳・会社員)
「両親が遠方に住んでいるため、どこで介護すべきかずっと考えています」(北山朝美さん・49歳・演奏家)
「家族でどこまでサポートできるか不安」(M・Kさん・50代・主婦)

Q. 最近、親の様子に「あれ?」と思う瞬間はありますか?

「同じ話を繰り返しする」(H・Kさん・46歳・パート)
「家の片付けがどんどんできなくなっている」(永池志保さん・42歳・会社員)
「体力がガクッと落ちたようで、いつも疲れた様子に見える」(A・Kさん・38歳・会社員)
「高速道路で車線変更した後、ウィンカーを消し忘れていた」(木村まい・50代・本誌ライター)
「好奇心がなくなり行動範囲が狭くなっている」(山田朋子さん・45歳・パート)

<スーさんに聞いた>介護未満にやっておきたいこと5カ条

① 親のかかりつけ医を把握しておく
② 定期的に何か一緒にやることを作る
③ 共依存にならないようにサービスを最大限活用する
④ 親は親の人生、自他の線引きを持つ
⑤ イライラしてもしょうがないと腹落ちさせておく

介護は自分を犠牲にすることではありません。頑張りすぎない介護をするために、自分を守ることも介護のあり方。親を変えずに支えるためには、適度な距離感こそが続けるコツ。

<STORY読者の体験談>

◯ 親の性格の変化 父に軽い認知症の症状が出始め、今は薬で進行を抑えているようです。数年前、要介護認定の調査を受けた際には、調査員の方に『老人扱いするな!』と怒鳴ってしまい、その後デイサービスの利用が難しくなりました。もともと頑固な性格ですが、認知症の進行とともにその傾向が強くなり、この先、老人ホームなど入居できる場所が見つかるか不安です。(F・Iさん・48歳・フリーランス)
ジェーン・スーさん
ジェーン・スーさん
施設で喧嘩して出禁になったり、噓をついたりと今まで知らなかった親の性格が出て驚くこともあります。でもその根っこを探っていくと、「親には完璧でいてほしい」という子ども中心のマインドがあるもの。理不尽な親の行動は止められないけど、その手間を拾うのが介護のひとつなんだと思います。
◯ 「介護は家族がするもの」という呪縛と葛藤 母の介護で一番印象に残っているのは、介護そのものよりも、それを担う家族の負担でした。介護が進み、施設への入居を検討することになったのですが、姉は『母を施設に入れるのは見捨てることではないか』と深く悩み、決断するまでに長い時間がかかりました。私が一番心配だったのは、母以上に介護を担う姉の心身の状態です。まだ40代だった姉の人生が介護だけになってしまうことは避けたかった。最終的には何カ所も施設を見学し、姉が心から納得できるホームを見つけることができました。(S・Yさん・50代・フリーランス)
ジェーン・スーさん
ジェーン・スーさん
自分の親だったらカッとすることも、人の親だったらカッとしないのが介護の本質ではないでしょうか。最終的に守るのは親の生活ではなく自分の生活です。介護による共倒れを避けるためにも第三者を入れて、〝私には私の生活がある〟という強さを持つことも大切。抱え込まない勇気も必要です。
◯ 急に始まる介護 父の入院が長引き、貯金がどんどん減っていくことに、この先への不安を感じています。医療費には上限があっても、パジャマ代などのレンタル費用や日用品代が思いのほかかさみ、驚きました。父が急に倒れたため、病院と特別養護老人ホームなどの選択肢について十分に調べる時間もなく、もっと知識があれば違う選択ができたのではと後悔しています。(H・Mさん・49歳・公務員)
ジェーン・スーさん
ジェーン・スーさん
親がまだ元気なら、かかりつけ医や服用してる薬、口座や保険などを共有してほしいと話しておくこと。地域包括支援センターで受けられるサービスも早めに知っておくと安心です。認知症が始まると口座からお金が下ろせなくなる場合もあるので、親の年金や貯金をベースに介護していくことが望ましいですね。

<ジェーン・スーさん>Tシャツ¥20,900 カーディガン¥36,300 パンツ¥42,900(すべてZUCCa/A-net inc.) イヤーカフ¥647,900(TASAKI) 他、本人私物

撮影/清水将之 ヘア・メーク/yumi(ThreePEACE)スタイリスト/宮崎真純(likkle more)イラスト/岡田 丈 取材/北野法子、香取紗英子 ※情報は2026年10月号掲載時のものです。

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